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2005 SUPER GT 第7戦 オートポリス

Race Day Report

■フリー走行
◎No.8 ARTA NSX、朝のフリー走行でもトップタイムをマーク
ラルフ・ファーマン「昨日の予選ではボクたちにツキがあった。ラッキーだったと思ってる。クルマは今朝もとってもよかった。いいラップタイムを刻めた。クルマがいいと天候のことはさほど気にならない。たしかに晴れているほうがいいことも多いと思うけどね。もてぎのレースではとても残念な結果だったから、チャンピオンタイトルに関してはチャンスがあるとはいいにくいところだけれど、もしトップの36号車がよくない結果でレースを終えることになれば、ボクたちにもチャンスが巡ってくるだろう。でも、彼らがいい結果を残せば、正直あとはきびしくなるよね。ま、レース自体はいいパフォーマンスを見せることができると思う。スタートはいつもどおりボクがいきます。ここのコースはすばらしいよね。世界のいろんなサーキットのなかでもファンタスティックだよ!」
◎No.12 カルソニック インパルZ、フリー走行2番手
井出有治「金曜日からクルマのバランスがすごくよかった。満タンでのバランスもいいです。フェアレディZとオートポリスとの相性は悪くないですね。決勝に向けては路温や気温がどれくらい上がるかだけが気になってます。自分のタイヤの使い方だけが課題だと思います。今季は表彰台に一度しか上がってないんで、できればここで勝ちたいです。競り合いのなかで自分のペースで走れればと思います。タイヤは前回ハードで失敗してるんで、今回はミディアムを選びました。スタートはボクです」
◎No.39 デンソーサードスープラGT、3番手も渋い表情
アンドレ・クート「クルマはさほど悪くはないね。でもレースはとてもきびしい状態になると思います。なにしろ後方からのスタートだし、ここのコースはパッシングするのがとてもむずかしい。とはいえ、去年、一昨年とチームはいいレースができていますから、今年もいい結果を残せるようなレースになればうれしいですね。ただプッシュし、パスすることを心がけてがんばります。ドライセッティングもいい感じですが、欲を言うとパーフェクトではありません。グリップがもう少しほしいですね。ま、他のチームでも同じ状況かもしれませんけれど。ただ目の前のことをしっかりとやっていくだけです」
◎No.43 ARTA Garaiya、クラストップタイムをマーク後、No.36と接触
新田守男「なんでこんなに当てられるのか、もうわからない(苦笑)。抜かさせてあげたのにぶつけられました。場所はダウンヒルです。避けてて当てられたから、避けようがないんだよね。それを文句言いに行ったら、トムスの親分たちから“オマエここに座れ”って言われて…。一瞬、オレが怒られそうになったんだよ。舘さんと大岩さんと関谷さんが(接触について)話をしているところにちょうどオレが入っていったんで、そこに座れって言われたというわけ。コートニーは“当てられた”って言ったから“それなら謝りにいく必要はないな”って言ってたらしい。でも、大岩さんがビデオを見てて“あれは(コートニーが)進路を変えてる。どういう状況だったかは明らかだ”って言って、“それじゃあこっちが悪かった”ということになったんです。ドライビングモラルハザードとしてのペナルティは考えてるってことでした。で、クルマですが、調子がいいかって? うーん、それは乗ってみないとわからないですね。大事なレースなのに、朝からエラいことになってしまって…。トップタイムは出てますが、でもね、レースは甘くないですから…」
高木真一「タイム的にいうとすごく調子いいんじゃないですかね。あとはクルマが重いし、しかもここはタイヤにきびしいところなんで、そこが一番心配なんですよ。ボクたちだけじゃなく他もそうなんだろうけど…。ハード目のタイヤを選んでるんですが、いっぱいいっぱい。あれ以上の速さはムリ。だからレースでは他が速かったら抜かせるまで。チャンピオンタイトルがかかっているんであんまりムリなことはできないし、だけど優勝もしたいしね。そういう微妙な部分があるけど、ベテランらしくがんばりますよ(笑)」
