5月2日、2010 AUTOBACS SUPER GT第3戦「FUJI GT 400km RACE」は富士スピードウェイ(静岡県)で決勝日を迎えた。決勝日朝のフリー走行が、8時30分から30分間行なわれた。


Free Practice

フリー走行 天候:晴 | コース:ドライ | 開始時:気温15℃/路面温度21℃>終了時:気温16℃/路面温度24℃

 決勝日朝のフリー走行は8時30分から30分間行われた。好天に恵まれたゴールデンウィーク、予選日と同様に、青空に浮かび上がる富士山の下での走行となった。

 このセッションで、GT500クラスのトップタイムをマークしたのはNo.35 MJ KRAFT SC430(大嶋和也)。1分35秒975と唯一1分35秒台を記録し、前日の予選に続き、ここでも最上位となった。予選後の記者会見では「以前に行われたテストでもクルマは好調だった」と、今回に向けて準備が順調に整っていたことをうかがわせたが、このセッションもその言葉を裏付ける結果となった。
 さらに2番手にはNo.6 ENEOS SC430(ビヨン・ビルドハイム)、3番手にはNo.38 ZENT CERUMO SC430(リチャード・ライアン)が続き、SC430勢がトップ3を独占。レクサス陣営のホームコースで、決勝に向けてまずは磐石の態勢といえそうだ。
 4番手タイムをマークしたのはNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)。だが、安田裕信に交代して出て行った後、コカ・コーラコーナー手前のコースサイドにストップ。安田はマシンを降りてしまう。駆動系にトラブルがあったようだが、詳細な原因は現在究明中となっている。
 HSV-010 GT勢ではNo.17 KEIHIN HSV-010(金石年弘)の5番手が最上位。6番手にNo.8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン)が続いた。予選ではあまり振るわなかったHSV-010 GT勢だが、決勝に向けては上昇機運にあるようだ。

 GT300クラスではNo.26 CINE CITTA'タイサンポルシェ(イゴール・スシュコ)の1分44秒925が、このセッションでのベストタイム。予選では13番手に終わってしまったが、新たに山路慎一監督が就任した効果が現れたか、ここからの巻き返しを狙う。
 2番手はNo.2 アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規)、3番手はNo.19 ウェッズスポーツIS350(片岡龍也)。この2チームも予選ではそれぞれ7番手、9番手と狙ったポジションは取れなかったが、決勝では違った結果が望めそうだ。
 予選クラスポールのNo.33 HANKOOK PORSCHEは4番手。今回、第3ドライバーとして加わった藤井誠暢が記録したタイムで、このポジションを占めた。決勝では3人のドライバーがどう役割分担をするのか。藤井自身は決勝での作戦について言葉を濁していたが、まずは1回目のピットに注目したい。
 なお、予選不通過となっていたNo.365 サンダーアジアMT900M(ティム・サグダン)は、このセッションでの走行の結果、決勝出走が認められた。


No.26 CINE CITTA'タイサンポルシェ

石浦宏明/No.35 MJ KRAFT SC430(GT500クラストップタイム)
クルマのセットアップを今日は結構大きく振ったんですけど、仕上がり具合は結構いいですね。バランス的にも、いい方向に行っていると思いますし、決勝は安定したペースで走れそうな感じなので、結構自信はありますね。作戦はやってみないと分からないですけど。今日は優勝を自分たちのご褒美にしたいです。敵は他のSC430勢だと思いますね
イゴール・スシュコ/No.26 CINE CITTA'タイサンポルシェ(GT300クラストップタイム)
今朝はすごくクルマが良かったですね。僕らのクルマは、どうしてもフロントが軽いので、燃料を積んだ方が速いんですよ。予選はあまり良くなかったんですけど、今回の富士はレース距離も長いですし、タイヤも持つと思います。それに、燃料を積んだ時のクルマの状況がいいので、追い上げていけると思いますね。最初から全開でタイヤが無くなるまでガンガン追い上げて行きたい。何も考えずにプッシュして行きます。目標は表彰台。そこに行けるように頑張ります