6月19日午後、2010 AUTOBACS SUPER GT第4戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」の公式予選がセパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)で行なわれた。スーパーラップ方式で行なわれた予選では、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rの松田次生がポールポジションを獲得。GT300クラスはNo.11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430の田中哲也がクラスポールを奪った。
□公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時34℃/41℃ 終了時34℃/42℃
□スーパーラップ 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時35℃/46℃ 終了時33℃/39℃
今回の予選はスーパーラップ方式。予選1回目の各クラス上位8台が予選2回目に進み、1台ずつのタイムアタック(スーパーラップ)を行う。これでポールポジション以下、上位8番手までのグリッドが決定。9番手以降は予選1回目のタイムで決まることになる。
予選1回目は14時15分から。最初の30分間はGT500・GT300両クラス混走、つづいて10分間のGT300クラス専有、最後の10分間がGT500クラス専有というスケジュールで行われた。
GT500クラスは、専有の時間帯に入って激しいタイムアタック合戦となり、No.8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン)、No.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生)、No.6 ENEOS SC430(伊藤大輔)がトップタイムを更新しあう展開に。ここで唯一1分57秒台をマークしたNo.6 伊藤が、トップでスーパーラップ進出を決めた。2番手はNo.12 松田。3番手にはNo.100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也)が、最後にNo.8 ファーマンを上回って滑り込んだ。以下、No.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路)、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲)、No.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、No.18 ウイダーHSV-010(ロイック・デュバル)がスーパーラップ進出を決めた。
16時55分に始まったGT500クラスのスーパーラップは、予選1回目8番手のNo.18 デュバルからスタート。だが、2番目に出走したNo.24 デ・オリベイラがアタック中にマシントラブルからコースサイドにストップ。赤旗中断となってしまう。
これによって仕切り直しを余儀なくされたNo.23 本山は集中力を削がれる格好になったが、それをものともせず1分57秒703をマーク。予選1回目のトップタイムを上回ってみせる。
だが、その2台後に出走したNo.8 ファーマンはさらにこれを上回り、1分57秒495で暫定ポールを奪取。つづくNo.100 伊沢は、1分57秒台に入れたものの本山に次ぐ3番手に留まる。
残る2台のタイムアタックに注目が集まる中、No.12 松田はセクター1でNo.8 ファーマンを0.1秒以上上回ると、そのマージンを最後までキープ。とくに最終セクターがすばらしく速く、1分57秒409というタイムをたたき出して見せた。
最後にアタックしたNo.6 伊藤はこれを上回ることができず、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rのポールポジション獲得が決まった。
同チームのポールは07年第9戦富士以来。松田自身にとっては初となる。
2番手はNo.8 ARTA HSV-010、3番手はNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rがつづき、No.6 ENEOS SC430が4番手。これがSC430勢としては最上位だが、予選1回目にトップだった伊藤大輔にとっては、やや悔しいポジションとなった。
ここまでポイントランキングトップのNo.1 PETRONAS TOM'S SC430は、ウェイトハンデがこたえたか、スーパーラップ進出を逃し、10番手からのスタートとなる。
GT300クラスでポールを奪ったのはNo.11 JIMGAINER DIXEL DUNLOP F430の田中哲也。予選1回目には2番手だったが、スーパーラップはミスなくまとめ、2分09秒167のタイムでポールポジションを奪ってみせた。田中のGT300クラスポールは、09年開幕戦岡山以来、通算5回目となる。
予選1回目にトップだったNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝)は、スーパーラップでもセクター3まで最速タイムをマークしていたが、最終コーナーで大きくタイムロス。2分09秒491に留まり、2番手に終わってしまった。
3番手はNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美)。予選1回目の6番手から、スーパーラップでは自身のタイムを約0.5秒更新し、ジャンプアップしてみせた。
4番手はNo.88 リール ランボルギーニRG-3(細川慎弥)。3台のランボルギーニ勢のうち、今年から投入された88号車はここまで苦戦が続いていたが、ようやく苦労が報われ初のスーパーラップ進出。スーパーラップでも予選1回目の5番手から、さらにひとつポジションを上げてみせた。
ランキングトップのNo.46 アップスタートMOLA Zは、70kgのウェイトハンデに苦しみ、予選11番手に留まった。
なお、No.2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shidenは予選1回目にオイルラインにトラブルが発生し出走できず。No.27 NAC衛生コムLMP Ferrariはエキゾーストのトラブルでやはり出走できなかった。