□公式予選1回目 天候：晴 ｜ コース：ドライ ｜ 気温／路面温度  開始時20℃／34℃　終了時20℃／35℃
□スーパーラップ 天候：晴 ｜ コース：ドライ ｜ 気温／路面温度  開始時19℃／32℃　終了時19℃／30℃

　予選1回目は13時50分から。最初の30分間はGT500、GT300両クラス混走。その後各クラス専有の走行が10分間ずつ行われた。
　このセッションで、各クラス上位8台までに入ったチームがスーパーラップに進出。スーパーラップでは1台ずつタイムアタックを行い、速かった順に決勝グリッドが決まる。9番手以下のグリッドは予選1回目の順位が、そのまま反映される。
　GT500クラスではNo.35 MJ KRAFT SC430（大嶋和也）がトップタイム。以下、No.1 PETRONAS TOM'S SC430、No.6 ENEOS SC430、No.38 ZENT CERUMO SC430、No.24 HIS ADVAN KONDO GT-R、No.8 ARTA HSV-010、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rの順にスーパーラップ進出を決めた。
　No.100 RAYBRIG HSV-010は8番手相当のタイムを記録していたが、落下物回収のための赤旗中断中に前車を追い越したとしてベストタイム、セカンドタイム抹消のペナルティ。クラス最後尾となってしまった。
　また、No.18 ウイダーHSV-010は、練習走行で発生したパドルシフト不具合の影響が残ったのか、12番手にとどまった。

　GT500クラスのスーパーラップは16時5分から。最初に出走したNo.23 ブノワ・トレルイエが、まず1分34秒562というタイムをたたき出す。その後、これをターゲットにアタックしたNo.17 塚越広大、No.8 ラルフ・ファーマン、No.24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、No.38 立川祐路はいずれもNo.23トレルイエを上回ることができない。
　徐々に路面温度が下がり始める中、ようやくこれを上回ったのは6番目に出走したNo.6 伊藤大輔。セクター1で築いた0.2秒のマージンを少しずつ減らしながらも、1分34秒537と、No.23トレルイエを0.025秒しのいでみせた。
　だが、この後に出走したNo.1 アンドレ・ロッテラーは、これよりさらに速く、1分34秒358。これは予選1回目のトップタイムより速く、逆転ポールの可能性もあるかと思われた。
　ところが、最後に出走したNo.35 大嶋のアタックは圧巻だった。すべてのセクターで全車を上回り、最終的には唯一の1分33秒台となる1分33秒586をマーク。2番手に0.772秒という大差をつけてポールポジションを獲得した。
　35号車のポール獲得は09年第6戦鈴鹿以来、通算3回目。大嶋個人は、やはり09年第6戦以来、通算2回目となる。

　GT300クラスでポールを奪ったのはNo.33 HANKOOK PORSCHEの影山正美。予選1回目には4番手につけ、スーパーラップでは5番目に出走。これより前にトップに立っていたNo.25 ZENT Porsche RSR（土屋武士）のタイム（1分43秒417）を全セクターで上回り、1分43秒165でポールポジションを獲得した。
　33号車のポールは09年第2戦鈴鹿以来、通算2回目。
　2番手となった25号車は今回がデビュー戦。土屋武士が代表を務めるチームはSUPER GT初参戦であり、クルマも10日前にガレージに到着したばかりだが、いきなり予選で結果を出してみせた。
　3番手はNo.74 COROLLA Axio apr GT（国本雄資）。同じミシュランタイヤを履き、予選1回目にトップだったNo.43 ARTA Garaiya（高木真一）をスーパーラップで上回った。43号車は、スーパーラップではアタック中にわずかなミスもあり、5番手にとどまった。
　間に割り込んだのはNo.66 triple a Vantage GT2（吉本大樹）。予選1回目の5番手からひとつポジションを上げた。
　予選1回目に2番手だったNo.11 JIM GAINER DIXEL DUNLOP F430（平中克幸）は、スーパーラップのアタック中にヘアピンでスピン。ノータイムに終わり、グリッドは8番手となった。
　なお、No.365 サンダーアジアMT900Mはメルビン・チューが予選通過基準タイムをクリアできず、予選不通過となった。