2009 AUTOBACS SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝レースが、10月18日、オートポリス(大分県)で行われた。GT500クラスはNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)が優勝。GT300クラスはNo.11 JIMGAINER ADVAN F430(田中哲也/平中克幸組)が優勝を果たした。
□決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温17度 | 路面温度26度
GT300クラスは序盤、クラスポールのNo.43 ARTA Garaiya(新田守男)が逃げ、No.74 COROLLA Axio apr GT(井口卓人)、No.11 JIMGAINER ADVAN F430(田中哲也)が追う展開。No.43 新田は一時その差を開くが、20周が近づく頃からややペースダウン。No.74 井口とNo.11 田中が直後に迫ってくる。だが、No.74 井口は22周目にGT500に進路を譲った際、No.11 田中と後方から追い上げてきたNo.26 UP STARTタイサンポルシェ(阿部翼)の先行を許し、後退。次の周にはNo.11 田中がNo.43 新田をパスし、トップに浮上する。
No.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7
だが、No.11 田中は、その直後にGT500に接触されスピン。コースアウトをすることはなかったが、再び順位を落としてしまう。
No.11 田中は24周を終えてピットイン。その後、ピットインのタイミングをずらしたチームもあり、順位はめまぐるしく入れ代わったが、レース半ばを過ぎて上位陣のピット作業が終わった時点では、No.19 ウェッズスポーツIS350(片岡龍也>織戸学)がトップ、2番手にNo.11 平中克幸という順位になっていた。
この2台は終盤まで接近戦を繰り広げるが、53周目、No.19 織戸がGT500に進路を譲った隙をたくみに利用して、No.11 平中がトップを奪う。No.19 織戸はトップを奪い返そうとNo.11 平中に迫るが、58周目に単独スピン。この時点で3番手にいたNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝>折目遼)の先行を許し、優勝が遠のいてしまう。
No.11 平中は、その後危なげなく走行。トップでチェッカーを受けた。
No.19 ウェッズスポーツIS350
No.11 JIMGAINER ADVAN F430(田中哲也/平中克幸)は今季初勝利。ジムゲイナー・フェラーリの優勝は2006年第7戦もてぎ以来。田中の勝利もそれ以来。平中はこれがSUPER GT初勝利となる。
2位はNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝/折目遼)、3位にはNo.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也)が入った。
この結果、ドライバーズランキングはNo.19 織戸学/片岡龍也が74ポイントでトップ。No.43 新田守男/高木真一とNo.11 田中哲也/平中克幸が71ポイントで並び、No.7 谷口信輝/折目遼が67ポイントでランキング4位となった。以下、No.2 アップル・K-one・紫電(加藤寛規/※吉本大樹は1戦欠場)、No.46 エスロードMOLA Z(星野一樹/柳田真孝)までにドライバーズチャンピオンの可能性が残る形で最終戦もてぎを迎えることになった。