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2009 SUPER GT Round2

プレビュー

2009-04-10

GT-Rの6連勝なるか!? それとも...
未だ見ない勢力図はこの鈴鹿で判明する!
新装・鈴鹿の初ビッグレースに期待せよ!!

4月18、19日、鈴鹿サーキット(三重県)で2009 AUTOBACS SUPER GT第2戦「KEIHIN SUZUKA 2&4 RACE」が開催される。この4月にグランドスタンドやパドック施設など全面的にリニューアルした鈴鹿サーキットのこけら落としとなるこの一戦。SUPER GTの熱戦はもとより、併催の2輪ロードレース国内最高峰カテゴリーであるJSB1000や多彩なイベントで、非常に盛り上がることになるだろう。


GT-Rを止められるか! 新型SC430、ホームのNSXの活躍に注目


No.1 MOTUL AUTECH GT-R
 先に行われた開幕戦・岡山。雨の決勝レースでは、予選3位のNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)が、独走して完勝。これでGT-Rは昨年の第6戦から5連勝。この鈴鹿で勝てば、NSXが1998-99年に達成した最多記録、6連勝に並ぶことになる。昨年の鈴鹿勝者、No.1 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)、No.12 IMPUL カルソニックGT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ)の2台が要注意と言えそうだ。
 しかし、開幕戦、好天の予選ではNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン)がポールポジションを奪い、今季完全新型車となったSC430勢が1-2位となっている。上位8位まで進出した中には、GT-RはNo.24 HIS GT-Rがただ1台。開幕前は昨年に続いてGT-Rが中心かと思われた勢力図が、大きく変わりそうな気配もある。
 そして、鈴鹿はHondaのホームコース。この記念すべき一戦にNSX勢が張り切らないわけがない。ホームといいながらNSXが鈴鹿で勝ったのは、なんと7年も前の2002年。開幕戦で2位となったNo.18 ROCKSTAR童夢NSX(道上龍/小暮卓史)やNo,100 RAYBRIG NSX(井出有治/細川慎弥)あたりが奮起してきそうだ。なお、開幕戦に登場したNo.21 ASTON MARTIN 赤坂 DBR9は、残念ながら今大会は欠場となる。


No.38 ZENT CERUMO SC430

No.18 ROCKSTAR童夢NSX
最多勝対決、若手の台頭など、ドライバーサイドにも見どころあり

 このレース、ドライバーの側面からも注目したい点がある。現在SUPER GT/JGTCの通算最多勝は立川祐路(No.38 ZENT CERUMO SC430)と本山哲(No.1 MOTUL AUTECH GT-R)が共に10勝で分け合っている。つまり、2人のどちらかが勝てば単独で最多勝の座をえることになる。SUPER GT最強を誇れるのはどちらか? これも注目だ。
 また、開幕戦で予選2位となった石浦宏明(No.35 KRAFT SC430)や同決勝3位の伊沢拓也(No.8 ARTA NSX)のGT500参戦2年目、今季が初のGT500レギュラー参戦となる塚越広大(No.17 KEIHIN NSX)、中山友貴(No.32 EPSON NSX)、大嶋和也(No.35 KRAFT SC430)、平手晃平(No.39 DUNLOP SARD SC430)など若手の走りも楽しみだ。


No.38 立川祐路

No.1 本山哲

No.8 伊沢拓也

No.35 石浦宏明

08チャンピオンのZ、昨年優勝のRX-7が要注意!?

 2009年の情勢が未だ混沌としているのは、GT300クラスも変わらない。開幕戦はミッドシップマシンが活躍した。優勝したNo.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也)、ポールポジションのNo.11 JIMGAINER ADVAN F430(田中哲也/平中克幸)、そして2位のNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)。この3台はシーズンを通じて活躍してきそうだが、コースレイアウトの特性が異なる鈴鹿では、どうなるか分からない。
 それだけに、鈴鹿で注目したのが、No.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7とNo.46 エスロード MOLA Z。昨年の開幕戦鈴鹿を制したNo.7 RX-7は、今季開幕戦でも3位に入賞し勢いがある。また、No.46 Zも昨年のPokka(鈴鹿)1000kmを制しており、鈴鹿は得意。どちらも強力な新加入ドライバーがおり、今季のチャンピオン候補として挙げられる。
 真新しい鈴鹿サーキットの表彰台で凱歌を挙げるのは、果たして誰なのか? 非常に楽しみな一戦といえるだろう。


No.19 ウェッズスポーツIS350

No.11 JIMGAINER ADVAN F430


No.43 ARTA Garaiya

No.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7