GT500 クラス | 優勝

No.1 MOTUL AUTECH GT-R

本山 哲
この勝利はすごくうれしいし、安心しました。前回のレースを落としたことで苦しいシーズンになってますけど、、このようにきちっとした結果が残せて、僕ら(ドライバー)もスタッフも安心できるし、ここからチャンピオンシップをスタートさせて、(昨年に続いて)再びチャンピオンになれるようにがんばっていきたいです。
 序盤は他のクルマに較べガソリンを多めに積んでいたので、ペースが思ったように上がらず苦しい状況でした。オープニングラップもいろいろありましたね。ただ、それ(ガソリンを多めに積んでいたこと)がピット作業の短縮にも繋がったし、レースの戦略も広がった。だからレース中盤、ブノワがトップに追い付いた時点で、逆転できるなと感じました。僕の最後のスティント(走行)は、ピットワークが短いこともあって(36号車の)前に出ることができました。全力でプッシュして、僕の方が(36号車より)若干速かったみたいで、確実に優勝に近づいたと思いました。残り4、5周で、GT500の周回遅れ2台が競争をしていたのに妨げられて、その間にアンドレがみるみる迫ってきました。最終ラップの最終コーナーでは危うくインに入られそうなくらいでした。残り2周は緊迫しましたが、そこまでは、まあニスモ対トムスのいい戦いを見てもらえたと思います。
 最多勝ですか? 前回、立川に勝ち星で先に行かれて、ちょっと腑(ふ)に落ちないところもあったんです(笑)。まあ、優勝記録を望まれるからには積極的に行きたいです。連続のポールも獲れたんで(ポールの記録も)前回までは(立川の記録に)追いつけないかなと思いましたが、これもあきらめずにがんばっていきたいです(笑)
ブノワ・トレルイエ
とにかくハッピー! 今日はペナルティのポイントじゃなく、ちゃんとした(選手権)ポイントを手にすることができたから(笑)。
 いいレースができたと思います。メカニックも非常に良い仕事をしてくれ、ピットワークも速かった。クルマもすごくフィーリングが良かったです。常にプッシュして、0.1秒でも削るよう、ベストを尽くして走りました。そういう意味では、ホントにタフなレースでしたね。それに、富士は周回遅れが多く出るから抜くのも大変で、ペナルティをもらわないよう慎重に抜くことを心がけて走りました。
 こういう結果になってうれしいです。これでチャンピオン争いができることもうれしいし、ディフェンディングチャンピオンらしい戦いもできるのも、うれしいですね


GT300 クラス | 優勝

No.43 ARTA Garaiya

新田守男
このレースはどうしても勝ちたかったんです。去年から(富士では)いろいろあって、今年も(開幕戦の岡山では)ボクのミスで優勝を逃しているので。でも、その勝ちたい気持ちが先に行かないように、自分を抑えることも考えました。その結果、チームが誰もミスすることなく、完璧なレースができたと思います。今回はミシュランタイヤが本当に良いパフォーマンスを発揮してくれ、それを僕たちチームの作戦で生かせたことも、とてもうれしいです。
 GTでの最多勝を更新したということですが、あまり気にしていません。僕が最多勝を取れるということは、(良い)クルマに長く乗せてくれるチーム、スポンサーやファンの皆さんのおかげだと思うんです。そういう意味では、永遠に増やしていきたいな、と。なので、今年いっぱいで引退とか言いませんよ。これははっきり言っておきます(笑)
高木真一
今回は本当にパーフェクトなレースだったと思います。(この週末)ほとんどノーミスで走れて、これもチームスタッフのおかげです。
 今回のレースはスタートもやらせてもらい、ただ最初はダイシン(81号車)に抜かれたんです。彼らは、ハードなんでしょうか、非常に持つタイヤで、タイヤ無交換のような作戦で来ていたので、(リードしていても)最後まで気が抜けませんでした。でも、ミシュランのソフトタイヤの威力を発揮して、優勝できて良かったと思います。
 ダイシンを抜いた時は、3周目だったか、ヘアピンで一度追い付いたけれど抜けなかったんですが、ダンロップコーナーで青木君が右にラインを取ったので、なるほど、と。次のチャンスはアウトで(抜こう)と考えてました。それでまた100Rをミスったのかペースが上がらないみたいで、思い切って(その手で)行きました。うまくいったし、青木選手も上手く開けてくれた(当たらないよう避けた)ので、いい形になりました。僕らのクルマはセクター3が速かったんで、(ストレートで抜き返されないよう)そのあとはネッツも最終コーナーも全開で行きました。これでなんとかギリギリ追い付かれない形になりました。あとは、もう逃げまくりました。新田さんが無線で『逃げろ!逃げろ!』って言ってました(笑)