GT500 クラス | 優勝

No.3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R

ロニー・クインタレッリ
本当にうれしいです。セパンは来る前からチャンスがあると思っていました。チームが素晴らしいクルマを準備し、ミシュランも素晴らしいタイヤを用意してくれて、ドライバー2人も暑さ対策のトレーニングをいっぱいして、みんなの努力による勝利だとと思います。もう“自画自賛”しますよ(笑)。
 スタート前に1号車にトラブルが出て、僕らが一番前になったのは助かりましたね。スタートで自分のペースで走れたし、最初の4周くらいをめいっぱいで走りました。これで差を作って、あとはタイヤのマネージメントもできました。NSXに詰められましたが、これはGT300に詰まったときで、問題はありませんでした。15周くらいでタイヤのグリップが少し落ちた時もありましたが、20周くらいから路面にラバーが載ったのか、また良くなって、25周くらいでピットインの予定でしたが、30周まで延ばしました。グリップはピットするまで良かったです。予想以上にタイヤの持ちは良かったです。安田選手にマージンをを付けて渡せましたし、チームのピット作業も早かったです。
安田裕信
僕も本当にうれしいですね。第2戦鈴鹿で大クラッシュしてほぼ全損してしまい、チームに迷惑を掛けたんですが、それを優勝で返せたらと思ってました。それが実現できたのが一番です。NSX勢がタイヤ2本交換の作戦で来て、ピットを出るときにNSXと重なって危ないシーンがあったんですが、そこで何とか守れました。そこから引き離そうとがんばって、引き離してからは長谷見監督から『プッシュしなくていい。落ち着いて行け』と指示をされたので、後ろとの間隔を見ながら走りきりました。
 (レギュラー参戦の)4戦目での初優勝ですが、思ったより早かったなと思います。日産のドライバーズ・プロジェクト(若手ドライバー育成プロジェクト)でGT500クラスに乗せていただいて、結果を出さないとというプレッシャーもありましたので、(優勝で)ホッとしています。


GT300 クラス | 優勝

No.2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden

加藤寛規
昨日のこと(1位タイムながら予選失格)は悔しかったですが、それがレースの最終的なものではないので、(優勝の)チャンスが減っただけだと思いこみました。やはり勝利への強い思いを持って、レースに臨みました。レースは戦略的にもうまくいったし、スタッフもグリッドでもセッティングを換えるくらいあきらめずにがんばってくれた。その彼らに結果で返せて、本当によかったです。クルマもタイヤもすごく良かった。本当にうれしかったです。
 今日サーキットに来るときから(最後尾スタートでも)落胆せずに、もうポールから走るような気持ちでした。ドライバー自身、精神的に強くなれました。
 あと、僕はセパンのレースによく呼んで出させてもらっているんです。12時間レースとかで、いろいろあっても勝っていますし、今回のように、雨でほとんど走れない状況で、予選も雨まじりのコンディションとかでも、(セパンを何度も走っている)僕にはアドバンテージがあったかな。前にもあったんでが、今回は、抜いたというか、前がいなくなったという部分が多かったですね。マレーシアには女神がいるんですかね。ラッキーな展開が続いて勝てて、(今シーズンこれまで)アンラッキーなこともいろいろありましたが、それを帳消しにできて、本当に、本当にうれしかったです。
吉本大樹
第2戦から僕がチームに加わって、第2戦はピットスタート、第3戦はビリから3番目、そして今回もビリからスタート。僕がチームに悪い流れを呼んだと言われそうで…。でも、加藤さんの言うように悔しい思いをレースにぶつけて、あきらめずにやりたいとスタートしました。加藤さんがスタートして、1周目に前の方のアクシデントがあって、一言で言えばラッキーですが、それを回避した加藤さんの判断力もあってポジションアップにつながったわけです。クルマも良かったし。
 ただ、2番手(まで上昇して)帰ってくるとは思いませんでした。19号車がピットを終えた時に(自分が)前に出られるように(プッシュして)走りました。トップに立ってからは、タイヤのマネージメントもして4秒から5秒のギャップを維持してましたが、簡単ではありませんでした。あれ以上プッシュしろと言っても難しかったです。タイヤも、ボクのスティントは最初から最後までコンスタントなペースで走れたんで、完璧でした。本当に、すべてがパーフェクトにつながって、勝てました。
 昨日、ミラクルが起こらないかなと言ってたんですが、これ以上にない完璧なレースができたと思います。この数戦、自分たちも、運の面でも力を出せないところがあってチームも悔しい思いをしていたので、だからこそ勝ちたかったんです。