2009 AUTOBACS SUPER GT第7戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが、9月13日、富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。GT500クラスはNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組)が優勝。GT300クラスはNo.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢組)が優勝を果たした。
□決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温27度 | 路面温度42度
GT300クラスで優勝したNo.81 ダイシンアドバンFerrari(藤井誠暢)は2番手グリッドからのスタート。ポールだったNo.88 triple aガイヤルドRG-3(坂本祐也)がオープニングラップの1コーナーで順位を落とし、いったんはトップに立つが、次の周にはNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美)の先行を許し、2番手に。さらにその次の周、No.87 giraffaガイヤルドRG-3(井入宏之)も前に行き、3番手まで下がる。
No.11 JIMGAINER ADVAN F430
だが、その後No.33がペースダウン。No.81と何度かポジションを入れ替えながら、ルーティンのピットインまで接近戦を繰り広げる。さらに、予選17番手から驚異の追い上げを見せたNo.55 J-TRUST F-PROおうとキット ポルシェ(山岸大)がこれに加わり、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニによる豪華なバトルに。だが、No.55は小泉洋史に交代後、ドアが脱落するという思いもよらぬトラブルで脱落。これより前にNo.33(影山>木下みつひろ)も順位を落としており、No.81(藤井>青木孝行)がトップに復帰する。
この後方に浮上してきたのはNo.19 ウェッズスポーツIS350(片岡龍也>織戸学)とNo.11 JIMGAINER ADVAN F430(田中哲也>平中克幸)。レース半ば、38周目にはNo.19が前、No.11が後ろだったが、41周目にNo.11 平中がNo.19織戸をパスし、2番手となる。
No.81は、ピットインの際、作業時間短縮のため左側の前後2本しかタイヤ交換をしておらず、右側が磨耗してきた終盤、ペースダウン。No.11の急接近を許す。
2台のフェラーリによるバトルは最終ラップにクライマックスを迎え、軽く接触を繰り返しながらサイド・バイ・サイドでコーナーをクリアしていく。プリウスコーナーで、ついにNo.11平中がトップを奪うが、最終コーナー手前のブレーキングをわずかにミス。再びNo.81 青木がインに並びかけると、No.11 平中はアウトにはらんでしまう。それでもNo.11 平中はもう一度トップを奪い返そうとするが、立ち上がり加速でNo.11を上回り、最後は1車身前でゴールした。
No.66 triple a ムルシェ RG-1
今季これまで、何度か優勝のチャンスがありながら逃してきたNo.81 ダイシンアドバンFerrariだが、これでやっと初優勝を果たした。惜しくも2位となったNo.11 JIMGAINER ADVAN F430だが、最後のバトルに負けたことについては納得の表情だった。
3位はNo.66 triple aムルシェRG-1(山西康司>余郷敦)。予選は12番手に留まったが序盤から着実に順位を上げ、終盤のNo.19 ウェッズスポーツIS350とのバトルも制して今季初の表彰台を得た。
ここまでランキングトップのNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)は序盤、他車に接触される不運などもあり7位。ランキング2位だったNo.2 アップル・K-one・紫電(加藤寛規/吉本大樹)は5位。ランキング3位のNo.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也)が4位に入ったため、この新田/高木、加藤、織戸/片岡の3組が63ポイントで並ぶことになった(※吉本は開幕戦不参戦のためランキング4位)。