◎No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R、クラス2番手
植松忠雄「クルマは思ったとおりにタイムが出てました。今、方向的にアンダーにしすぎたかな。タイヤを持たせるようなセッティングをしてたんですが、ちょっとまた変更しなきゃ、と思っています。トラブルですが、ブレーキが踏んだまま戻ってこなくなって、コース上にマシンをとめることになりました。今までにないトラブルなんで、ちょっと心配です。アクセル踏んでも前にいかなくて、おかしいなぁ、エンジンの点火系のトラブルかなぁ、なんて思ってそのままとりあえずコースアウトしようと思ったら、そのままガクンと止まっちゃった。ブレーキペダルがカチンカチンになってました。レースの時はスタートから数周のあいだ、ガンバってプッシュしますよ」
◎No.11 JIM GAINER FERRARI DUNLOP、クラス3番手
田中哲也「フリー走行でのベストタイムはパオロです。タイムうんぬんよりも、タイヤがきびしそう。決してぼくらが有利というわけではありません。満タンもそんなにはよくないし、満足はできてないですね。どのチームもそうですが、コンスタントにいかに走れるかが重要。ベストタイムが1分53秒台だったとしても、それでコンスタントに走れればGT300クラスでブッチギリで勝てますよ。タイヤも去年とは変わっているので、正直、展開はわからないですね。スタートは自分なんで、いい順位で帰ってこれたらいいですね」


■タイヤメーカーに訊く
ブリヂストン
「フェアレディZ勢はソフト系。スープラ勢もソフト系ですが、チームによって微妙な違いはあります。NSX勢はNo.8がミディアムソフト、No.18とNo.100はミディアムです。ここは摩耗がきびしいんですが、かといって摩耗がいいものを選ぶとタイムが出るかどうかむずかしいところなんです。NSX勢は金曜日の午前中、ドライでタイヤテストが十分できていないのでわからない部分もあるんですが、ミディアムソフトでもZ勢のソフトと同じような摩耗状況ではないでしょうか。ピットインが早めになる可能性もあるかもしれません」
ヨコハマ
「GT500用はミディアムとソフトのうち、金曜日が比較的路面温度が高かったこともあって、ミディアムを選んでいます。摩耗もレース中のラップタイムも、スティント後半までだいじょうぶでしょう。
 GT300用もミディアムとソフトがあって、No.7とNo.19はソフト、それ以外はミディアムを選択しています。ソフトでも摩耗はぎりぎり持つはず。タイム的にどこまで持つかというところですね。二輪のみ交換という話は、まったく出ていませんね」
ダンロップ
「摩耗で苦しんでいます。摩耗をよくするとグリップが出ないし…。GT500用は、テストでは3種持ってきたんですが、そのなかの一番ハードなものを全車(No.21、No.32、No.34、No.35)選んでいます。交換は四輪必要になるでしょう。
 GT300はNo.10とNo.11がミディアム系、No.0はソフトです。ソフトはぎりぎり。ショートスティントで入ってくることになると思います」
ミシュラン
「No.30とNo.43はミディアム、No.31はソフトを選んでいます。No.43はウエイトが重たいし、No.30はミディアムでの感触がよかったということでの選択。No.31はここで4〜5位に終わってもしょうがないんで、攻めていったということです。朝のフリー走行ではかなり温度が低かったので、ミディアムではどうかなと思っていたんですが、それでもトップタイムが出ましたね。ウエイトが重たいので、逆に発熱しやすいのがプラスに働いているのかもしれません。重たいのがいいというわけではありませんけれどね」
クムホ
「ミディアムとソフトを用意して、ミディアムを選んでいます。ソフトだと表面が削れて飛んでいってしまうので。摩耗に関してはそれほど心配していません。フロントは多少きびしいんですが、ほかのタイヤに比べて、摩耗はもともと悪くないんです。今回はニュースペックを投入したんですが、天候のためにタイミングを外して、予選で前のほうにいけませんでしたね」


■決勝スタート直前情報(13時40分現在)
□天候:晴/路面状況:ドライ/気温:28度/路面温度:32度
□入場者:決勝日(16日)4万9700人/予選日(15日)1万2290人

◎リタイア(JGTCインサイドレポート班調べ)
