7月31日、栃木県のツインリンクもてぎでSUPER GT公式テスト2日目が行われた。もてぎでのテストは、この日が最終日。走行は午前と午後に1回ずつ行われた。
□セッション3 天候:曇 | コース:ドライ | 気温:24度 | 路面温度:35度
昨日と同様、曇が多いながらも時折夏の日差しの差す中、午前9時から2時間の予定で最初のセッションが開始された。気温24度、路面温度35度とやや涼しめのコンディションだ。
セッション開始から25分の段階ではNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル/平中克幸)のデュバルがまずは1分45秒914のトップタイムをマーク。開始45分ほどではNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー/カルロ・バンダム)のロッテラーが45秒672までタイムをアップしポジションを入れ替える。さらに開始から1時間ほどで昨日のトップタイムを記録しているNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン)の立川が45秒668とこのセッションのトップタイムを叩き出す。
2番手にはNo.36 SC430、3番手にNo.32、4番手にNo.6 ENEOS SC430(飯田章/ビヨン・ビルドハイム/ロベルト/ストレイト)のビルドハイムの45秒758と、ここまでが45秒台をマーク。前日に続いてSC430とNSXが上位を分け合う。これで午前のセッションは終了した。
GT300クラスは、開始25分の段階では、No.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝/山路慎一)の谷口が1分56秒648、No.33 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ/影山正美)が56秒819と、ポルシェ2台が56秒台をマークして1-2に。残り30分ではno.33の木下が1分56秒512とセッションのトップタイムを更新。2番手にはNo.4 EBBRO UEMATSU 320R(阪口良平/松下昌輝/植松忠雄)の阪口が1分56秒639で浮上。以降、No.26 ポルシェ、No.66 triple a ムルシェRG-1(山西康司/余郷敦)と続いた。
□セッション4 天候:曇 | コース:ドライ | 気温:29度 | 路面温度:42度
午後2時からのセッションは、気温29度、路面温度42度で始まる。
セッション開始8分の段階では、No.6 ENEOS SC430のビルイドハイムが1分46秒480をマークして、ターゲットタイムとなる。20分後にはNo.6 SC430がさらに46秒300まで更新。さらにセッション半ばには45秒898まで刻んでくる。
残り30分を切り、昨日から砂利がコースに出ていた最終コーナーでNo.11 JIMGAINER ADVAN F430がグラベルにスタック。マシン回収のために約7分間の中断となる。これによりセッションの終了時刻も16時05分と延長された。
終盤には、もてぎ戦での予選を想定してか、各車がタイムアタックを行う。だがNo.6 ENEOS SC430のタイムを更新するライバルは現れずセッションは終了。2番手にNo.32 EPSON NSXの45秒935、3番手にNo.1 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也)のファーマンが46秒388、No.38 ZENT CERUMO SC430のライアンが46秒401、そしてGT-R最上位となる6番手にNo.3 YellowHat YMS TOMICA GT-R(ロニー・クインタレッリ/横溝直輝)のクインタレッリが46秒461とした。今日のトップタイムは、午前にNo.38 SC430の立川がマークした1分45秒668となった。
今日、NSXで最上位となったNo.32 EPSON NSXの中嶋悟監督は、「NSX勢のトップタイムね。まあ良いテストになったんじゃないかな。メニューもほぼこなせたし。ここと鈴鹿はコンディションも違うけれど、延長線上に考えられれば良い結果につながると思う。SC430ともそんなに離れてるわけじゃないしね。鈴鹿? 2人で走れないようなレベルのドライバーじゃ問題でしょ? うちは(第3ドライバーは)用意しない」と語った。
GT300クラスの午後は、序盤にNo.33 HANKOOK PORSCHEの影山が1分56秒209と、昨日にNo.66 ムルシェRG-1が出したトップタイムを更新する好タイムを叩き出す。終盤に前戦SUGOで優勝したNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)の高木が1分56秒918、No.46 MOLAレオパレスZ(星野一樹/安田裕信)の安田が56秒986と、2台が56秒台をマークするがNo.33 HANKOOK PORSCHEを超えるタイムは出ずにセッションは終了した。