GT500 クラス | ポールポジション

No.35 KRAFT SC430

石浦宏明
この大会の前のテストでふたりとも走り込んで、ニュータイヤの経験ができました。そこで大嶋のタイムがすごく良くて、ここに来る前から『おいしいところを持っていってね』と言っていたくくらいです。有言実行してくれましたね。走りを見ていても安心感があって、しかもきっちりまとめてくれたので、良かったと思います。
 大嶋のアタックはチームと話して決めました。仮に今回がノックダウン式でなくても、スーパーラップでも大嶋にやらせる予定でした。そこできっちり決めてくれましたね。
 ノックダウン予選はフォーミュラ・ニッポンでも同様のものをやってますので、僕たちは慣れてるので問題はなかったです。僕もセッション1をモニターで見ていて、ファイナルラップに順位が入れ替わるのでおもしろかったですね。ただ、ドライバーふたりとも緊張していて、それとドライバーふたりの総合力が問われるんで、いつもと違う雰囲気でしたね。
 僕らは、このレースを全開でいこうと決めてきたので、決勝もスタートから全開で、逃げ切るようなレースをしたいと思います
大嶋和也
とにかくホッとしましたね。セッション1は僕がギリギリ(8位)で通過して、セッション2はみんな結構速いタイムだったので、(セッション3では)僕がこれまで出したことないようなタイムを出さないとポールを獲れないなと思いました。走り始めは結構ドキドキして行きました。でも、ミスなくまとめられて、すごいホッとしてます。初ポールはうれしいですけど、決勝で失敗するといつも以上に目立ってしまいますね(笑)。明日に向けてまた緊張し始めました(苦笑)。
 ポールも優勝も毎回狙ってはいるんですけどね。特に前回は調子が良かったけれど結果に結びつかなかったので“この鈴鹿は絶対に行くしかない!"という気持ちできました。
 ノックダウン予選は、ふたりともにタイムを出さなければいけないというので、ふたりともに高い緊張感でしたし、ふたりで話し合ってクルマを煮詰めたりして、楽しかったですね。ただ、僕はスーパーラップも好きなので、そっちも(アタッカーを)やりたいなと思います。
 決勝のスタートでは石浦さんががんばってトップで帰ってきてくれると思うので、そのあと僕はひたすら逃げるだけですね。せっかくポールを獲ったんで、このまま優勝を狙うだけです


青山光司/青木孝行/藤井誠暢
GT300 クラス | ポールポジション

No.81 ダイシン アドバン Ferrari

青木孝行
セッション3のタイヤは決勝向けのものだったので、正直言ってポールは獲れない、セカンドローに入れればOKと思っていました。セッション後半、コンディションが良くなったのと、アタックもうまくいって、ポールを獲ることができました。ただ、後ろとはタイム差がないので、決勝は接戦になると思います。2戦連続ポールはうれしいですけど、予選は予選、決勝は決勝ですから、うかれることなく気を引き締めていきます。
 決勝の作戦は、まだ決まっていません。スタートを誰がやるかは今夜ジャンケンで決めます(笑)。今回は3回ピットが義務づけなので、燃費のあまり良くないフェラーリにとっては有利だと思います。でも、ピットで止まる時間は長くなってしまうので、そこで他に出し抜かれないようにしたい。ライバルは43号車。重いと言いますが、ボクらのクルマも特別性能調整を含めて90kg以上積んでいて、けっこう重いんです。ストレートも速いと言われますが、26号車などもっと速いクルマもあるので、そんなにアドバンテージはありません。74号車も伏兵ですね。
 今回、決勝で3位以下になったら坊主になるって宣言してるので、がんばります(笑)
藤井誠暢
ボクはセッション2を担当しましたが、クルマのポテンシャルから言って通過できるのは確実なので、(セッション3を担当する)青木さんに渡すことだけを考えていました。レースは長いので、予選どうこうよりも決勝を想定して走りました。決勝バランスは悪くないので、全員が力を発揮して、いい結果を待ちたいです。
 決勝では、スティントの後半にタイムの落ちるクルマと落ち込まないクルマの差が出てくると思うのですが、そこで落ち込まないセットを、いま探しています。タイヤを持たせて平均点を上げることが大事だと思います。
 ライバルはミシュラン勢が決勝で速いので、43号車と74号車ですね。それから11号車も来ると思います
青山光司
トップ争いをしているチームに(出場の)お声をかけていただき、うれしく思っています。予選はなんとか通ることができましたが、練習時間も少なく、苦労しています。決勝ではチームに迷惑をかけないよう、クルマを壊さないように乗りたいです。GT500に抜かれるときタイムロスをせず、コンスタントに同じタイムで走ることが目標です。
 43号車のふたりは(ドライバーとしての)“先生"なので、負けないように走りたいですね