3月22日、2009 AUTOBACS SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」は岡山国際サーキット(岡山県)で決勝日を迎えた。決勝日朝のフリー走行が、9時20分から30分間行なわれた。
□フリー走行 天候:雨 | コース:ウェット | 気温15度 | 路面温度15度
朝のフリー走行は、未明に降った雨こそ上がったものの、路面は濡れたなかで行なわれた。コントロールタワーでは「ウェット宣言」ボードが提示され、各車、雨用タイヤを装着しての走行となった。開始時点での気温は15度、路面温度は15度。
この週末、ウェット状態での走行は、このセッションが初めて。決勝も雨が予想されるため、各チーム、ウェット・セッティングの確認に大わらわだった。
そのなかでトップタイムをマークしたのはNo.6 ENEOS SC430(伊藤大輔)で、1分36秒587。2番手はNo.18 ROCKSTAR童夢NSX(道上龍)、3番手にはNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(ブノワ・トレルイエ)がつづき、SC430、NSX、GT-Rの順で、各メーカーのマシンが並んだ。4番手のNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)までが1分36秒台のタイムをマーク。5番手以下、11番手までが1分37秒台だった。
No.32 EPSON NSXは、ピットアウトしようとした際にNo.88 triple aガイヤルドRG-3と交錯。カウルを少し破損したが、修復し、その後は問題なく走行している。
なお、予選でマシントラブルを発生し、走行できなかったNo.39 DUNLOP SARD SC430のアンドレ・クートは、このセッションで通過基準タイムをクリア。決勝出走が認められることになった。
一方、予選で通過基準タイムをクリアできなかったNo.21 ASTON MARTIN赤坂DBR9だが、このセッションの走行で決勝出走が可能になった。
GT300クラスでは、No.43 ARTA Garaiya(新田守男)の1分44秒293がトップ。2番手はNo.2 プリヴェ アップル紫電(加藤寛規)が1分44秒832で続いた。3番手のNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝)は1分45秒596で、ラップタイムとしてはトップ2台だけが抜け出した格好になっている。
予選2番手だったNo.19ウェッズスポーツIS350(織戸学)は、1コーナーでGT500の車両にラインを譲った際、はらんできたこの車両に押し出される形でコースアウト。牽引されてコースに復帰したものの、ステアリング系に異常を感じ、コースサイドに停まってしまった。走行終了後ピットに戻されたマシンは、決勝に向け修復作業が行なわれている。
予選で通過基準タイムをクリアできなかったNo.808初音ミクStudie GLAD BMW Z4は、二人のドライバーとも基準タイムをクリア。決勝出走が認められる。
フリー走行後、サーキットサファリが行なわれ、SUPER GTマシンが走るコース上を観客を乗せたバスが走行。間近に見るマシンの迫力に、バス車内では歓声が上がっていた。
サファリが終了するころ、上空を覆っていた雲から雨が落ち始めた。決勝は、予報どおり雨の中で迎えることになりそうだ。