GT500 クラス | ポールポジション

No.18 ウイダーHSV-010

小暮 卓史
これまでのGTレースの中で一番緊張しました。チャンピオンがかかっていますし、6号車(ENEOS SC430)も速かったですしね。クルマは朝の走行から速くて、デュバル選手がニュータイヤで走ったときも良いタイムだったから、ポテンシャルはあると感じていました。ただ、他のクルマも(走行時間が進むにつれ)だんだん速くなってきて、予選では誰がポールを獲っても不思議じゃなかった。ポールが獲れて、正直、ホッとしています。決勝は最高のレースが出来そうな気がします。ロイック選手は安心して任せられる選手ですし、チームも最高の仕事しくれるでしょう。僕は自分の仕事をきっちりこなすだけ。それでチャンピオンが見えてくると思います。
 予選後に結構『小暮らしくない(スムーズな走りだ)』と言われました。オーバーステアのめちゃくちゃな走りを望まれているのかなぁ(苦笑)。あくまでもポールを獲ることが第一なんです。今回はリアのスタビリティが高くて、ハンドルの反応が良く、良い意味のアンダーステアで安定志向のクルマでした。パフォーマンスが高かったので、無理する必要がなかったわけです。今度はがんばって、無理していきましょうか(笑)
ロイック・デュバル
クルマは午前の走行から非常に調子が良かったです。今日の僕の一番の仕事は予選のセッション2を勝ち抜いて小暮さんにクルマを渡すことでした。それがきちっと出来ましたね。あとはクルマのデータをできるだけ取ってセッティングを助け、小暮さんにいい状態のクルマを渡すこと。それもすごく良く出来ました。チームもすごくがんばったし、小暮さんの走りもすばらしかった。なにより、チャンピオンを争う6号車の前でスタートできるのは、とても良いことですね。
 決勝に向けては、全くプレッシャーを感じていません。そう、ポールを獲っていることもありますしね。今季、ウェイトハンデを積んでいない予選で、すべてポールを獲れたということは、クルマが非常に良いことを証明していると思います。そして、今回はHondaのホームコースですし、それだけにうれしいですね。。あとは、みんながフェアであってほしい。僕らもファンにとっても、楽しいレースになることを望みます


GT300 クラス | ポールポジション

No.3 TOMICA Z

柳田真孝
ポールポジションは素直にうれしい。というか、まさか獲れるとは思いませんでした。フェアレディZというクルマは、もてぎのようなコースが苦手なんです。だから、信じられない気持ちです。クルマもタイヤもとても良かった。すべてがうまくいったから獲れたポールです。そして、チームがこのもてぎに向けて、がんばってくれました。10月上旬にもてぎであったタイヤテストには参加しない予定だったのですが、長谷見監督が資金を工面してくれてテストに参加できました。そして、タイヤのヨコハマさんもテストでいろいろなタイヤを用意してくれ、もてぎへのタイヤ選択やセッティングが進められました。それが結果につながって、良かったと思います。
 厳しいチャンピオン争いだけに、その中でポールからのスタートは大きなアドバンテージになります。でも、レースは厳しい戦いになると思うので、チームのみんな、一樹さんとがんばって、最後はみんなで笑いたいです
星野一樹
クルマは朝の走行でまあまあという調子で、トップ5が精いっぱいかと思ってました。でもチームのみんなでクルマを仕上げ、どんどん良くなっていきました。ドライバーふたりもがんばったと思います。最後の柳田選手のアタックは神がかってましたね。(アタック周の)セクター3ぐらいでは涙が出て来そうでした。そんなすばらしいアタックでした。安心して見てられました。僕がアタックするときは、(チームのみんなが)安心して見てられないかもしれませんが、SUGOでもクルマ壊しちゃったし(苦笑)。でも、僕もちゃんとS2をクリアできて良かったです。
 ここに来る前は、レースをトータルで考えて、なんとか優勝を目指そうと思ってまして、予選は5番手以内で御の字と思ってました。それがポールポジションですから、この上ないスタートが切れたと(思います)。僕らがチャンピオンになるためには勝つしかないので、相手のことを考えずに、ミラーを見ないような気持ちで、優勝だけを目指してがんばります