No.原 因周回数
37クラッシュ6L
31オルタネーター23L
111サスペンション25L
77サスペンション29L
25ステアリング系34L
100タイロッド36L
10エンジン52L


■決勝レース
◎No.22 モチュールピットワークZ、2位入賞
柳田真孝「ラルフ(No.8 ARTA NSX)にはちょっと追いつけなかった。スタートでもチャンスあるかなと思っていたけど、ダメだった。速さがぜんぜん違った。その後25号車に追われる展開になりましたけど、それは周回遅れに引っかかったりしていたのもあったから。単独で走っていたらボクらのほうが速そうだったので、なんとかプッシュして周回遅れもうまくかわせるようにがんばりました。でもちょっと離されすぎてくやしい。現状ではNSXとの差が大きそうだから、きびしいと思う。だけどこの結果はうれしいです。最終戦までチャンピオン争いするっていうことが(シーズン)当初からの目標だったので、それに残れたのはよかった。あとはもうひとつ上を目指してがんばるだけです」
ミハエル・クルム「今日はいろいろなことがあった。ピット作業のミスはあったけど、クルマは最後までよかったし、表彰台をねらっていて2位だったので、完璧な結果だと思います。みんなにありがとうと言いたい。チームはみんないい仕事をしてくれた。ボクは7年間NISMOに乗っているけど、ピットのミスは初めて。だからそれは許せると思います(笑)」
◎No.3 G’ZOX・HASEMI・Z、3位入賞
金石年弘「エリックさんもがんばってくれたし、タイヤチョイスもかなりよかった。ペースも速かった。ロッテラー(No.32)やブノワ(No.12)が接近してきたけれど、タイヤをいたわって走って(スティントの)後半プッシュしようと思っていました」
エリック・コマス「すごく楽しいレースだった。フリー走行の後にセッティングをちょっと変更したらバランスが完璧だった。だから最初からプッシュして小暮(No.18)をパスして、井出(No.12)とのバトルも楽しかった。でも、彼(井出)は単独でスピンした。全然当たってない。私がすごいプレッシャーをかけていたら(井出は)外にいってタイヤをグラベルに落とした。それであの右コーナーでスピンした。彼の前でフェラーリがスピンして、彼も一緒にスピン。私はそのイン側にいたけど、タッチはない。私のクルマを見てください、全然クリア。だから、(井出が言っていることに対しては)気持ちよくない。普通は日本人はそんなことをしない。信じられない。(22号車にポジションを譲ったことについては)それはファクトリーチームだから、わかります。プロドライバーだから。表彰台に上れたのはよかったけど、勝つのはちょっとむずかしかった。8号車が速すぎた。でも、日産にとってはよかった。チームにとってもよかったし、年弘もよく走ったと思う。ちょっと残念なのは12号車とのこと。これはぜんぜん気持ちよくない。100%クリア(当たっていない)だから。なのに、ユウジはウソをついてきた。あと、星野さんも怒ってきた。二人はプロじゃない」
◎No.43 ARTA Garaiya、終盤のトラブルでトップを守れずクラス2位に
新田守男「クルマの状態はまぁまぁでした。重いからブレーキとかそのへんにはすごい負担がかかってきてましたけどね。ヨーイドンした直後、みんなタイヤの状態がいいところでプッシュしてくるから、それをかわすために最初のうちにタイヤを使っちゃってるんですよね。それが後半ちょっと響いちゃったっていうのはありました。(2位になってしまったのは)しょうがないですね。真一にバトンタッチしてトップで出れたし、真一はボクのときのタイヤの状態も見ていたから、そのペースで走ろうと思ったら走れたと思うんです。でも電気系のトラブルがあったみたいで、真一がプッシュしようと思った頃から調子が悪くなってきたみたいだから、ちょっと残念ですね。ツイてない。(ランキングトップとの)点差が縮まっていたら(前回のノーポイントを)取り返したと思えますけど、そうじゃなかったら、微妙ですね。最終戦はまた苦しい戦いになるんじゃないですか?」
高木真一「タイヤは余裕だったんですよ。でも、電気系のトラブルで失火したんです。残り5周くらいからかな? どんどんひどくなっちゃって…。ずっと前からちょっとずつトラブルが出てたんだけど、最後まで持たなかったね。クールスーツも全部切ってガンバったんだけどね。それでああいう結果(2位)になってしまったんです」
