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2009 SUPER GT Round1

プレビュー

2009-03-14

GT-Rの防衛か、SC430勢、NSX勢の奪還か!?
岡山では4年ぶりの開幕戦で09シーズンスタート!!
大物ルーキーや海外からの新型車に注目度MAX!

3月21、22日、岡山国際サーキット(岡山県)で2009 AUTOBACS SUPER GT開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が開催される。開幕前には、厳しさを増す経済情勢の影響も懸念されたが、開幕戦には36台がエントリー。新型車の登場や大物ルーキーのデビューなどの話題もあり、例年どおり華やかなシーズン・オープニングとなりそうだ。


王者GT-Rはタイトル防衛なるか


No.1 MOTUL AUTECH GT-R
 昨シーズンは、5年ぶりに復活したGT-Rが9戦中7勝。本山哲/ブノワ・トレルイエ組が開幕2連勝を含む3勝を挙げ、デビュー年でドライバーズタイトルを獲得してみせた。その本山/トレルイエ組がチャンピオンナンバーのNo.1(MOTUL AUTECH GT-R)をつけて臨む今シーズン、GT-R陣営は総勢4台が顔を揃える。マシンに昨年からの変更点は少なく、開幕前テストでも順調にメニューを消化。今年もタイトルへ向け、視界に曇りなしと言えそうだ。また、No.3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R(ロニー・クインタレッリ/安田裕信)はタイヤをミシュランにスイッチ。03年以来のGT500クラス復帰となるミシュランのパフォーマンスにも注目が集まる。


公式テストではSC430がトップタイム

 一方、早くから今シーズンに向けての準備を重ねていたのがSC430勢。エンジン、シャシーとも今年の新規定に合致したマシンを製作し、開幕前恒例の公式テストではNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路)がトップタイムをマークしてみせた。通算最多勝記録を持つ2人、テストでトップのSC430・立川と、昨年チャンプのGT-R・本山。両雄どちらが記録を伸ばすのか、注目したい。
 対するNSX勢は、公式テストでのタイムこそ振るわなかったが、このまま黙っているとは思えない。昨年のこのレースで、勝つチャンスがありながら惜しくも3位に終わったNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也)をはじめ、形勢逆転を狙っている。
 また、安田裕信(No.3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R)、塚越広大(No.17 KEIHIN REAL NSX)、中山友貴(No.32 EPSON NSX)、大嶋和也(No.35 KRAFT SC430)、平手晃平(No.39 DUNLOP SARD SC430)らGT500ルーキーにも注目。安田は昨年、大嶋は一昨年のGT300クラスチャンピオンでもあり、チャンピオン・ルーキー対決となる。
 さらに、このクラスで久々の外国車、No.21 ASTON MARTIN赤坂DBR9(都筑晶裕/土屋武士)も見逃せない。


No.38 ZENT CERUMO SC430

No.8 ARTA NSX

テストではガライヤとZが好感触。カローラ・アクシオにも期待

 GT300クラスはチャンピオンカーのNo.46 エスロードMOLA Zがタイヤをヨコハマにスイッチ。星野一樹は残留したがパートナーが柳田真孝に代わるなど、いくつかの変化があった。これに対し、あと一歩でタイトルを取り逃したNo.43 ARTA Garaiyaは、新田守男/高木真一のGT 10年目コンビでマシン、タイヤも変更はない。
 テストではNo.43がトップ、No.46が2番手。今シーズンも、この2台のほかNo.2 プリヴェアップル紫電(高橋一穂/加藤寛規)、No.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也)など、昨年も上位を争ったチームが、タイトル争奪戦に名乗りを上げてきそうだ。
 このクラスでもうひとつの話題の中心がカローラ・アクシオの登場。No.31 avex apr COROLLA Axio(坂本雄也/山内英輝)、No.74 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資)の2台だが、この2台、同チームながら装着タイヤが異なる(No.31はヨコハマ、No.74はミシュラン)。果たしてどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、興味は尽きない。


No.43 ARTA Garaiya

No.46 エスロードMOLA Z


No.2 プリヴェアップル紫電

No.74 COROLLA Axio apr GT

*写真は全て岡山公式テスト時のものです。