5月3日午後、2009 AUTOBACS SUPER GT第3戦「FUJI GT 400km RACE」の公式予選が行なわれた。スーパーラップ方式の予選でポールポジションを獲得したのはNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rの本山哲。GT300クラスはNo.43 ARTA Garaiyaの高木真一がクラスポールを奪った。

公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度  開始時:19℃/25℃ 終了時:19℃/27℃
スーパーラップ 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度  開始時:19℃/17℃ 終了時:18℃/24℃


 GT500クラスでポールを奪ったNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは、前回に引き続き、ブノワ・トレルイエに代わって本山哲がタイムアタック役を務めた。本山は予選1回目、スーパーラップとも、ほぼ完璧にアタックラップをまとめ、スーパーラップでは2番手に0.072秒の差をつける1分34秒622というタイムをマーク。2戦連続でのポールポジションを確定させた。

 2番手につけたNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)。最終セクターでのタイムはNo.1 本山より速かったが、トータルではわずかに及ばなかった。3番手はNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)。予選1回目には6番手だったが、スーパーラップでポジションを3つ上げ、これがNSX勢の最上位となった。

 予選1回目には3番手につけていたNo.3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R(ロニー・クインタレッリ)はアタックラップのコカ・コーラーコーナーで勢い余ってコースアウト。大きくタイムロスし、7番手まで順位を落としてしまった。また、予選1回目に8番手だったNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)も、同じくコカ・コーラーコーナーでスピンアウトし、大きくタイムロスしている。
 なお、No.21 ASTON MARTIN赤坂DBR9は、都筑晶裕が予選1回目に予選通過基準タイムをクリアできなかった。決勝出走については、決勝日朝のフリー走行の状況を見て大会審査委員会が可否を判定することになる。


No.36 PETRONAS TOM'S SC430

No.8 ARTA NSX


No.12 IMPULカルソニックGT-R

No.35 KRAFT SC430


No.43 ARTA Garaiya

 GT300クラスでは、No.43 ARTA Garaiyaの高木真一が予選1回目、スーパーラップともライバルを大きく上回るタイムをマーク。スーパーラップでの1分42秒936は、この週末ではじめての1分42秒台で、ライバルを0.299秒突き放した。

 2番手のNo.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行)は、前戦鈴鹿につづく予選2番手。ストレートが速いマシンの特性を生かし、セクター1ではNo.43より約0.3秒速かったが、セクター2、セクター3で遅れをとってしまった。3番手はNo.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学)で、ここまでは予選1回目と同じ順位。4番手にはNo.11 JIMGAINER ADVAN F430(田中哲也)が、予選1回目の6番手からジャンプアップして入った。
 No.81と同じくストレートスピードの速さから上位が期待されたNo.26 UP STARTタイサンポルシェ(黒澤治樹)は、予選1回目に右前輪が脱落するというアクシデント。それ以前に出したタイムで11番手にはつけたものの、スーパーラップ進出は逃してしまった。

 また、No.30 RECKLESS KUMHO IS350は予選1回目にエキゾースト付近から出火。オレンジボール旗が提示されるシーンがあった。ドライブシャフト・シールからのオイル漏れが原因で、修復すれば決勝には問題なく出走できそうだ。
 なお、No.2 プリヴェアップル紫電は予選1回目にパワーステアリングのトラブルを発生。なんとか予選は通過したものの、決勝では18番手という後方からの追い上げを強いられることになってしまった。


No.81 ダイシンアドバンFerrari

No.19 ウェッズスポーツIS350