GT500 クラス | ポールポジション

No.1 MOTUL AUTECH GT-R

本山 哲
朝の走行前は、(前戦の)鈴鹿のように順調かと期待して走り出したんです。でも、路面がスリッピーでタイヤ選択が非常に難しく感じました。タイヤのグリップ不足なのか、セットアップが問題なのか分かりにくくて。09年の車両で富士を本格的に走るのは今年初めてに近い状態でして、セットアップやタイヤを含めたドライビングなど、思ったよりも難しい状況だなと感じました。スーパーラップの最初に走ったJ.P(No.24 デ・オリベイラ)がスピンしたように、(アタック前の)タイヤのウォームアップに課題があるかなと感じました。そこに一番気を付けて走りました。その中でもフロントタイヤのウォームアップに十分な時間がなくて厳しい状態だったので、前半を抑えていきました。あと、GT300のアタックを見てて、ポールを獲った高木選手(No.43)が特にセクター3がスムーズだったのが良く見えたので、同じようなイーメージで走ったのも良かったと思います。実は、朝からセクター3のセットアップとドライビングが難しかったので、ベンちゃん(トレルイエ)からも「もっとスムーズにね」とアドバイスされたこともあって、(アタックが)上手くまとまったと思います。
前回の鈴鹿はポールを獲ってとても嬉しかったんですが、今回はレースを終えてから喜ぼうと思ってます。その鈴鹿はあのような形でレースを失ってしまった(タイヤトラブルでトップを失い、ペナルティでポイント圏外に)ので、今回はきちんとゴールをしたい。何事もなければ、このポジションを守ってゴールできるんじゃないかと思います
ブノワ・トレルイエ
鈴鹿に続いて、また本山選手がすごい仕事をやってくれました。今日のボクは、…とにかく眠たかったよ(笑)。今回はペナルティでほとんど走ることができず、やることがなかった。自分がやったことは、少ないプラクティスの走行で、一周一周きちっとセットアップを確認すること。明日は何もなければ、いい結果が残るんじゃないかと思います。僕の仕事は「明日が本番!」と、心がけて、がんばろうと思っています


GT300 クラス | ポールポジション

No.43 ARTA Garaiya

高木真一
午前の練習走行で新田さんがタイヤを選択して、そこでソフトタイヤがはまって良いフィーリングで走れたんです。残りの時間を僕がロング(ラン)をしたんですが、そこも良いフィーリングで、今まで苦手だったセクター3、インフィールドのセクションが今までにないくらい良かったんです。予選の1回目もトップに立てて、スーパーラップでもインフィールドが良くて、これは結構行けるかなと思いました。この良い流れは、ミシュランタイヤの、そのソフトがはまったことだと思います。
明日の決勝レースは2ピット(義務付け)ということで、そのソフトタイヤが利いてくると思います
新田守男
今回は持ち込みのセットアップが非常に良くて、チームには感謝したいですね。タイヤ選択するにしても、走り出しは路面がスリッピーだったので、ウチにとっても合っている状態ではなかったんです。けれど、その中でもクルマの仕上がりがよく分かりました。この良い流れをそのままスーパーラップに続けてたということですね。
このところ、この富士(500km)では1ピット作戦を採っていたんですが、これが規定的にできなくなって。そこで新しいトライをしなければいけないという中で、考えたことが予選では上手くいったと言うことです。まあ、決勝は分かりませんが(苦笑)。
決勝では、僕らがターゲットとしているヨコハマタイヤ勢が、もしかしたら(タイヤ)無交換という荒技をやってくる可能性もあると思います。僕らのソフトタイヤが、今年はテストがほとんどないですからロングを十分していないので、決勝でどこまで行けるか、と。ヨコハマ勢が“とんでもないこと(無交換作戦)”をしてきたら、僕らも“とんでもないこと”やりたいけど、できない。そこが、(決勝を前に)不安なところですね