2010 AUTOBACS SUPER GT第3戦「FUJI GT 400km RACE」の決勝レースが、5月2日、富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。GT500クラスはNo.35 MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也組)が優勝。GT300クラスはNo.74 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資組)が優勝を果たした。
□決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温21℃ | 路面温度32℃
GT300クラスは、2番手スタートのNo.25 ZENT Porsche RSR(土屋武士)が、オープニングラップでポールスタートのNo.33 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ)をパス。2周目にはNo.66 triple a Vantage GT2(吉本大樹)も33号車を抜き、2番手に上がる。
66号車はさらに、16周目に25号車をも抜き去り、トップを奪う。
その後は、最初のスティントを短めにするチームやタイヤ交換せずにピット作業時間を短縮するチームなどが入り乱れ、順位はめまぐるしく変動。33号車も22周目にピットに入り、タイヤ交換なしで藤井誠暢へ交代する。
この間、順調にポジションを上げてきたのがNo.74 COROLLA Axio apr GT(国本雄資)。予選4番手から、23周目には3位、30周目には25号車をオーバーテークして2位に上がると、次の周には66号車をも抜き去り、ついにトップを奪ってみせた。
No.43 ARTA Garaiya
74号車は38周を終えてピットイン。タイヤは4本とも換え、井口卓人への交代を行う。コースに復帰したのは33号車の後ろだったが、47周目、33号車が電気系のトラブルからコースサイドにストップ。74号車が再びトップを奪い返した。
74号車の2度目のピットインは67周目。今度はタイヤ交換を行わずに21秒まで作業時間を短縮。国本に交代してコースに出て行く。
国本は、No.43 ARTA Garaiya(高木真一>新田守男>高木)の猛追を受けるが、なんとかこれをしのぎきり、トップでチェッカーを受けた。
No.74 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資)は、これがSUPER GT初優勝。昨年、SUPER GTに投入されたカローラ・アクシオは、2年越しの悲願をトヨタのホームコースでようやく成し遂げた。
No.66 triple a Vantage GT2
2位はNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)。最終ラップまで74号車を追ったものの、あと一歩届かなかった。
3位はNo.66 triple a Vantage GT2(松田秀士/吉本大樹)。序盤、一時はトップを走り、74号車に抜かれた後も2位をキープしていたものの、43号車と同時にピットに入った36周目、燃費に優れる43号車の方が給油時間が短く、逆転を許してしまった。
序盤、トップを争っていたNo.25 ZENT Porsche RSR(都筑晶裕/土屋武士)も、やはり給油作業に時間がかかり、ポジションダウン。さらにピットロードでの速度違反でドライブスルーペナルティを課され、最終的には7位に終わった。