GT500 クラス | ポールポジション

No.32 EPSON NSX

ロイック・デュバル
今の気分は最高です。今年は僕らにとって厳しいシーズンとなっていますが、今日はクルマのバランスも良かった。その調子のいいクルマでポールポジションが獲れたということは、最高です。チームのみんなも喜んでくれたと思います。ポールポジションは1年間がんばった成果だと思います。
 (予選が)雨だったのは、僕らにとって有利だったと思います。スーパーラップはとてもいい走りができたと思います。僕は、以前、ここの1コーナーで失敗したことがあったので、そこは緊張しました。ですので、(スーパーラップでは)前半は慎重に行き、後半はプッシュをして調子よく走れました。またミスなしで行けたのが、良かったですね。
 決勝レースのことは、まだノーアイディア、考えていません。ドライの時は、誰もがセッティングしていないわけですし。僕らとしては雨であることを願って、雨乞いの踊りでもしようかな(笑)。他のチームがどんなパフォーマンスを見せるのかも分からないし、サプライズの多いレースになるかもしれませんね。とにかく表彰台に上がるのが僕たちの目標です。明日の朝の路面をちゃんと確認して、決勝レースをがんばりたいと思います
中山友貴
ロイックさんはちょっと緊張してたようですけど、先日、今年のフォーミュラ・ニッポンのチャンピオンも決めましたし、絶対やってくれると思っていました。
 僕は今日、午前の練習走行と予選の基準タイムをクリアするという仕事をしました。練習走行で走り出すときに雨が強くなり、ワイパーにもちょっとトラブルが出て、使えなくなって視界が悪かったんです。そのまま走ることになったんですが、それでもクルマのバランスがすごく良く、最初から結構攻めることができました。
 僕は、明日はミスなく走ることが一番の仕事です。どちらが先に乗るかは決まっていませんが、精いっぱいできることをやり、集中力を高めて走るだけです


GT300 クラス | ポールポジション

No. 88 triple a ガイヤルドRG-3

坂本祐也
タイヤの選択にちょっと悩みましたが、ウチのチームは3台のランボルギーニを走らせ、うち2台がガイヤルドなので、情報を共有しながら予選のタイヤを決めることができました。ドライでも良いところに行けると思うほど調子が良くて、予選はそこそこ自信がありました。でも、この結果は非常に嬉しいですね。
 アタックを終えて帰ってきて、タイサン(26号車)がミスしたのを聞いて、その時点でトップ。(33号車の影山)正美さんが走っているのをモニターで見て、ちょっとミスったところを見つけたので、これはいけるかなと。それで終わったら“あら、獲っちゃった”って(笑)。
 僕はプレッシャーに弱いとか言われていましたが、今日それを覆せたと思います。僕は決して若手ではないし、辛いことも多くて、でもがんばってきてやっと報われたかなと。本当に嬉しいです。
 天気予報では、決勝は晴れでドライになると思いますが、そこは皆同じ条件です。ドライでも自信があります。本当は(今日も)ドライのほうが良いかなと思っていたくらいです。どちらでもやれる自信はあります。松田選手がいいクルマを作ってくれていますから、僕は集中して、きっちり走って、結果を残すだけです
松田秀士
去年の鈴鹿1000km(第6戦)で(坂本選手に)一緒に乗ってもらったのですが、その時から非常に(状況への)順応性の高いドライバーだと思っていました。今日の路面はどんどん変わっていき、路面温度も低くて難しかった。その中で、坂本君の順応性の高さとマシンコントロール能力は必ず生きてくると思っていました。見ていてワクワクしましたね。
 チームが、3戦前くらいから非常にクルマ(の開発)に力を入れてくれて、今回も新しい兵器を導入して、かなり効果を上げています。新兵器というのは、アウトボードのサスペンションの改良で、プレロードを掛けられるようにしたり、大幅にスプリングバランスなどを変えたんです。最初はアンダーステアだったんですが、ちょっと直しただけですぐ反応が出て、すごく良いなって感じでした。今、チームもまとまってきています。この勢いで、より高いところを目指すだけです。この歳(54歳)でポールポジションなんてとても嬉しくて、それだけに明日はなんとかしようと思っています(笑)