◎No.19 ウェッズスポーツセリカ、クラス3位入賞
加藤寛規「谷口が予定どおりなんとか前についていってくれて、何パターンかの作戦のなかの一つにはまりました。タイヤ交換したときに作戦を聞いて、ボクはそれに合わせて走らせていて(No.0に)追いついたときにプッシュしてうまく前に出られました。でも、最後はタレちゃいましたね。(No.43とNo.30には)ちょっと着いていけなくなっちゃった。クリーンなバトルで(観ている側には)おもしろかったと思うんですけど。やっていてもおもしろかったし。ただ、NSXやZを抜くときはゴリ押しでいけるけど、MR-Sとはトヨタ同士だから当たるとかわいそうだし、むりをしなかった。(表彰台に来られたのは)チーム力でしょう。よそのミスもあるし、金曜日にレースのセットができなかったなかで、ウチは少ない時間で二人がうまく乗れてセッティングができたので、それがベースになってよかったんじゃないかな。ランキングが上がったのも嬉しいですけど、今日は表彰台に立てたことがすなおにうれしい。最終戦は(ウエイトハンデは)10s増えるぐらいだから、ガチンコ(勝負ができる)でしょう。がんばります」
谷口信輝「タイヤが持つかどうかわからなかったんで、前半はおそるおそるだったけど、なんとかポジションキープができた。本当は前についていきたかったけれどね。ノーミスで走って、ピットストップで稼いで、あとは加藤さんが追いあげてくれればと思ってました。表彰台はうれしいです。正直今回ここまで上がれるとは思わなかったんで、前回の表彰台に続いてミラクルかな(笑)」
◎No.12 カルソニック インパルZ、4位入賞も不満
井出有治「フェラーリ(No.11)が上りセクションの狭いところにいて、それがインを開けてくれるのを待とうとしたら、そのインからむりやり(3号車が)入ってきたんです。それでもボクは2台のあいだで耐えてたんだけど、アクセル踏んできたかなにか知らないけど、ドンって押されて…。それでボクがフェラーリに追突してフェラーリがスピンして、ボクはそのまま行き場がなくてダートにいっちゃった。
 なんであそこでむりやり入ってくる必要があるんですか、しかも同じZで。おかしいじゃないですか。待つ場所じゃないですか、あんなの。あの前まではタイヤをセーブして、後半プッシュしようと思っていたのに、あれで全部終りましたよ。25号車が前にいましたけど、ボクは相手のタイヤ(のグリップ)が落ちてくるのを待っていて、こっちはセーブしてセーブして後ろについていただけで、別にエリックをむりにブロックしていたわけじゃない。25号車がいたから前にいけなかっただけ。それをなんでむりやり入ってきて、押さないといけないんですか」
◎No.18 TAKATA童夢NSX、5位入賞
小暮卓史「スタートで(周りのクルマに)いかれてしまってチームには申し訳なかったんですけど、とりあえずハードタイヤだったから、タイヤの持ちには自信を持って走りました。クルマのバランス的にはオーバーステアがすごく強かったんですが、それはハードタイヤを履いていたから。ひきずっちゃうような感じで走ってました。そういう意味で一発の速さだけでなく、いいタイムが持続して出ない状態でした。グリップを出すのがむずかしいタイヤでしたね。クルマはいい状態だったので、ちょっともったいない、くやしい展開になりましたね。鈴鹿ではボクらの速さを生かして、いいレースを見せたいですね」
道上 龍「選んでいたタイヤが、気温に対してベストかなと思ってたのが結果的には逆に失敗してしまいましたね。柔らかめのタイヤでも意外に持ってしまったという感じでしたよね。チームが決めたことなので、しょうがないですね。今回、小暮にスタートを担当してもらったんですが、小暮も硬くてフィーリングの悪いタイヤで30周以上走ってくれたし…。でもそこでちょっと引っ張りすぎたという感はあるかな。もう少し早く(ピットに)入っていたらもうちょっと上をねらえたかもしれない。ボクのときには柔らかいタイヤでいったのですが、グリップもバランスもよかったので(早くドライバー交代していれば)トップ争いはできる可能性はありましたね。
