□公式練習 天候：曇 ｜ コース：ドライ ｜ 気温／路面温度 開始時：33℃／44℃（終了時32℃／41℃）
練習走行は10時45分から12時25分まで行なわれた。朝から曇天で、セッション中、コースの一部で細かな雨がぱらぱらと落ちてくるシーンもあったが、路面を濡らすには至らず、終始ドライコンディションでの走行となった。
今回は予選がセッション1からセッション3まで三つに分けられ、遅いクルマから振り落とされるノックダウン方式で行なわれる。セッション2とセッション3は異なるドライバーがアタックしなければならないため、いつもはニュータイヤでのアタックを行なわないドライバーにも、このセッションでニュータイヤを経験させるチームが多かった。
その中で1分56秒883というトップタイムをマークしたのはNo.38 ZENT CERUMO SC430（立川祐路）。立川はセッション終盤、1回使ったタイヤでこのタイムをマークしている。2番手にはNo.35 KRAFT SC430（石浦宏明）が続き、SC430勢が1－2を占めた。
3番手につけたのはNo.3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R（ロニー・クインタレッリ）。前戦SUGOでポールを奪った好調さは、ここでも維持しているようだ。
以上3台が1分56秒台。4番手No.6 ENEOS SC430（伊藤大輔）以下、9番手までは1分57秒台で並んだ。5番手No.8 ARTA NSXが、NSX勢では最上位。通常、予選アタックを行なうのはラルフ・ファーマンだが、今回は伊沢拓也がベストタイムをマークしている。
なお、No.39 DUNLOP SARD SC430は平手晃平がドライブ中、デグナーカーブでコースアウト。フロント部を破損してしまったが、予選までには修復できる見込みだ。
No.66 triple aムルシェRG-1
GT300クラスではNo.66 triple aムルシェRG-1（山西康司）がチェッカー周に2分08秒843をマーク。クラス唯一の2分08秒台でこのセッションのトップを奪った。2番手はNo.81ダイシンアドバンFerrari（青木孝行）、3番手No.11 JIMGAINER ADVAN F430（平中克幸）とフェラーリ2台が続き、4番手にはNo.88 triple aガイヤルドRG-3（坂本祐也）。5番手はNo.26 UP STARTタイサンポルシェ（阿部翼）で、ランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェという欧州スーパーカー勢がトップ5を占めた。6番手はカローラ（No.74 COROLLA Axio apr GT、井口卓人）だった。
ここまでクルマの熟成に苦労していたNo.808 初音ミクStudie GLAD BMW Z4は、今回第3ドライバーに加わった番場琢が2分10秒220をマーク。11番手につけた。
今回がデビュー戦となるNo.62 R&D SPORT LEGACY B4はピットイン、ピットアウトを繰り返しながら走行。タイムは最下位に留まったが、大きなトラブルはなくデビュー走行をこなした。
- 立川祐路／No.38 ZENT CEROMO SC430（GT500クラストップタイム）
- 朝のベストタイムは、リチャードが1回使ったタイヤで出したタイムです。今回はセットアップも基本的にリチャードがやっていて、ボクはそこから代わって乗っただけなんですよ。ボクは気楽に来るつもりだったんだけど、ノックダウン方式になって、走らなきゃいけなくなっちゃった。のんびりと土曜日を過ごそうと思っていたんですけど(笑)。今朝乗った感じでは、クルマのセットアップはまだまだという感じですね。正直、あの状態で中古タイヤでトップタイムっていうのが、よくわからないんです。ただ、長いレースではイケそうかなと思います。予選はやってみないとわからないですよ。セッション3に残るのも紙一重。ただ、リチャードに予選をやらせるって言って、リチャードが乗る前に終わっちたら怒られちゃうんで、がんばります。
- 山西康司／No.66 triple aムルシェRG-1（GT300クラストップタイム）
- ガソリンが軽い状態でのタイムだったんです。周りは決勝のシミュレーションに入っていたんでしょう？ ウチは、予選アタックみたいにめいっぱいいったんです。周りと比べるとまだ足りないところがあるし、まだまだ戦略的には負けているでしょう。とはいえ、クルマとしての調子はいいです。うまくいけば速さを見せられるんじゃないかな。チャンスはあると思います。長丁場のレースの今回、暑さに対してはみな多少の不安はあるんじゃないですか。今のセッションみたいに曇っていたら、日差しがないぶんラクだと思うんですけどね。予選はいつもと違ってなにやら難しいみたいで（苦笑）。難しいことは考えず、走ります。