□決　勝2 天候：曇 ｜ コース：ドライ ｜ 気温／路面温度  開始時15℃／15℃　終了時19℃／17℃

　GT300クラス第2レースは14時にスタート。上空は黄砂の影響か雲に霞んでいたが、路面は完全なドライというコンディションでのレースとなった。

　前日の第1レースでマシントラブルを発生したNo.9 911GT3Rポルシェジャパン（佐々木雅弘）は出走を取り消し。No.33 HANKOOK PORSCHE（影山正美）はフォーメーションラップでエンジンがストールして最後尾スタートに。No.33影山はその後、猛烈な追い上げを見せるが、4周を終えたところで電気系トラブルでピットに戻ってリタイアとなってしまった。また、No.26 CINE CITTA'タイサンポルシェ（密山祥吾）はフォーメーションラップ直前にシフトが折れ、応急措置を施してピットからスタートしたものの、1周を終えて戦列を離れた。

No.3 TOMICA Z
　スタンディングスタートでは最前列に並ぶNo.43 ARTA Garaiya（新田守男）とNo.5マッハGOGOGO車検408R（黒澤治樹）がそろってフライング。ドライビングスルー・ペナルティを課され上位争いから脱落してしまう。スタート直後の1コーナーではNo.31 MAGICAL CARBON apr Axio（嵯峨宏紀）がコースアウト。どうやら接触があったようだが、再スタートを切れずにリタイアとなってしまった。
　こうした波乱に巻き込まれることなくトップを奪ったのはNo.46アップスタートMOLA Z（横溝直輝）。これにNo.3 TOMICA Z（柳田真孝）が続き、序盤はフェアレディZ勢のワンツー態勢に。これに続いたのはNo.25 ZENT PORSCHE RSR（土屋武士）とNo.11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430（田中哲也）のFIA GT勢だった。
　No.25土屋とNo.11田中は8周を過ぎる頃からNo.25土屋と接近戦となり、2台がやりあっているうちに後方からNo.2アップル・K-one・紫電（加藤寛規）が追い上げてくる。11周目、No.25土屋、No.11田中、No.2加藤の3台は三つ巴の壮絶なバトルとなり、この中でNo.11田中がNo.25土屋をパス。3位に上がる。

No.46 アップスタート MOLA Z
　この間に1位、2位を走る2台のフェアレディZも接近。セッティングの違いによりストレートスピードはNo.3柳田がやや速く、これを利して14周目の1コーナーでNo46横溝を攻略。トップを奪う。No.46横溝もあきらめずに着いていくが、その差は徐々に開いていく。
　その後方、No.25土屋をパスしたNo.11田中はさらにペースアップ。17周目のストレートでNo.46横溝のテールに喰らい着くと、1コーナー手前であっさりパス。No.11田中は次の周にはNo.3柳田をも同じ場所で攻略し、ついにトップを奪った。
　No.11田中はその後も快調にラップを重ねる一方、No.3柳田とNo.46横溝は終盤ややペースが上がらなくなり、トップと2、3番手との差は1.5秒ほどに開いた。一方、4、5番手のNo.25土屋とNo.2加藤はバトルを繰り返しながら徐々に前の2台に接近。3番手との差を1秒ちょっとにまで縮める。
　だが、この順位は最後まで入れ替わることなくチェッカー。No.11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430（田中哲也）が優勝を飾った。前日、平中克幸が序盤の遅れを取り戻して優勝したのと同様、タイヤが温まってからの田中の走りっぷりには目を見張らせるものがあった。2位にはNo.3 TOMICA Z（柳田真孝）、3位にはNo.46アップスタートMOLA Z（横溝直輝）が入った。

JAFグランプリ獲得者

1	11	平中 克幸	田中 哲也	JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430	20pt	20pt	40pt
2	3	星野 一樹	柳田 真孝	TOMICA Z	6pt	15pt	21pt
3	74	国本 雄資	井口 卓人	COROLLA Axio apr GT	15pt	4pt	19pt