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2005 SUPER GT 第3戦 セパンサーキット

Race Day Report

■フリー走行
◎No.43 ARTA Garaiya、フリー走行クラストップ
高木真一「新品のタイヤを履いて決勝用のチェックをしました。暑くなるとタイヤがちょっと心配かなっていう感じですね。決勝は、スタートを担当する新田さんしだいの部分があるかも。タイヤをいたわって走るようにしたいと思います。今週末は流れが悪くないので、決勝もいいペースでいけると思いますが、なにしろこの暑さだから、コンディションがどう変わるかわからないかも、とも感じています。スタート後はけっして余裕はありませんが、やることをやればいけると思います。今日は雨さん(No.7雨宮アスパラドリンクRX7)のところと、となり(No.30 RECKLESS MR-S)が手強いかな?」
◎No.8 ARTA NSX、フリー走行でもトップタイムをマーク
伊藤大輔「(これまで)苦戦した期間もありましたが、それが終わったというよりも、これからがスタートだという気持ちです。今のところ大きなトラブルもなく走っているわけですが、ただ、実際の耐久テストはしていないんですよね。今回、急遽NAになったわけですが、パワーがどうこうエンジンがどうこうというよりも、インタークーラーやタービンなどのヘビーさが改善されているので、NSXらしく、コーナリングしやすくなったということでしょうか。クルマのバランスも取れていることがあきらかだし、セパンとNSXの相性のよさとが相まって、タイムもいいリザルトも残せているのだと思います。朝はニュータイヤと古いタイヤの両方を履いて、バランスをチェックしています。スタートはラルフの予定ですが、レースではなにが起こるかわからないし、周りも作戦を立ててくるし、まずは自分たちのペースで走っていい結果を残せたら、と思います」
◎No.77 クスコスバルADVANインプレッサ、フリー走行ならず
荻久保寛エンジニア「昨日、駆動系のトラブルが出たので、パーツを交換して朝の走行に備えたのですが、出走後すぐまた同様のトラブルが出てしまいました。トラブルの原因が思っていたところと違った場所だったみたいで、結果的にはっきりと悪い場所がわかったので、決勝には問題なく出走できます」
◎No.913 フィールズ ADVAN CORVETTE C6、DNSに
福山英朗「昨日、予選1回目でセカンドドライバーが予選通過タイムをクリアしていなかったので、午後からの2回目でクリアするために、ネジを巻いて送り出したんです。でもそのネジを巻きすぎたんですねぇ。コースアウトして、その勢いでラジエターが破損してしまいました。スペアパーツがないため、残念ですが出走を見送ることになりました」


■タイヤメーカーに訊く
*ブリヂストン
「各車種2種類ずつ用意しています。NSX勢ではNo.8がソフト、No.18とNo.100はハード。フェアレディZ勢はNo.1とNo.3がソフト、No.12とNo.22がハード。スープラ勢はNo.39のみハードで、他はすべてソフトを選んでいます。ソフトでもタレる心配はありませんが、摩耗がどうなるかはちょっと読めないところもあります。レースではいろいろな状況がありえますからね。ラップタイムとしては最初2分01秒台、スティント後半で03秒から04秒というところではないでしょうか」
*ヨコハマ
「GT500用はミディアムとハードの2種類。2月にここでテストしているんですが、そのときのタイヤです。ハードのほうは抑えとして持ってきたもので、選択したのはミディアムのほうです。予選は、順位はともかくタイムはほぼ予想の範囲内でしたね。決勝では2分01秒から02秒くらいのラップタイムになると思います。
 GT300は車種ごとに違いがあるんですが、それぞれソフト系とミディアム系を用意しています。No.7、No.27、No.62はソフト。No.19はミディアム。その他もミディアム系が多いですね。ミディアムを選んでいるチームは、摩耗の問題というよりも、高荷重がかかるとヨレが出ることがあるということです」
*ダンロップ
「GT500用はセパンの気候に合わせたソフトとハードの2種類。選択は予選順位どおりで、No.32がソフト、No.34、No.35はハード。No.21はソフトです。No.34、No.35が予選で下位だったのはハードを選んだということもありますが、セットを外してしまったのと、トラブルがあったためもあります。決勝では問題ありませんから、去年なみのパフォーマンスをみせられると思いますよ。期待していてください。
 GT300はNo.10がソフト、No.11とNo.0がハードです。ソフトでも摩耗は問題ありません」
*ミシュラン
「ミディアムソフト、ミディアム、ハードの3種類をテストして、3台(No.30、No.31、No.43)ともハードを選択しました。ハードのほうがゴムの発熱を抑えられますから。今回、予選ではワン・ツー・スリーを逃してしまいましたが、決勝で実現できるといいですね。欲張ってはいけないかもしれませんが、夢はみさせてください」
*クムホ
「ミディアムとソフトの2種類を用意して、選んだのはソフトのほうです。摩耗もまったく問題はありません」


