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Race Report
2014.08.09
Rd.5 予選GT300:SUBARU BRZ R&D SPORTがクラスポールで佐々木が最多記録を更新

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第5戦 富士スピードウェイ : 公式予選 GT300レビュー

2014 AUTOBACS SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の公式予選が、8月9日午後、富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスではNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)が、NSX CONCEPT-GTに初のポールポジションをもたらした。GT300クラスではNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの佐々木孝太が自身の最多ポール記録を更新した。

 

□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ/セミウェット | 気温/路面温度 Q1開始時25℃/31℃、Q2開始時25℃/28℃、Q2終了時24℃/26℃

 

■1分38秒台のARTA小林とMUGEN野尻の熾烈なアタック合戦!

 予定通り午後2時ちょうどにGT300のQ1がスタート。15分間の走行で、上位13台がQ2へ進出できる。時折、雨が降るが、路面の状況を変えるほどにはならず。コンディションの面ではまずまずの状況だった。朝の練習走行から考えるとポールタイムの想定は1分39秒台前半から38秒後半と思われる中、5分過ぎにNo.360 OKINAWA MSA・RUN UP GT-R(吉田広樹)が1分39秒210でトップに立つ。後ろには前戦のポールシッターNo.10 GAINER Rn-SPORTS SLS(山内英輝)、No.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹)、No.2 シンティアム・アップル・MP4-12C(加藤寛規)と続いた。
 だが、8分過ぎにNo.0 MUGEN CR-Z GT(野尻智紀)が1分38秒875と38秒台に突入。さらにNo.55 ARTA CR-Z GT(小林崇志)が1分38秒344を叩き出し、トップを奪った。GAINER Rn-SPORTS SLSも1分38秒862まだ刻むが、トップには届かず。
 ラスト3分となり、今度はMUGEN CR-Z GTが1分38秒176とARTA CR-Z GTを逆転。だが、すぐにARTA CR-Z GTが1分38秒176と再逆転。結局、野尻と小林という若手のアタック合戦は、小林が制し、暫定ポールを獲得した。
 前戦優勝のNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(青木孝行)は、今季初のウェイト20kgがきつかったか、21位と低迷。ランキング2位のNo.11 GAINER DIXCEL SLS(ビヨン・ビルドハイム)も19位、練習走行のトップだったNo.9 国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DR(白坂卓也)も20位でQ1敗退。No.31 OGT Panasonic PRIUS(嵯峨宏紀)は終盤まで14番手とQ2へのボーダーラインだったが、最後に12番手タイムを記録してQ1をクリアした。
 14位だったNo.33 PUMA KRH PORSCHE(峰尾恭輔)は、13位のNo.30 IWASAKI apr GT-R(影山正美)とはわずか0.088秒差、トップとも1秒360差という、相変わらずシビアなQ1だった。

 

 

■PRIUS新田とBRZ佐々木が同タイム!? ラストアタック勝負に!!

 Q2はGT500のQ1中にピット入り口に止まってしまったNo.22 グリーンテック SLS AMG GT3を回収するために出た赤旗のため、定時より9分遅れて2時49分にスタート。7分の走行でポールポジション以下、13位までを決める。
 ここでもスタート直後から雨が降り出し、Q1よりは滑りやすいコンディションに変わっていく。ここでも好調さを見せたのが、No.0 MUGEN CR-Z(中山友貴)がラスト4分に1分38秒641と最初の38秒台に。直後に、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太)が1分38秒419でトップを奪う。Q1は井口卓人が8番手としっかり通過させ、Q2でGT300の最多ポール記録を持つ佐々木がフルアタックという作戦通りだ。
 だが、このシナリオに乱入したのが、No.31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男)だ。新田はラスト2分に1分38秒414でトップに立つが、ほとんど間を置かず佐々木が出したタイムは1000分の1秒まで同じの1分38秒414! ルール上では同タイムでは先にタイムを出した方が上位となる。これでPRIUSが久々のポールかと思われた。だが、BRZ佐々木は時間的にもラストになる勝負のアタックへ。叩き出したタイムは1分38秒256と単独でトップに立つ。新田も続けてアタックしたが、自己ベストを更新できず。
 これでSUBARU BRZ R&D SPORTのポールポジションが決定。佐々木は自身のGT300通算最多ポール記録を12回に延ばした。2位にはOGT Panasonic PRIUS、3、4位にはMUGEN CR-Z GT、ARTA CR-Z GT(高木真一)が入った。

 明日の決勝では台風11号の影響も予想されており、またコンディションが大きく変わる可能性がある。それだけに予選の結果も、誰が有利かもその時になってみないと分からない。いつもより1時間遅い午後3時のスタートが、非常に待ち遠しい。

 

 

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