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2009 SUPER GT Round8

プレビュー

2009-10-09

タイトル争いの正念場!!
あらゆる局面でシビアな戦いとなる!
オートポリスは絶対見逃せない一戦に

10月17、18日、オートポリス(大分県)で2009 AUTOBACS SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」が開催される。2009年シーズンは、このレースを入れて残り2戦。タイトル争いも更に熱を帯びてくる。勝敗はもとより、最終戦まで視野に入れたライバルとの攻防も見どころとなるだろう。


オートポリスを得意とするマシンは?


No.1 MOTUL AUTECH GT-R
 このオートポリス戦はシリーズ第8戦。今季は全9戦だから、最終戦前という重要なレースである。ここでポイントを落とせば、それはタイトル争いからの脱落にも繋がる。そうサバイバル戦であるわけだ。


No.8 ARTA NSX
 現在、ドライバーズランキングのトップに立つのは、No.1 MOTUL AUTECH GT-Rの本山哲。本山のパートナーであるブノワ・トレルイエは1戦の欠場があるため、事実上タイトル獲得はない。だが、トレルイエは「本山とチームのために全力を尽くす」と揺るぎはない。ドライバーもチームもオートポリスを得意としているだけに、ここでは表彰台を狙ってくるだろう。本山に10ポイント差で続くのは、前戦優勝したNo,8 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也)と未勝利ながらコンスタントにポイントを稼いできたNo.36 PETORONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー)だ。彼らにしてみれば、No.1 GT-Rの前でゴールして少しでもポイント差を詰めることが重要。特にARTA NSXもここは得意コースだけに必勝と考えているはずだ。

No.36 PETRONAS TOM'S SC430
 No.1 本山とポイント差20なら、ここで優勝すれば最終戦に望みが掛けられる。No.3 HASEMI EBBRO TOMICA GT-R(ロニー・クインタレッリ/安田裕信)、No.18 ROCKSTAR童夢NSX(道上龍/小暮卓史)、No.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン)といった面々も勝負を賭けてくるだろう。

3チームが同ポイントでトップの激烈GT300

 GT300クラスはGT500クラス以上に混戦状態だ。ドライバーズランキングのトップはNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)だが、ここと同点、同勝利数があと2チームある。No.2 アップル・K-one・紫電(加藤寛規/吉本大樹*)、No.19 ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也)だ。この3車ともミッドシップであり、オートポリスに向いたマシンである。同ポイントということは、ウェイトハンデも同じであり、この3車間の競争はこのレースの注目となりそうだ。


No.43 ARTA Garaiya

No.2 アップル・K-one・紫電

 そして、このレースがタイトルへのサバイバルとなるNo.46 エスロードMOLA Z(星野一樹/柳田真孝)、No.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝/折目遼)、No.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行/藤井誠暢)、No.11 JIMGAINER ADVAN F430(田中哲也/平中克幸)は勝ちを狙うしかない。さらに彼らもオートポリスが苦手ではない。つまり、ここも非常にシビアな戦いとなるだろう。


No.19 ウェッズスポーツIS350

No.46 エスロード MOLA Z

 どこを取っても見どころとなる第8戦オートポリス。SUPER GTファン必見のレースとなることは間違いない。

*なお、吉本は1戦欠場のためタイトルの可能性があるのは加藤のみ