2009 AUTOBACS SUPER GT第3戦「FUJI GT 400km RACE」の決勝レースが、5月4日、富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。GT500クラスはNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が優勝。GT300クラスはNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が優勝を果たした。
□決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温22度 | 路面温度41度
優勝したNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは、本山哲がポールポジションからスタート。
1周目のヘアピンコーナーで、予選4番手だったNo.12 IMPULカルソニックGT-R(松田次生)がNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)に接触するアクシデントがあり、その間にNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が2番手に上がる。No.24 デ・オリベイラは、9周目の1コーナーでNo.1 本山をもとらえ、トップを奪う。3番手はSC430勢の争いとなるが、20周目にNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)が上がってくる。
この周、No.24 デ・オリベイラとNo.1本山は、同時に1回目のピットイン。ピット作業はNo.1のほうが早く、コースに復帰したときにはNo.1 ブノワ・トレルイエ、No.24 荒聖治の順になっていた。
この間にトップに立ったNo.36 ロッテラーは29周目にピットイン。脇阪寿一に交代し、No.1 トレルイエの前でコースに復帰する。
No.36 PETRONAS TOM'S SC430
1回目のピットインを全車が終えたときには、トップNo.36 脇阪、2番手No.1 トレルイエ、3番手No.24 荒というトップ3になっていた。
No.36 脇阪は58周を終えて2度目のピットイン。再びロッテラーに代わってコースに戻る。次の周にはNo.1 トレルイエもピットイン。本山に交代するが、この2台ではNo.1の作業が10秒近く早く、No.1 本山がトップを奪い返すことに成功した。
一方、3番手につけていたNo.24は、中盤を過ぎるとペースが上がらなくなり、荒から再びデ・オリベイラに交代した後、序盤の接触で順位を落としていたNo.8(ファーマン>伊沢拓也>ファーマン)の接近を許すことに。69周目のコカ・コーラコーナーで、No.8 ファーマンがNo.24 デ・オリベイラをとらえ、3番手に復帰する。これでトップ3は、予選順位と同じ、No.1、No.36、No.8の順に戻った。
No.8 ARTA NSX
その後、このトップ3に変動はなく最終ラップに突入。ここで、周回遅れに詰まったNo.1 本山の直後にNo.36 ロッテラーが接近するが、No.1 本山はなんとかポジションを守りきってチェッカーを受けた。
No.1 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)は今季初入賞にして初優勝。本山自身にとっては通算11勝目で、立川祐路(No.38 ZENT CERUMO SC430)の最多勝記録に、再び並んだ。