2010 AUTOBACS SUPER GT第4戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」の決勝レースが、6月20日、セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)で行われた。GT500クラスはNo.12カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)が優勝。GT300クラスはNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝/折目遼組)が優勝を果たした。
□決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温34℃ | 路面温度41℃
決勝スタートは16時。日中の日差しを避けて遅く設定されていたが、それでもスタート直前の気温は34度と、例年どおり強烈な暑さのなかでのレースとなった。
No.23 MOTUL AUTECH GT-R
GT500クラスの序盤は、ポールポジションからスタートしたNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生)が徐々に後続を引き離す展開。ピットインは54周のレースの25周目とやや早めで、これで一時的に順位が入れ替わり、全車のピット作業が終わったところではNo.100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也>山本尚貴)がトップを奪っていた。だが、松田からステアリングを引き継いだNo.12 クインタレッリは、30周目にNo.100山本をパス。トップを取り戻す。
ところが、37周目のターン2で、No.100 山本がイン側の縁石に乗って飛び上がり、No.12クインタレッリに追突。No.12はスピンして、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲>ブノワ・トレルイエ)にもパスされ、ポジションを二つ落としてしまう。さらに、これでトップに立ったNo.100山本とNo.23トレルイエのトップ争いの中で、No.23トレルイエがNo.100山本のテールに接触してしまった。
この二つのアクシデントについて、No.100とNo.23にそれぞれドライブスルー・ペナルティが課され、No.12がトップを回復。その後、No.12は順位をおびやかされることなく、トップでチェッカーを受けた。
No.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は今季初勝利。同チームの勝利は08年最終戦富士以来となる。
No.18 ウイダー HSV-010
2位は、No.23トレルイエがドライブスルー・ペナルティで4番手までポジションを落とした後、No.17 KEIHIN HSV-010(金石年弘>塚越広大)とNo.18ウイダーHSV-010(ロイック・デュバル>小暮卓史)の争いとなる。だが、No.17 塚越がGT300車両のスピンに巻き込まれて脱落。No.18小暮もクールスーツのトラブルから体力を奪われてポジションを守れず、残り2周でNo.23トレルイエがポジションを回復。そのままフィニッシュを迎え、GT-Rの1-2フィニッシュを達成した。
3位はNo.18 ウイダーHSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)。4位にはNo.6 ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム)が入り、これがSC430勢の最上位となった。