SUPER GT恒例、開幕前に行われる公式テストが、3月7日、岡山国際サーキット(岡山県)で始まった(8日まで)。この日、トップタイムをマークしたのはNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)。GT300クラスは昨年のチャンピオン、No.46 エスロードMOLA Z(星野一樹)がトップだった。
□セッション1 09:30〜11:38 気温/路面温度 開始時:8℃/13℃|終了時:10℃/16℃
□セッション2 14:30〜16:30 気温/路面温度 開始時:11℃/23℃|終了時:11℃/16℃
この日の走行は午前中2時間と午後2時間の2回行なわれた。午前中は9時30分から、赤旗による中断をはさみ、11時38分まで。午後は14時30分から2回の赤旗中断をはさんだが、終了時間の延長はなく、16時30分までとなった。
午後の走行の前には、観客を乗せたバスがコースを周回するサーキットサファリや、セーフティカーによるレース中断のシミュレーションも行なわれた。
GT500クラスでは、今回のテストの前に、ここ岡山やセパン・サーキット(マレーシア)などでプライベートテストを重ねてきたチームも多いが、全チームが同時に走る機会はこれが初めて。各チームとも、ライバルの走りやタイムを、自チームのそれと比較しながら走行を重ねていた。
No.18 ROCKSTAR 童夢 NSX
今シーズンの公式テストは今回のみ。各イベントの前日に行われていた練習走行もなくなったため、テスト走行の機会は大幅に減った。その一方で、車両規則の変更でダウンフォースが減少するなど、クルマの状況はかなり変わっている。少ない走行の中で、タイヤの選定やクルマのセッティングをいかに的確に進められるかが、今回のテストの主要テーマになっていた。
午前中は、路面にホコリが多く、タイヤがグリップしづらい状況だったようだ。その中でこのセッションでのトップタイム、1分25秒821をマークしたのはNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲)。昨年、圧倒的な強さを発揮したチャンピオンだが、今季も幸先のよいスタートを切った。
その他のチームも大きなタイム差はなく、多いところで60周以上、大半は50周前後と順調に周回を重ねていた。
No.6 ENEOS SC430
午後のセッションでも路面コンディションはあまり好転せず、グリップという点では午前中と大きくは変わらなかった。その中ではNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)の1分25秒620がベスト。このタイムが、この日のトータルの最速となった。以下、GT-R勢が3番手までを占めた。
SC430勢では、No.6 ENEOS SC430が午前中に出した1分25秒900が、レクサス陣営の中でのベスト。これは1日トータルで4番手に相当するタイム。
一方のNSX勢は、No.18 ROCKSTAR 童夢 NSXの1分26秒141、7番手がベスト。ここまでのテストでは今季新採用のパドルシフトの不調が伝えられたNSX勢だが、今回は従来のシーケンシャルシフトを使っている。
GT300クラスでは、1回目にはNo.19ウェッズスポーツIS350(織戸学)の1分33秒427がトップ。2回目は、No.46 エスロードMOLA Z(星野一樹)が1分33秒004でこれを上回り、これがこの日のベストとなった。
注目のニューマシン、カローラ・アクシオは、ADVANタイヤを履くNo.31 avex apr COROLLA Axioが1分34秒438(クラス総合11番手)、ミシュランタイヤのNo.74 COROLLA Axio apr GTが1分34秒475(クラス総合12番手)というタイムだった。
(総入場者数:4000人)