□決　勝 天候：曇 ｜ コース：ドライ ｜ 気温17℃ ｜ 路面温度28℃

　決勝は14時、うららかな春の日差しの中でスタート。前日まで強かった風も収まり、絶好のコンディションでのレースとなった。

　前日の予選でポールポジションを奪ったNo.18 ウイダーHSV-010はロイック・デュバルが前半を担当。スタートを無難に決めると、そのまま後続を引き離していく。2番手No.38 ZENT CERUMO SC430（立川祐路）との差は2周目で早くも1秒以上に。その後、周回遅れが出現するといったん詰まったが、バトルにまでは至らないままピットインを迎える。
　ピットではタイヤを4本交換。作業時間は約38秒と、ライバルよりやや長めにかかったが、順位が入れ替わることはなく小暮卓史へのバトンタッチを終える。
　小暮はスティント後半になっても1分27秒台のラップタイムを連発。2番手との差を10秒以上に開く。2番手争いのバトルが激しくなったこともあり、完全なセーフティマージンを築くことに成功した。
　小暮のペースは終盤にも緩むことなく、最後は2番手に約11秒の差をキープしてフィニッシュ。No.18 ウイダーHSV-010に今季初優勝をもたらした。
　No.18 ウイダーHSV-010は、開幕戦でもポールポジションを奪いながら、決勝では無念のリタイア。Hondaの新型車、HSV-010 GTにデビューウインをもたらすことができなかったが、今回は事実上、一度もトップを譲ることのない完勝で、仕切り直しの初優勝を果たした。
　18号車および小暮卓史の優勝は08年第5戦SUGO以来。ロイック・デュバルの優勝は07年第9戦富士以来となる。

No.38 ZENT CERUMO SC430 　2位争いは、No.38が立川からリチャード・ライアンへの交代などのピット作業に約37秒を擁している間に、No.1 PETRONAS TOM'S SC430が先行した。1号車は、予選8番手から前半担当のアンドレ・ロッテラーが4番手までポジションアップ。ピット作業もタイヤを後2本交換に留め、約30秒と早かった。だが残り周回3周となったところで、1号車・脇阪寿一が周回遅れのGT300車両に詰まったところを38号車・ライアンがパス。そのまま振り切って2位を得た。


No.1 PETRONAS TOM'S SC430 　1号車・脇阪は、その後No.12カルソニックIMPUL GT-R（ロニー・クインタレッリ＞松田次生）にも迫られたが、なんとかポジションを死守。No.1 PETRONAS TOM'S SC430が3位表彰台を獲得した。
　惜しくも4位となったNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rだが、GT-R勢ではこれが最上位。No.23 MOTUL AUTECH GT-R（本山哲／ブノワ・トレルイエ）が16周目に他者との接触でリタイア。No.24 HIS ADVAN KONDO GT-R（ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ）はペースを上げることができずに12位に終わっている。