 鈴鹿では、40kg(のウェイト)でも勝てる領域に入ると思いますので、なんとか優勝でシーズンを終わりたい。今年の運のなさや流れの悪さを最後にチャラにしたいと思いますね。ボク自身調子もいいし、ゲンのいいサーキット。いい反面、過去には(最終戦で他車と接触し、タイトルを逃したことなど)いろんな結果もありましたけどね。いいかたちで締めくくれるチャンスはある。だからがんばります!」
◎No.36 OPEN INTERFACE TOM’S SUPRA、8位入賞
土屋武士「今日はトヨタのみんなに“ありがとう”と言いたいですね。このポイント(8位3点)になってしまって、正直屈辱的なレースだったと思うので、このポイントをしっかりと活かしてみんなの悔しさも最終戦にぶつけたいですね。レースでは(担当した)ラップ数が長かったんで、ちょっとタイヤがきびしかった部分、ハンドリングがキツかった部分がありました。週末、クルマが煮詰まってなかったところもあるのですが、この悔しさを最終戦にぶつけていきます!」
ジェームス・コートニー「すごくタフなレースだったけど、ボクのスティントはすごくよかったと思う。15位からスタートして7位までポジションを上げられたからね。目の前で何人かのドライバーがクレージーなバトルをしてクラッシュしたりしていたけど、ボクは最初の何周かは後ろでそれを見ていた。そしたらミスしたりするクルマがあってポジションを上げていくことができたんだ。レースセッティングがタケシ向きになっていなかったから彼はたいへんだったけど、最後には何ポイントか取れたし、シリーズを考えたらいい結果だったと思う。鈴鹿ではたった20sしかウェイトを積まないしね。8号車は多分90s積まなきゃならないし、その点ではボクたちにちよっとアドバンテージがあるんじゃない?
 (クルマから下りてきた後は立ち上がれなかったのは)身体の調子が悪かったからね。そのせいで、すごく白血球の値が高くて赤血球の値が低かったんだ。赤血球っていうのは筋肉に酸素を運んでくれるんだけど、その値が低いものだからぜんぜん力が入らなかった。血圧の数値もよくなかったんだよね。ドライブしているあいだはクルマのなかが暑かったし、クルマから下りてきたときにはめまいがしたんだ。めまいは運転しているあいだもしていたよ。この週末は体調が最悪だった。でも、明日か明後日には身体も完璧に戻ると思うし、(最終戦の)鈴鹿は期待しているよ。明日、オーストラリアの家に帰ってかかりつけの医者にも診てもらうよ。飛行機に乗るのもタフだと思うけど、帰りたい。だって、病気の時には、誰だって家に帰りたいだろう?」
◎No.6 エッソウルトラフロー スープラ、10位
脇阪寿一「2ストップをやったのは、章のタイヤが持たないから。実際、ボクに代わる数周前にタイムがバンバンって落ちてしまったし。これまでずーっと言ってきたクルマの不具合も、ほんとうに直っているかどうかわからへんかったし、もし直ってなかったらタイヤも持たへんかったと思うので、その確認もあった。ま、結果的にはワンストップでも全然よかった。あのタイミングで章がピットインして、ボクがそのまま40周走ることもできたね。結果はどうであれ、今年初めてレースらしいレースができた感覚があります。ようやくここまできてトヨタ、TRDがクルマを直してくれましたね。どこが悪かったか、答えも出たので、クルマさえちゃんと走れば、自分らしさが出るレースができるということがみんなにわかってもらえたと思う。
 今回(終盤に順位入れ替えの)オーダーがあったことはしかたないでしょう。でも最終戦は暴れるよ。ファンのみんなから、遅くなってしまったって心配されていたから(速く走るところを)楽しみにしていてください」
飯田 章「(突然ポジションが下がったのは) しょうがないよね。(序盤に)上がれるだけ上がれっていう作戦だったから。タイヤを使いきっちゃったっていうより、内圧が上がっちゃって、オーバー(ステア)になっちゃった。それと12号車がハーフスピンかなにかして遅れたでしょう? あれを抜くときにちょっと押し出し合いになって、オレがちょっとダートに出ちゃったの。そこからペースが上がらなくなっちゃった。2回ピットの作戦がもっとうまくいってたらもっと(順位も)よかったんだけど、しょうがない。まぁ、こんなもんです」
◎No.7 雨宮アスパラドリンクRX7、4位入賞
