2009 AUTOBACS SUPER GT第6戦「38th INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL」の決勝レースが、8月23日、鈴鹿サーキット(三重県)で行われた。GT500クラスはNo.35 KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)が優勝。GT300クラスはNo.46 エスロードMOLA Z(星野一樹/柳田真孝組)が優勝を果たした。


GT300 Class

決 勝 天候:曇>晴 | コース:ドライ | 気温31度 | 路面温度42度





No.43 ARTA Garaiya
 GT300クラスで優勝したNo.46 エスロードMOLA Z(星野一樹/柳田真孝)は、予選では14番手に低迷。だが、決勝日朝のフリー走行で3番手タイムをマークするなど、決勝に向けては手応えを得ていた。
 決勝ではNo.46 柳田真孝がスタートを担当。ひとつずつ着実にポジションを上げ、38周目には、先に上位陣がピットインしたこともあり、トップを奪った。
 柳田自身は38周目にピットイン。星野一樹に交代して5番手でコースに復帰した。52周目の2度目のピットインはいっさいの作業を行なわず、ドライバーも星野のまま。今回は3回のピットインが義務づけられているが、これでそのうちの1回を消化。あと1回だけ済ませれば良いことになった。
 3回目のピットインは74周目。ここでは柳田への交代とタイヤ交換、燃料補給を済ませる。他のチームはピットインのタイミングがずれたが、全チームが作業を終えたところで、No.2 アップル・K-one・紫電(加藤寛規/吉本大樹)、No.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)に続く3番手に浮上していた。


No.2 アップル・K-one・紫電
 No.46 柳田は85周目のカシオトライアングルでNo.43 高木をパスして2番手に浮上。その後、この3台はそれぞれ接近しながら互いに攻略しきれずにいたが、残り1周となったカシオトライアングルで、アウトラップでペースが遅かったGT500車両に引っかかってしまったNo.2 加藤を、No.46 柳田が攻略。ついにトップを奪うと、そのままフィニッシュを迎えた。
 No.46 エスロードMOLA Z(星野一樹/柳田真孝)の優勝は今季初。チームおよび星野一樹の優勝は昨年のこのレース以来。柳田真孝のGT300クラス優勝は02年第3戦SUGO以来で、通算2勝目となる。
 2位のNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)は今季3度目の表彰台。15ポイントを加算し、シリーズランキングトップを奪った。
 3位のNo.2 アップル・K-one・紫電(加藤寛規/吉本大樹)は、最終盤にペースの遅い車両に引っかからなければ…という悔しさが残る結果だが、11ポイントを加算し、加藤寛規がシリーズランキング2位に浮上している。

 ここまでランキングトップだったNo.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也)は6位。トップの座はNo.43新田/高木組に譲ったものの、4ポイント差でランキング3位につけている。
 ポールのNo.81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢/青山光司)は、終盤まで上位をキープしていたが、終盤、混乱の中のピットインで大きく順位を落とし、最終的には8位に終わってしまった。