■決勝スタート直前情報(15時50分現在)
□天候:晴れ/路面状況:ドライ/気温:36度/路面温度:51度
□入場者:決勝日(26日)4万3579人

※No.35イエローハットYMSスープラはマシントラブルのためピットスタート

◎リタイア(JGTCインサイドレポート班調べ)
No.原 因周回数
9ミッションケース破損2L
27パワステ・トラブル9L
10スピン後再スタートできず22L
112エンジン・トラブル24L
21ミッション・トラブル26L
3接触でホイール破損35L
25接触でステアリングラック破損45L


■決勝レース
◎No.8 ARTA NSX、惜しくも2位に
ラルフ・ファーマン「クルマは最終的にはすばらしいものになりました。いいスタートが切れたし、すぐに後方とのギャップを作ることができました。しかし、クルマはオーバーステアの影響が出ていて、最後はタイヤも終わっている状態でした。さらに残念なのは周回遅れのクルマに目の前でブレーキを踏まれたこと。とくに19号車(ウェッズスポーツセリカ)には苦労しました。後ろについているときにトータル3~4秒くらい損をしたでしょう。ほとんどのセッションでトップポジションにつくことができて、今週はいい週末を過ごせました。次のSUGOも楽しみです。クルマも強くなってきたし、いい結果を残すことができると思います」
◎No.36 DYNACITY TOM'S SUPRA、05年型デビューを3位で終える
土屋武士「とにかくスタート前が暑かったっていう印象(笑)。ミディアムタイヤを選んでいたので、あの暑さだとちょっとキツくて、集団のなかで走っていくとズルズル来ちゃうと思っていました。まぁ、周回遅れがからんできたときにうまいこと差を詰めたりしていけたんですけど、プッシュするともう(タイヤが)ダメだったから、入る1周前と入る周だけ思いきりプッシュして前との差を縮めようと思っていました。それがうまくいって6号車の真後ろにくっつくことができたんです。タイヤをセーブしながら燃費もセーブできたから、ピット作業も短くて済みました。ホントに思ったとおりにコトが運んだ。05(年型スープラ)のセットアップがまだよくわからないんで、それをしっかり把握できれば選手権でもイケるんじゃないかな。前回ミスしたので、今回はちゃんと仕事をしたいと思っていましたし、そのプレッシャーはありましたが、できてよかったです。手応えはありました」
◎No.30 RECKLESS MR-S、クラス2位に入賞
佐々木孝太「とりあえずガライヤ(No.43)が速いのはわかっていたので、後半勝負だなと思っていました。序盤クルマが重いときは、エンジンもすごい熱ダレしちゃったし、やっぱりついていけなかったんで、タイヤを温存していました。10周過ぎてからはクルマのバランスもちょっとよくなってきたので、ちょっとプッシュし出しました。そしたら新田さんのペースがどんどん落ちてきたので、チャンスだな、と。一度は抜けってレクリスの社長にも言われていたのでがんばって一度抜いたんですけどね。でも、新田さんが(暑さで)朦朧としていたみたいで、ボクがいることを知らなくて当たっちゃって、それでボクがスピンして遅れちゃったんです。(このあとのシーズンは)まだまだがんばってクルマを煮詰めていきたい。ガライヤのほうがまだ一歩上でしたが、一度は追いつくまではいけたので、ボク的には満足ではないですけど、がんばりました」
山野哲也「ボクに交代して、2番手でコースに出たときはガライヤと5秒差とか6秒差だったかな。そこでボクは孝太と同じく(タイヤ)温存作戦でいきました。レースの前半にガライヤのタイムがだんだん落ちてきたので、もしかしたらボクたちよりタイヤがキツいのかなと判断して、こちらはタイヤを取っておこうという作戦でした。その後、中盤10周目から15周目ぐらいに4秒差ぐらいまで縮めたんですけどね。でも、20周過ぎぐらいにクラッシュした車両が出てきたとき、石でガラスが割れて、その破片か石かはわからないんですけど、入って来たものが顔にバーッとついてしまって、痛かったんです。ちょうどそのときGT500が3周連続ぐらいで来てしまって、それでガライヤと離れてしまったんです。そこから追い上げるのはちょっとむずかしかった。ただ、MR-Sはセパンが得意なわけではないと思っていたので、そういう意味ではすごくよかった。ガライヤにはやられちゃいましたけど、その背後でずっと走れたし、前に見えるところでチェッカーを受けられたので、収穫はあったかな。MR-Sとしてはいいレースができましたし、チーム・レクリスとしても去年よりいい成績だし。個人的には、ボクもセパンでは4回とも表彰台に立てているので、うれしいなと思っています」
◎No.13 エンドレス アドバンZ、クラス3位に入賞
影山正美「今回はまさにガマンのレースであり、粘りのレースであり、してやったりのレースでした(笑)。一生懸命頭を使って、とりあえずベストラップもねらってみたのですが、それは取れませんでしたね。でも3位はいけるかなぁと思いながらガンバった結果、取れました。この大変な暑さのなか、チームもエンジニアも二人のドライバーもみんなガンバったんで、週末で一番いい状態のクルマでレースをすることができました。これでシリーズ(チャンピオン)もまだ可能性があるので、しぶとくいきたいと思います。(レースウィークの)最後の最後で結果を残せたわけですが、それが今のウチの実力。予選も決勝もベストとはいえないなかで、今の自分たちに何ができるのか、細かいところをいろいろと詰めていって、ドライバーがお互いの意見を交わしてクルマを仕上げていけたのがよかったと思います」
木下みつひろ「予選は予選セットでクルマを仕上げて、決勝セットは決勝セットでまったく別のセッティングを探していたんですよ。ミディアムソフトのタイヤを選んでいたんですけど、路面温度が(想定より)上がってしまっているんで、かなりキツいレースになるだろうなとは予想していたんです。ハード方向のタイヤをチョイスすればそういう問題はなかったんですけど、どうしてもポイントを取りたかったし、ここで攻めていかないとね。イケるだけいって、どこまで上位に食い込めるかっていう作戦だったんで、クルマをどんどん煮詰めていって、ミディアムソフトのタイヤに合った決勝セットを見つけられたのがよかったと思います。スタート直後には、かなり接戦で、接触もあって、そういう部分で助かった部分もありました。誰と誰が接触したかはわからないんですけど、スタート直後の1〜2コーナーの混乱で順位を上げていけたのがラッキーでした。それと、10周過ぎぐらいからボクたち自身のペースが落ちるんじゃないかなと思っていたんですけど、セッティングがいい方向に来ていたので、交代するまでうまく持たせることができて、ボクが26周を走ったところで(タイヤを)使いきっていました。気持ちいいレースができました」

