9月12日午後、2009 AUTOBACS SUPER GT第7戦「FUJI GT 300km RACE」の公式予選が富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。スーパーラップ方式の予選でポールポジションを獲得したのはNo.32 EPSON NSXのロイック・デュバル。GT300クラスはNo.88 triple aガイヤルドRG-3の坂本祐也がクラスポールを奪った。

公式予選1回目 天候:雨 | コース:ウェット | 気温/路面温度  17℃/19℃
スーパーラップ 天候:雨 | コース:ウェット | 気温/路面温度  18℃/20℃


 12時50分からの公式予選1回目、開始前に小降りになっていた雨は、GT500クラスの専有時間帯中に再び強まる。この中でNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)は安定した走りを披露。午前中の公式練習につづき、トップタイムをマークした。

 スーパーラップは、依然として雨の降り続く中でのタイムアタックとなったが、No.32 デュバルはここでも好走。予選1回目2番手だったNo.12 IMPULカルソニックGT-R(松田次生)がスピンするなど、難しいコンディションをものともせず、1分46秒111をマーク。2番手タイムのNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)を0.232秒引き離し、今季初のポールポジションを奪った。
 同チームのポールは06年第9戦富士以来。このときのドライバーもデュバルで、デュバルにとっては通算2度目のポール。NSX勢としては昨年の第9戦富士以来のポールとなる。
 2番手タイムをマークしたNo.8 ARTA NSXは、前戦終了後にエンジンを交換しており、規定に従って決勝スタートでは10グリッド降格。12番手からのスタートとなる。
 スーパーラップ3番手はランキングトップのNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(ブノワ・トレルイエ)。前戦、ペナルティポイントの累積で出場できなかったトレルイエが復帰し、アタック役を務めた。ウェイトハンデは同クラス中最も重いが、トレルイエはミスなく走行。スーパーラップでは1分46秒700をマークした。
 シリーズランキングでNo.1を追うNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)がスーパーラップ4番手(決勝グリッド3番手)。決勝では、ランキング1位、2位の直接対決が見られそうだ。


No.1 MOTUL AUTECH GT-R

No.36 PETRONAS TOM'S SC430



No.88 triple aガイヤルドRG-3

 GT300クラスでポールを奪ったのはNo.88 triple aガイヤルドRG-3(坂本祐也)。07年デビュー以来、熟成に苦労してきたガイヤルドだが、今季は上位を争えるまでに進化。ついに初ポールを奪った。坂本にとっても初のポール。JLOCにとっては07年第3戦富士でNo.88アクティオ ムルシェRG-1(マルコ・アピチェラ)が獲って以来、3回目のポールとなった。
 2番手はNo.81ダイシンアドバンFerrari(青木孝行)。前戦に続いての2連続ポールはわずか0.015秒差で逃したが、決勝では2番手からの逆転優勝を狙う。
 3番手はNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美)。第5戦SUGO以来、2戦ぶり今季3戦目の出場で、規定により80kgのウェイトハンデを背負っているNo.33だが、影山は予選1回目にトップタイムをマーク。スーパーラップではわずかにミスがあったか、No.88、No.81にこそ及ばなかったものの、逆転を狙えるグリッドを獲得。驚異の3戦3勝を狙う。
 4番手はNo.87 giraffaガイヤルドRG-3(井入宏之)で、上位4番手までを、ランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニの順で“スーパーカー”が占めた。
 ランキングトップのNo.43 ARTA Gairaya(新田守男)は6番手。ランキング2位のNo.2 アップル・K-one・紫電(加藤寛規)は予選9番手、同3位のNo.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学)は予選14番手と、ともにスーパーラップ進出を逃した。ランキング上位勢の中ではNo.46 エスロードMOLA Z(柳田真孝)の5番手がスーパーラップ最上位だった。


No.81 ダイシン アドバン Ferrari

No.33 HANKOOK PORSCHE