10月18日、2009 AUTOBACS SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」はオートポリス(大分県)で決勝日を迎えた。決勝日朝のフリー走行が、8時30分から30分間行なわれた。
□フリー走行 天候:曇 | コース:ドライ | 気温11℃/路面温度13℃
決勝日朝のフリー走行は8時30分から。上空に雲は多かったが、ところどころ青空がのぞく。路面は完全なドライでの走行となった。
標高の高いこのサーキットは、日中の寒暖差が大きい。このセッションは気温11度、路面温度は13度と、年間のSUPER GTイベントの中でもかなり低め。午後は20度前後まで上昇することが予想されるため、各チームともその温度を想定したタイヤをチョイスしており、このセッションではウォームアップにやや苦労しているようすが見受けられた。
GT500クラスでトップタイムをマークしたのはNo.12 IMPULカルソニックGT-R(松田次生)。このセッションで唯一の1分43秒台となる1分43秒733をマークした。2番手はNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(ブノワ・トレルイエ)。最大ウェイト(63kg)を搭載しながら予選で3番手に食い込んだが、決勝に向けても視界は明るいようだ。
3番手はNo.38 ZENT CERUMO SC430(リチャード・ライアン)。予選でポールを獲得したNo.38だが、決勝に向けてのセッティングもまとまってきたようだ。
一方、タイトル争いでNo.1を追いかける立場のNo.8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン)は1分45秒859で11番手。NSX勢ではNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)がこれを上回ったが10番手どまりで、このセッションではNSX勢5台が10番手以下に固まる状況になってしまった。やはりNSX勢は、とくにタイヤのウォームアップに時間がかかるようだ。これが決勝でも苦戦に繋がるのか、それともこのセッションだけの問題なのか、気になるところだ。
GT300クラスではNo.46 エスロードMOLA Z(星野一樹)の1分53秒613がトップタイム。2番手にはNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝)、3番手にNo.74 COROLLA Axio apr GT(井口卓人)が続いた。
予選でクラスポールを奪ったNo.43 ARTA Garaiya(新田守男)は1分54秒363で10番手。タイトル争いのライバル、No.2 アップル・K-one・紫電(加藤寛規)は8番手、No.19 ウェッズスポーツIS350(片岡龍也)は12番手と、いずれも中団のタイム。決勝がどういう展開になるのか、このセッションの結果だけでは、まったく予想がつかない。