GT500 クラス | ポールポジション

No.23 MOTUL AUTECH GT-R

本山 哲
今日は素晴らしい日でした。今回はタイヤだけでなく、エンジンのパフォーマンスも良く、クルマ全体の性能向上がありました。新しい空力パーツも投入し、うまくいきました。シーズン当初からの試行錯誤でみんなががんばってきた成果が、前戦セパンから見えてきて、それをさらにまとめて、ここでパフォーマンスが上がったと思います。チームスタッフ全員に感謝しています。
 また、ブノワも風邪気味だったみたいですが、完璧なタイムアタックをしてくれました。彼にも感謝したいです。彼のアタックは安心してみていられました。(アタック前の)ウォームアップからスムーズで落ち着いていたし、(ポール獲得を)疑うことなく見ていられました。
 僕たち23号車は、今季の序盤にポイントがうまく獲れず、セパン、SUGO、鈴鹿の3レースが非常に大きなポイントになると思っていました。その中、セパンはなんとか2位になり、そして今回のレースでは必ず優勝という結果残せるよう、手を抜かずに思いっきり力を出し切りたいと思います
ブノワ・トレルイエ
今日はパーフェクトな一日でした。今年一番と言えるほど、セットアップがうまく進みました。今年は苦戦が続いている感じですが、やっと“見つかった”というところです。ここまでタイヤ選択に特に苦労があったのですが、今日は完璧な組合せを得ることができました。
 今日を振り返ると、チャンピオンを獲った2008年や去年と同じ手応えを得られて、ちょっとホッとしてます。全セッションでトップタイムをマークしたのですが、一つだけ問題もありました。でも、それもすぐ解決して、ポールポジションが獲れました。
 スーパーラップは予想より気温が低く、タイヤのウォームアップに時間が掛かりそうだったので、ピットから出るとすぐにクルマを左右に揺すりタイヤを温めてました。アタックでは、無理をせずキープする感じで、思いっきりという感じではありませんでした。そして、後半のセクターに入って“これで行ける”と思いっきり飛ばしていました。今日のターゲットタイムは(1分)16秒3で、それより速い16秒17だったので嬉しかったですね。なにより、ウォームアップで飛び出さなくて良かったです(笑)、それが心配だったんです。
 セパンでも暑い状況の路面を体験したのですが、ミシュランはとてもグリップが良く、マネージメントしやすかった。明日も同じような状況になりそうなので、自信があります。午前は、ロングランの走行で路面とタイヤの状況をつかんだので、明日もいけると思います。ただ、雨が降るという予想もあり、レースはチェッカーが振られるまでわからないものですからね。でも、クルマの状況が良いのでボク自身期待しています


GT300 クラス | ポールポジション

No.2 アップル・K-ONE・紫電

加藤寛規
ここの前、(第3戦)富士、(第4戦)セパンの2戦は残念な結果で終わってしまったので、チームとしてもこのSUGOで仕切り直しをしたいと思っていました。まだタイトル争いも混戦で、ここで勝てれば(ランキング上位に)追いつける。だから“大事に”ではなく、“攻め”にチームのベクトルを合わせて今回に臨んでいます。
 今回、ヨコハマタイヤがマレーシア(セパン)で使ったタイヤを、さらにバージョンアップしてくれて、それが紫電と非常に相性が良かったんです。それが結果につながりました。心強い味方に感謝したいです。
 いつもは力を抜いた感じで(アタックに)挑むのですが、今日は、練習走行も予選1回目もトップで来て、チームの士気を高める意味でも絶対にポールを獲ろうと、気合いが入っていました。
 決勝レースは(どうなるか)わからないですね。ただ、SUGOはオーバーテイクの難しいコースなので、そういう意味ではポールポジションが獲れたのは決勝に向け明るい材料。いいレースができるんじゃないかなと思います。
 濱口さんへの一言ですか? (コースから)飛び出さないでくださいね(笑)
濱口 弘
加藤さんはいつもひょうひょうとしているんですが、今日はいつになく真剣で、走りからもプッシュしているのを感じたので、間違いなくポールを獲ってくれると思いました。
 僕はレースを始めて13戦と経験が少ないので、練習走行でとにかく走る機会を頂きました。加藤さんのセッティング、タイヤのマッチングとすべてがうまくいき、自分の走る時間が長く取れました。最終的にタイムも他のBドライバーと較べても良いところに付けたので、そういう意味ではちょっと自信になりました。僕はまだ明日で14レース目。自分で(レース用の)クルマが買えるようになって、30歳からレースを始めました。そんな遅咲きのドライバーも多くいると思います。彼らの夢というと格好良すぎですけど、その代表として、そこは加藤さんの力も借りて、モータースポーツを盛り上げる立場になれるといいなと思います。
 SUGOはポルシェカレラカップで一度走っています。好きなタイプのコースですね。このチームは体制がしっかりしていて、加藤さんはじめ、エンジニアや(スタッフの)皆さんが、僕のタイムを上げることをいろんな角度から分析してくれるので、自分はそれを一つ一つ履行していくだけです