井入宏之「そこそこいいレースはできたんですが、ムダなことをやってるなという課題も見えました。そのへんはもうちょっと勉強したい。フェラーリ(No.11)にいらんとこで抜かれて、ストレートでは負けてたんで、また抜き返すのに時間がかかってしまいました。もうちょっと考えて、いけるところで早めにいきたかったですね」
◎No.11 JIM GAINER FERRARI DUNLOP、序盤の不運を5位まで挽回
田中哲也「ひどいレースでした。(14周目に)No.12がぶつかってきてスピンしてしまい、あれでレースが台無しになってしまったんです。あれですごく順位が落ちたので、あれがなければトップ争いできてたと思う」
◎No.0 EBBRO M-TEC NSX、表彰台圏内からクラス7位に
黒澤治樹「今日はほんとうにハードなレースになってしまいました。とにかくタイヤがキツかった。温まりも悪くて抜かれちゃうし…。きびしかった。でもそのなかでボクも細川くんもやることをやろうと思ってレースをしたし、チームもがんばった。それによる結果です。鈴鹿では勝ちますよ、絶対に!!」
◎No.37 OPEN INTERFACE TOM’S SUPRA、接触でリタイア
片岡龍也「まず1コーナーでロッテラー(No.32 EPSON NSX)を抜いて、立ち上がりでロスったところにクート(No.39デンソーサードスープラGT)が内側から来てたんだけど、ブレーキでボクのほうが前にいってた。ただ、内側に(No.39が)いるのがわかっていたので、ちょっと内側を開けて走っていたら、出口のあたりで後ろのほうを軽く押されて、もうGがかかっているところだったから内側に巻き込んじゃって…。2台並んで立ち上がればいいかなと思っていたんだけど、ドアより後ろあたりをポーンと押されて、スピンしちゃったんです。クルマ的にけっこうツラいレースでしたけど、周りも苦しそうで、踏ん張りようではもう数台は食えるんじゃないかという感じがあったんで、そういう意味ではちょっともったいないですね。トヨタ同士(の接触)だから残念な部分もあるし、どうしても感情的になってしまう部分もあるんですけど、客観的に見て、もったいなかった」
◎トラブルが重なってしまったNo.32 EPSON NSX
アンドレ・ロッテラー「今日のレースは今までの人生のなかでも一番ハードだったよ。ボクたちはハードタイヤを選んでいたんだけど、あまりグリップしてくれなくて、走っているあいだじゅう滑りやすかった。しかも後ろにみんなが迫ってきただろう? なんとかブロックしようと思ってがんばったんだけど、すぐにオーバーテイクされてしまった。その最中にタイヤにフラットスポットを作ってしまったし、クルマのバランスもものすごくアンダーステアで、どうすることもできなかった。だから早目にピットインして、もっといいラップタイムで走るためにソフト目のタイヤをつけたんだ。それでベストラップで3位に入って1ポイント取ったんじゃないかな。その後バッテリーの電圧が落ちてきて、エンジンのパワーもなくなって、パワステも働かなくなっちゃったんだ。最後の数周はパワステなしで走ったからちょっと疲れてるよ。そういうことはときどき起こるものだけど、今回はむずかしいレースだった。50s積んでいたし、路面にラバーグリップが全然なかったからね。ダンロップにとってはもっとラバーが乗っているほうがよかった。でも、昨日の雨のせいで今日はまったくラバーが乗っていなかったから、むずかしかったよ」
◎No.100 RAYBRIG NSX、接触によるダメージが響きリタイア
セバスチャン・フィリップ「スタートはよかったんですけどね。コースの左側にいたんですが、カタオカ(No.37)がプッシュしてきて、ボクをコースサイドに追いやったんです。コースに復帰したあと、今度は1コーナーでタカギ(No.38)がブンって当ててきた。それで押しやられてしまったというわけです。その後は、最後尾からパッシングするのに大きなリスクを負いました。ストレートスピードは出ていたけれど、パッシングをしなきゃいけないから結果的にペースを上げられませんでした。たくさんクルマを抜いたあとはいいペースで走ることができただけに、スタート時のアクシデントが残念でなりません」
ジェレミー・デュフォア「ドライバー交代した時点ですでにクルマは(接触で)トラブルを抱えている状態でした。ちょうどダウンヒルコーナーを走っているとき、サスペンションが壊れてしまい、コースアウトしてしまいました。とても残念です。今週末はボクらにツキがなかったということですね」
