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Race Report
2014.08.31
第6戦 鈴鹿:タイヤ情報

第6戦 鈴鹿:タイヤ情報の画像

 

ブリヂストン

「今回の予選結果は、ひと言『良かったかな』と。(中嶋)一貴君(No.36 PETRONAS TOM'S RC F)のがんばりもあって。ウチが鈴鹿でポールポジションを最近獲った記憶がなかったもので…(苦笑)。持ち込んだタイヤもそれぞれ機能していたし、ある程度は予想どおりでしょうか。思ったとおりのパフォーマンスができていると思います。
 この鈴鹿は6月末のGTAの、そして7月末のタイヤメーカー合同テストがあって、それをベースにしたものを持ち込んでいます。2回のテストからのデータをもとに1000km用として用意しました。タイヤにとっては他のサーキットよりも厳しいコースなのでしっかりと合わせ込みました。GT500は車両が新しくなったことで、去年までとはサイズをはじめ、予選でのタイムも上がっているので、非常にタフになるでしょうね。持ち込んだものは、ソフト、ミディアム、ハードの3種類。レインは鈴鹿用にシフトした上で、夏向けのゴム、構造のタイヤを4種類、深溝を1スペック持ってきています。
 GT500は8、17号車がミディアム系を選択し、残りの車両(1、6、12、36、37、39、100号車)はソフトでした。Q2進出組は全車Q1と同じタイプのタイヤを選んでいます。いわゆる燃リス組(燃料流量リストリクターを絞られている車両)も、実車重を優先したタイヤ選びをしています。GT300も2台(0、55号車)ともソフトを着けました。持ち込んだのは、ドライ、レインともにGT500と同じパターン。ポールポジションはちょっとできすぎ、出過ぎたような気がします(笑)。あれはドライバーのがんばりが大きいでしょう。
 決勝に向けて、チームそれぞれ戦略があるでしょうが、ベースは走り出しで選んだタイヤのタイプで行くと思います。これはGT500、GT300ともに同じですね。ただ、朝のフリー走行で燃費がやっとわかったくらいだとも思うので、これから5スティントか6スティントか、検討することになるでしょうし、そこで選ぶタイヤも変わってきますよね。最終のスティントでミディアムを着けていたチームがソフトに変える、という可能性も十分にあります。長距離レースでの心配な点ですか? 途中で雨が降らないことですね(笑)」

 

ヨコハマ

「今回のタイヤは鈴鹿での7月末のタイヤメーカーテストのデータをベースとしたもので、タイミング的に前回富士に間に合わなかった要素を盛り込んで来た、いわゆる正常進化板といえるものです。
 ドライではGT500用にミディアム、ミディアムハード、ハードの3種類、GT300用にはミディアムハードとハードの2種類。ウェットではGT500用にソフト、ミディアム、ハード、GT300用にはソフト、ミディアム、ハードのそれぞれ3種類と、今回はGT500でもミディアムとハード、2種類のインターミディエイトを用意しました。GT300のインターはミディアムとハードの2種類です。
 基本的には1000kmということで、各チームが戦略的にいろいろなことを考えると思いますし、長時間のレースとなりますから、決勝中のコンディション変化も想定して、そういった部分にフレキシブルに対応できるようなタイヤを用意したと考えています。また、ここまで苦戦していたちょい濡れの状況にも、より対応できるものを揃えました。
 昨日の予選では19号車はミディアムハード、24号車はミディアムを選択していたのですが、残念ながらGT500の2台はQ2進出を果たせませんでした。しかし、今朝のフリー走行では2台ともにセットアップを変更したことで、より速いペースでのラップをコンスタントに刻めることが確認できていますので、決勝では期待しています。また、GT300では予選上位はほぼミディアムハードをチョイスしています。JAF-GT勢が速いとは思いますが、ヨコハマユーザーの31号車はもちろん、3号車、60号車はがんばってくれると思いますし、シリーズ上位にいるマシンもがんばってポイントを狙ってくれるはずです。どことは言えませんが、トリッキーな戦略を考えているチームもあるようですが、そのあたりにも十分対応可能だと考えています」

 

ミシュラン

「予選はQ1の結果で両クラスとも上位を占めたので、普通以上の期待を持たせてしまいました。でも決して予選重視というものではなく、レースも長丁場ですし、温度もやや曇り気味とはいえ、晴れるとすぐに温度も上がるので、そういう部分も踏まえてしっかり目のタイヤでレースに臨んでいます。結果として、予選のポジションも現在のウェイトハンデを考えれば、決して悪くはないですし、決勝への不安もないですね。
 鈴鹿でのテストを踏まえ、今回のタイヤを準備しているのですが、そのときの気温が今回の状況と非常に近いところにあるんです。テスト時では「本番と比べると涼しすぎるよね」と話していたんですが、予想外で役立つテストになりましたね(笑)。
 Q2では23号車のロニー(クインタレッリ)選手がアタック中に飛び出しましたが、感触的にはポールポジションに届いたとは思いますね。23号車はウェイト、燃料リストリクターで厳しい所にある中で、あれだけのパフォーマンスを見せてくれたのは非常に心強いです。耐久確認も含め、いろいろできていますので、不安はないです。
 23、46号車は今回の予選でミディアム、18号車はハード寄りのタイヤを装着しました。決勝中のピット数に限らず、4ピットでのロングランでの確認もできています。すべてはレースの進捗具合に寄りますが。5ピットになるかどうかはチーム次第。天候状況による部分もありますが、タイヤメーカーとしての対応は可能です。一方で、レインタイヤは雨が降ってもそれなりの路面温度でしょうから、それを踏まえて用意しています。土砂降り用、普通の雨、そして乾きかけ、になりますね。
 GT300では、61号車(SUBARU BRZ R&D SPORT)は決勝に強いパッケージを作るという流れで順調に来ていると思います。タイヤの種類はGT500と同じ棲み分けです。」

 

ダンロップ

「前回の富士では決勝が雨になって、うまくコンディションもハマってGT500(32号車)は3位になれましたけど、我々としてはドライでレースをしたかったので消化不良な感じでしたね。でも、GT300の11号車の方はハンデウエイトが重くてドライでは厳しかったと思うので、雨に助けられた部分もありましたけど(苦笑)。
 前回の富士からここまで時間は短かったんですけど、1カ月前に鈴鹿でタイヤテストをしているので、そこで確認した構造と、気温に合わせたゴムを持ってきています。
 今回持ち込んだタイヤはGT500(32号車)、GT300(10、11号車)ともにドライがミディアムとハード。ウェットタイヤは浅溝、深溝ともにミディアムとハードを持ってきています。GT300の2台は予選でハードを履きました。決勝も(GT500、GT300ともに)ハードを中心に組み立てていく予定ですが、最後のスティントはミディアムを使う可能性があるかなと。状況を見つつ、決めていきたいと思います。
 32号車は昨日の公式練習が始まって早いタイミングでトラブルが発生してしまい予選は走れませんでしたが、午前中のフリー走行で走ることができたので、まずはホッとしています。これから決勝に向けて少しアジャストして、なんとかゴールまで運びたいですね。GT300の11号車はウェイトが重くて予選で沈んでしまいましたけど、レース距離が長いので確実に走って、少しでも多くポイントを獲りたいと思います」

 

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