2010 AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが、7月25日、スポーツランドSUGO(宮城県)で行われた。GT500クラスはNo.17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が優勝。GT300クラスはNo.2アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規/濱口弘組)が優勝を果たした。
□決 勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温33℃ | 路面温度44℃
GT300クラスは、ポールスタートのNo.2 アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規)が序盤から逃げる展開。その後方にはNo.31 エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ(嵯峨宏紀)が追いすがるが、その差はなかなか詰まらない。3番手以下は、トップ2とのギャップがやや開いていた。
No.31 エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ
さらに、No.31 嵯峨も、GT500車両にパスされる際の譲り方や、中盤に小雨がぱらついた状況での走りで、経験豊かなNo.2 加藤に差を開かれる。
No.2 加藤は、81周レースの51周目までピットインを遅らせ、濱口弘の負担を減らす。ピット作業もタイムロスなく、濱口はトップのままピットアウト。その後の走りもルーキーらしからぬ落ち着きぶりで、30秒近くあった2番手との差を最後までキープ。そのまま独走優勝を飾った。
No.3 HASEMI SPORT TOMICA Z
No.2 アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規/濱口弘)は今季初優勝。加藤はGT300クラス通算4勝目。紫電にとっても4勝目となる。濱口は今季SUPER GTデビューのルーキーで今回が4戦目、しかもうち2戦は決勝で走ることなくリタイアしており、実質3戦目での初優勝となった。
2位争いは、53周目に31号車(嵯峨>松浦孝亮)をNo.3 HASEMI SPORT TOMICA Zがパス。そのまま振り切った。3号車は、星野一樹が担当した予選アタックで失敗。12番手に終わっていた。しかし星野はスタートから着実にポジションアップし、実質3位で柳田真孝にバトンタッチ。後半担当の柳田が、周回遅れをたくみに利用してNo.31松浦を抜き去った。
3位となったNo.31 エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ(嵯峨宏紀/松浦孝亮)は、これが今季初表彰台となった。