◎No.13 エンドレス アドバンZ、無念の接触
木下みつひろ「見てのとおりなんですけど、もう言いたいこと忘れちゃいました。非常に残念なレースの運びになっちゃいました。(No.62植松には)それなりに状況を読んでレースをしてほしかったというのが本音。タイトルを争っているチームに対して周りが気をつけてくれれば、観ている人にとってももっと楽しいレースを繰り広げられるのに…。気にしていなかったのかわからないんですけど、ああいう結果になっちゃったのが残念。(植松選手がピットに来た時は)“寄せたでしょ”って言われたので、そのときは感情的になりました。ボクは(植松が)バックミラーで突っ込んでくるのを見ているし、だれが見てもそうだと思うでしょうから、“どういうこと?”って…。それはやっぱりレースがわかっていないということですからね。そのへんをわきまえてレースをしないと台無しになってしまう。ボクは今回は被害者ですけど、これからはボクもホントに気をつけていかなきゃいけないっていうのは実感しましたね。ちゃんと1年間を通して、周りの流れを見てレースをしていかなきゃいけないということです」
◎No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC 350R No.13に接触
植松忠雄「(No.13と)抜きつ抜かれつやっていて、ストレートでスリップにピッタリ着いて右側に出たところ、ブレーキングでバランスが崩れてスピンしてしまい、横側に当たってしまいました。朝のフリー走行でブレーキトラブルが出て止まってしまったんですが、それを調整して(ブレーキバランスが)前寄りになっていたんです。それはわかっていたんですが…」

■優勝者インタビュー
GT500
◎No.8 ARTA NSX
ラルフ・ファーマン「今は本当に最高な気分です。久しぶりに優勝できたわけで、気持ちいいですよね。マレーシアも惜しかったし、もてぎも最終的に結果が出なかった。それだけにひとしおです。この後は鈴鹿(最終戦)ですが、勝ったことでウエイトがだいぶ増えるので、優勝、表彰台というのは難しいかもしれません。そこは他のホンダのクルマに任せたいと思います。
 この結果は本当にチームのおかげです。今週末はとてもがんばってくれました。そしてブリヂストンも先週のテストからさらに新しいタイヤを造ってくれて、短い間でアジャストしてくれたのも勝てた理由だと思います。今日は特に問題を感じませんでしたね。スタートはとても良くて、最初の2ラップはプッシュしました。その後は安定した走りをして、最後の15ラップでまた飛ばしたんです。マレーシア戦ではリアタイヤに問題があって少しオーバーステアでしたが、今回はそういうこともなく、クルマは完璧、最後まで完璧でした。だから伊藤選手も僕よりもいいペースで走っていたし、最高な週末でした。
 次の鈴鹿ではホンダが1、2位を獲ってくれれば、タイトルが獲れると思います。だから彼らの協力が必要だと思います。ただ、今日は日産もすばらしい走りをしていたし、(タイトルへの)プレッシャーもありますね」
伊藤大輔「うれしいですけど、目標はシリーズのタイトルですから。そのためには今回はどうしても勝たなくてはならなかった。そういう意味でしっかりと仕事ができたなと思います。ただ、手放しで喜んでいる暇はないな、と。最終戦に向けて、気を引き締めないとという気持ちの方が強いです。
 今シーズン、これまでは悔しい思いをしてきましたが、諦めずにホンダが毎回いいクルマを用意してくれて、それをチームが完璧に仕上げてくれた。この週末、ここに入ってからもクルマは良かったし、ポールも獲れたし、ラルフもいいスタートをしてくれた。そういう点ではシーズン前半に回ってこなかった運も、(シリーズ)後半に味方してくれたとも思う。この運を最終戦まで引っ張っていきたいと思います。
 スタート前、気温が高くてタイヤのライフが心配で、セパンでは第1スティントで苦い思いをしていますし。今回は気温を考慮してクルマをアジャストして、ラルフもうまく考えてタイヤをいたわりがらもジワジワと離す走りをしてくれて、見てても安心していられました。(乗る前は)プレッシャーと言うよりも楽になりましたね。実際走り始めてもクルマはすごく良かったし、マージンもあったからプッシュすることもなく、残り周回を考えてタイヤをいたわる走りを考えましたが、無理にタイムを落とすことをしなくてもライバルより速いタイムを刻めていました。そのまま何もせず、普通に走りました。