■優勝者インタビュー
GT500
◎No.1 ザナヴィ ニスモZ
リチャード・ライアン「今日は完璧なレースだったと思います。フェアレディZもすばらしかったし、本山選手もすばらしい走りをしてくれて、これが結果につながったと思います。走り出したときにはまだタイヤが温まっておらず、ここでプッシュするとあとでリスクになると思い、なるべく安定した走りをしました。リスクを取らないようホンダのクルマ(No.8 ARTA NSX)を先に行かせたこともありました。後半ではトップをねらえるチャンスもあったので、これは見逃すわけにはいかないと思って攻めました。実は、レースの終盤は暑さのせいでほとんど憶えておらず、小鳥を見ていたような気がします(苦笑)。でも、(No.8に)追い越されたことで、これが目覚ましになったというか、目が覚めて1位を目指していこうという気が高まりました」
本山 哲「今年は開幕戦でリタイアしたので、チャンピオンを目指すためにはここで2位以内に入らなければいけないと気持ちでやって来ました。セパンに来てからはクルマのセットもタイヤの選択も思いどおりというか、チームがいい準備をしてくれました。ここは暑さが敵なんで、タフなレースになるとわかっていていましたし、相手がそれで脱落したときにボクらは順位を上げていこう、と(考えていました)。そういう部分では思う展開になりました。今年初優勝だから、うれしいし、ホッとしてます。マレーシアでも日産のサポーターが多く来てくれて、赤い旗や帽子で応援をしてくれたのはすごい励みなったので、ほんと感謝してます。タイヤは、ボクのパートではセーブしたこともあって、中盤、終盤にも問題ありませんでした。暑さは、ボク自身はわりと平気なのでクールスーツやエアダクトなど普通のことしかしてません。ただ、リチャードは北国の生まれなので、暑さは心配なんですよね。だけどほんとうによくがんばってくれたと思います。まあ、リチャードは暑いのに弱いのを除けば完璧なドライバーなんですけどね(笑)」
GT300
◎No.43 ARTA Garaiya
新田守男「今日はこの週末でもっとも気温も路温も高い状態だったので、タイヤの(グリップの)落ち込みを心配していたんですけど、かなりいいパフォーマンスでした。毎年セパンではミシュランはいいパフォーマンスを見せてくれていますね。それもあってけっこう先行して走れたと思います。ボクが最初プッシュしすぎて、後半ちょっとタレたこともあったんですが…。実はドリンクが出なくて軽い脱水症状で朦朧としたなかで走っていて、ちょっとしか憶えていないので、(レース展開は)あんまり聞かないでください(苦笑)」
高木真一「金曜は調子がよかったんですが、予選の1回目でコースコンディションにクルマが合わなくて、悩んだんです。だけど、決勝に向けてのシミュレーションに切り替えてやっているなかで、予選のセットもちょうどいいのが見つかって、ボク自身として初のポールポジションが獲れました。予選ではミシュランが1−2−4位という順位でしたから、かなりタイヤのマージンはあるなと思いました。だからレースではミシュランどうしの勝負になると思ってました。ただ、新田さんの状況を見ていると、後半かなりきつくなるな、と。それでも新田さんがトップで帰ってきてくれましたので、あとは2番手のMR-Sとの間隔が3秒くらいでしたから、タイヤがギリギリなのも分かってましたから、土屋監督の指示を受けながら3秒を守って走りました。新田さんが暑さに負けたようにボクにもいろいろあったんですが、そういうきびしいなかでの1勝は、シリーズには重要な1勝と言えると思います」

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