□公式練習 天候：晴 ｜ コース：ドライ ｜ 気温／路面温度 開始時：10度／19度 終了時：20度／25度

　練習走行は9時05分に開始。10時50分までの1時間45分、全時間帯GT500、GT300両クラスの合同で行なわれた。
　好天に恵まれたツインリンクもてぎは、秋らしいさわやかな気候。路面は完全なドライで、開始時点での気温は10度、路面温度は19度と、比較的タイムを出しやすい条件での走行となった。

　いよいよ迎えた最終戦。タイトルがかかっているチームはもちろん、その可能性がなくなってしまったチームも、最後の一花を咲かせようと優勝を狙っている。また、今回はウェイトハンデ無し（参戦数が8戦に満たないチームを除く）の戦いとなり、セッティングもリセットされるため、各チームとも本番に向けて、序盤から積極的にテスト走行を重ねていた。

　10月上旬、ここで行われたタイヤメーカー合同テストで、GT500クラスの上位陣は1分45秒台をマーク。その中でトップはNo.6 ENEOS SC430だった。ランキングトップのNo.18 ウイダーHSV-010とわずか1ポイント差で2番手につける同車は、18号車の前でゴールすることがとりあえずの目標となる。
　対する18号車は、ロイック・デュバルが乗った序盤に1分44秒487をマークしてトップに立つ。これにランキング3位のNo.17 KEIHIN HSV-010がつづき、6号車はこの時点で3番手。互いにライバル陣営をにらみながらの走行となった。
　一方、ランキング4位のNo.1 PETRONAS TOM'S SC430はアンドレ・ロッテラーが出て行った直後にコースアウト。すぐに復帰はしたものの、フロントスポイラーの下回りを破損しており、ピットでの修復を強いられてしまった。
　開始40分過ぎのGT300クラス車両のコースアウトによる赤旗中断をはさんだ後は、各チームともロングランのチェックに入る。このためリーダーボード上の動きは少なかったが、決勝の展開を見すえて、目に見えない火花を散らしていたようだ。
　各チーム、残り時間が15分を切ったところで再びニュータイヤを装着し、予選シミュレーションに入ろうとする。だが、その矢先にNo.27 NAC衛生コムLMP Ferrariが最終コーナーでスピン。コース上に止まってしまったため赤旗中断となる。マシン回収後、終了時間を5分延長して、残り時間10分余りで再開されるが、その直後に今度はNo.9初音ミク×GSRポルシェがやはり最終コーナーでスピン。再び赤旗中断となってしまう。これによって残り時間は5分余りとなってしまい、その後にタイムアップできる車両はなかった。
　この結果、このセッションでのトップはNo.18 ウイダーHSV-010（ロイック・デュバル）。ランキング3位のNo.17 KEIHIN HSV-010が2番手、ランキング2位のNo.6 ENEOS SC430が3番手となった。ランキング4位のNo.1 PETRONAS TOM'S SC430は最後にマシン修復を終えてコースインしたものの、タイムアップは果たせなかった。

　GT300クラスでは、セッション序盤にNo.2 アップル・K-one・紫電（加藤寛規）が1分55秒056のトップタイムをマーク。その後ろには1秒差以内に8台が並ぶ。その中から1台抜け出したのがNo.5 マッハGOGOGO車検408R（黒澤治樹）。1分55秒055と、No.2 加藤のタイムをわずかに0.001秒だけ上回ってトップを奪った。
　ランキングトップのNo.43 ARTA Garaiyaは1分55秒799で7番手。一方、ランキング2位のNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7は1分56秒584で15番手に留まった。彼らは、セッティングに苦しんでいるようすで、コースアウトする場面も見られた。また、ランキング3位のNo.74 COROLLA Axio apr GTも13番手と奮わず。また、ランキング4位のNo.3 TOMICA Zはこのセッション9番手、同5位のNo.46 アップスタートMOLA Zは10番手だった。
　仮に、決勝もこの順位のままフィニッシュすると43号車の新田守男／高木真一組がチャンピオンとなる。