3月21日、2010 AUTOBACS SUPER GT第1戦「SUZUKA GT 300km」は鈴鹿サーキット(三重県)で決勝日を迎えた。決勝日朝のフリー走行が、8時30分から45分間行なわれた。


Free Practice

フリー走行 天候:曇 | コース:ウェット>ドライ | 気温13℃/路面温度14℃

 開幕戦の決勝日を迎えた鈴鹿サーキットは、朝から黄砂の襲来を受け、フリー走行は薄く煙った中で行なわれることとなった。ただし、心配された大雨はなく、前夜降った雨の影響でウェット宣言こそ出されていたものの、走行を重ねるにつれてライン上は乾いていった。
 GT500クラスでトップタイムをマークしたのはNo.1 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一)。予選ではプロペラシャフトのトラブルが発生していたが、このセッションでは問題なく走行。唯一1分55秒を切る1分54秒323というタイムを出した。だが、その後のサーキットサファリ中にピットに戻り、マシンをチェックしていたのがちょっと気になるところだ。
 2番手はNo.35 MJ KRAFT SC430(石浦宏明)。タイムは1分55秒643だった。
 予選でポールを奪ったNo.18 ウイダー HSV-010(ロイック・デュバル)は、このセッションでは11番手に留まった。HSV-010 GT勢の最上位はNo.32 EPSON HSV-010(中山友貴)の1分55秒738、3番手だった。
 一方、GT-R勢ではNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ブノワ・トレルイエ)が1分55秒747をマークし、4番手となったのが最上位だった。
 GT300クラスではNo.2 アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規)が2分07秒704でトップ。2番手はNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美)の2分07秒718、3番手はNo.3 HASEMI SPORT TOMICA Z(平中克幸)の2分08秒104だった。
 予選クラスポールのNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(折目遼)は7番手だった。
 フリー走行終了後、9時40分までサーキットサファリが行なわれた。これが終了する頃には気温は16度、路面温度は17度まで上昇。決勝ではもう少し上がることが予想される。だが、強く吹き付ける風の影響もあり、路面がどのようなコンディションになるかは、直前にならないとわからない。


No.2 アップル・K-ONE・紫電

脇阪寿一/No.1 PETRONAS TOM'S SC430(GT500クラストップタイム)
朝はいい状態で走らせてもらったので(トップタイムを出せた)。昨日は予選1回目にトラブルがあって、僕はニュータイヤを1回しか履いてなかったので、その分、決勝に向けて速いスピード域を経験しておくと、ラクになりますから。気合いも入っていますしね。黄砂が出ていて、滑りやすい路面でしたけど、その中ではウチは少しアドバンテージがあるかもしれません。朝もこれだけのタイムが出ていますから。追い上げていけるように、がんばります
加藤寛規/No.2 アップル・K-ONE・紫電(GT300クラストップタイム)
朝は確認だけでしたけど、いいタイヤで走らせていただけたので(笑)。そういう意味ではあまり問題はありません。でも、レースではコンディションが変わって来るでしょうから、そこに向けてどうしようかエンジニアと悩んでいます。決勝仕様は、昨日チェックしているので大丈夫だと思いますけど、温かくなるとタイヤがどうなるか。不安要素を少しでも消せるように、セッティングの打ち合わせをします。タイヤを傷めないことを考えつつ、オレの目と鼻も一昨日(花粉症を)発症して、だいぶ来ているので、そっちも対策して(笑)、がんばります。追い上げても、抜くのはやっぱり難しいでしょうが、戦略とも合わせて、できれば表彰台にいきたいと思っています。それを目指して、みんなでがんばります