2009 AUTOBACS SUPER GT第3戦「FUJI GT 400km RACE」の決勝レースが、5月4日、富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。GT500クラスはNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が優勝。GT300クラスはNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が優勝を果たした。
□決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温22度 | 路面温度41度
GT300クラスは、ポールスタートのNo.43 ARTA Garaiya(高木真一)を、2番手だったNo.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行)がスタート直後にパス。ストレートの速いNo.81 青木は逃げにかかるが、No.43 高木はコーナーの連続するセクター3で再び追い詰め、15周目のダンロップコーナーでトップを奪い返すことに成功する。その後方では、5番手スタートのNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝)が序盤に3番手までポジションアップしていた。
No.81 ダイシン アドバン Ferrari
このトップ3はその後、30周前後で相次いで最初のピットイン。No.43は新田守男、No.81は藤井誠暢、No.7は折目遼へのドライバー交代を済ませる。ここでNo.43はタイヤを4本交換したのに対して、No.81、No.7は無交換でピット作業時間を短縮する作戦に出た。だが、これでもポジションは変わらなかった。
2回目のピット作業では、No.43(新田>高木)はやはり4本交換。No.81(藤井>青木)は左側2本だけの交換。No.7(折目>谷口)は2度目も無交換という、思い切った策を取る。しかし、これでもNo.43の優位は揺るがず、全車のピット作業が終わった時点で、No.43がトップ、No.81が2番手、No.7が3番手というポジションに戻っていた。
No.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
GT500クラスのトップが88周を終えた時点でチェッカーフラッグが提示され、レース終了。優勝したNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)は、これが今季初優勝。新田守男はGT300通算最多勝記録を、17勝に伸ばした。
2位はNo.81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢)。3位のNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝/折目遼)は、これで開幕から3戦連続表彰台となった。