 ゴール後は、やっと勝ててホッとしたのが本音です。(ウイニングラップでも)頭にあったのは(最終戦)鈴鹿のことだし。今日はスタッフもラルフもいい仕事をしてくれたし、それを最終戦につなげてうまく戦いたいと考えていました。鈴鹿は(テストで)ウエイトを積んで走っていますし、ただZも今回速かったし、鈴鹿ではスープラも速いでしょうし、三つどもえの争いになると思います。僕たちとしては90kgというウエイトでどこまできっちとポイントを取れるかが鍵だと思います。今回と同じように気を引き締めて、鈴鹿に向かいたいと思います」
GT300
◎No.30 RECKLESS MR-S
佐々木孝太「僕がMR-Sで出た初年度(2003年)は、1度表彰台に上がったんですが、去年は1度も上がれなくて、もう一度ここ(優勝者記者会見)に来ようというのが目標でした。それが実現できる環境を揃えてくれたTEAM RECKLESSに感謝しています。今年は勝ちたいと宣言していましたが、正直じゃあここ(オートポリス)で勝てるかというと、自信はあまりなかったです。ただ、タイトルを獲るためには表彰台は手にしないといけないと思っていたし、それを実現するために一生懸命走りました。それで優勝できたんで、うれしいですね。GT500はブッチギリでしたから、GT300は(バトルを)楽しんでいただけたでしょう(笑)。テレビにもGT300がいっぱい映りましたしね。
 今日は、朝のフリー走行で山野さんが初めてドライを走ったんです。だから、僕ができるだけ(走行距離を)引っ張って、山野さんは短い距離を思いっきり走ってもらえればと思ってました。それが予定通りできたし、燃費もセーブして走ることもできたので、作戦は成功でした。代わってからは、僕は一生懸命応援してました。周りでは、僕のこと楽しんでいたという人もいましたけどね(苦笑)。ただ、山野さんは経験もあるし、信頼して安心して見ていられました。
 勝つという目標は達成しましたから、最終戦はタイトルを目指して気持ちを切り替えていきたいですね。RECKLESSの地元の九州で勝って、鈴鹿は僕にとって地元ですから、そこでタイトルを獲りたいですね。なんか、こんな話していたら獲れる気がしてきました。根拠ないですが(笑)」
山野哲也「今日のレースは、M-TECに乗ってた去年の最終戦鈴鹿みたいな状況でしたね。意外にああいうとき(混戦状態)では冷静なんですよ、僕。僕が目指していたのはタイヤをセーブしようということだけ。一度アンダーステアを出してしまうとクセが残ってラップタイムが落ちますから。とにかく後ろから(ライバルが)来るから抜かれないようにしながら、タイヤをセーブしようとしてました。セーブしてればきっと後半良いことがあるんじゃないか、(トップの*43に)逃げられなければ運が回ってくると。実際に、ガライヤが逃げはじめてこれはヤバイと。で、Z(*46)の不得意なところでずっとねらっていたので、そこでズバッと行きました。ガライヤには追い付かないかなと思っていましたが、向こうもきつかったようですし、こっちとしてもコースに出てからはじめて目の前が開けたので、ここで溜めておいたタイヤのおいしいところをはじめて使ったんです。それで追いつけたんだと思います。
 ここまで優勝できそうでできない事が続きましたから、うれしいですね。ここでも厳しい戦いでラッキーがあれば3位かなと思っていたなか、優勝ですから。チームの作戦、タイヤ、クルマすべてが完璧だった。孝太も厳しいなか(トップに)食らいついていってくれたし、(ピットに)トップで帰ってきたくれたことが大きかったです。それを無にしないように、いいプレッシャーで走れました。順位キープではなく順位を上げてゴールできた事が、とてもうれしいです。
 最終戦は何を考えてもはじまらない。勝つことを考えてもしょうがないので、タイトルを獲ることだけを大事に考えます。ライバルを見ながら、自分たちのベストを尽くせば、タイトルが転がり込んでくると思います」

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