News

Race Report
2014.08.31
Rd.6 決勝GT500:PETRONAS TOM'S RC Fがポール・トゥ・ウインで今季初勝利!

Rd.6 決勝GT500:PETRONAS TOM'S RC Fがポール・トゥ・ウインで今季初勝利!の画像

第6戦 鈴鹿サーキット : 決勝 GT500レビュー

8月31日午後、2014 AUTOBACS SUPER GT第6戦「43rd International Suzuka1000km」の決勝レースが鈴鹿サーキット(三重県)で行なわれた。SUPER GT最長のレースをポール・トゥ・ウインで制したのは、No.36 PETRONAS TOM'S RC F(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組)。GT300ではNo.60 TWS LM corsa BMW Z4(飯田章/吉本大樹/佐藤晋也組)が、チーム初勝利を挙げた。

 

□決勝 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:27度/31度>中盤:27度/42度>終盤:28度/36度

 

   

 

■PETRONAS TOM'S RC FとKEIHIN NSX CONCEPT-GTの攻防

 三重県警の白バイとパトカーの先導によるパレードラップに引き続き、フォーメイションラップが行われた鈴鹿1000kmの決勝レースが、12時24分にスタートを切った。
 173周、1000km先のチェッカーを目指してのシリーズ最長の戦いとなる今大会。まずはポールシッターのNo.36 PETRONAS TOM'S RC F(ジェームス・ロシター)が飛び出し、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)が追従するが、オープニングラップのダンロップコーナーでNo.1 ZENT CERUMO RC F(平手晃平)と接触したNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(小暮卓史)がスピンアウトを喫して大きく後れを取るなど、早々にアクシデントが起こる。
 ロシターは2周目から4周目まで、3周連続でファステストラップを刻むなど、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTとのギャップを拡大しようとするが、早くも7周目あたりから周回遅れが出始めると逆にNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTに詰め寄られてしまう。さらに10周目の130RでGT300に詰まったところで、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTがNo.36 PETRONAS TOM'S RC Fに並びかけ、シケイン立ち上がりで塚越がトップを奪うことに。
 11周目にNo.19 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛)が右フロントタイヤのバーストに見舞われて緊急ピットインした他、14周目には4番手を走行していたNo.46 S Road MOLA GT-R(本山哲)が突如スローダウン。こちらもピットインしてタイヤ交換と給油を済ませ、再度ピットアウトしようとしたところでエンジンルームから出火してしまい、結局そのままNo.46 S Road MOLA GT-Rはリタイア。さらに19周目にはNo.24 D'station ADVAN GT-R(佐々木大樹)も右フロントのバーストに見舞われるなど、序盤からアクシデントが続くが、トップのNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTはじりじりとNo.36 PETRONAS TOM'S RC Fとのギャップを拡大していく。

 25周目、上位陣では最初にNo.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)がルーティンピットを行うが、28周目にはNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(オリバー・ジャービス)に続き、29周目には2番手のNo.36 PETRONAS TOM'S RC Fもピットインする一方、トップのNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT、2番手に浮上したNo.8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮)、3番手のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)などはそのまま周回。33周目にNo.8 ARTA NSX CONCEPT-GTとNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが、さらに34周目にはトップのNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTを筆頭に、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、No.1 ZENT CERUMO RC F、No.6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也)などがいっせいにピットへ。このあたりの状況から、5スティントか6スティントか、各陣営の戦略が見え始める。
 しかし、この最初のピットを終えてピットアウトしたNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(金石年弘)をS字で逆転、再びNo.36 PETRONAS TOM'S RC F(中嶋一貴)がレースをリード。金石も3番手のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)とのギャップは拡げて行くものの、その後は中嶋一貴がじりじりとマージンを稼いで行くこととなった。
 58周目に2度目のピットを行ったNo.36 PETRONAS TOM'S RC Fだが、ここでハーネスが絡まってしまいドライバー交代に手間取ると、5スティント作戦のNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが代わってトップに立ち、68周目までレースをリードすることに。69周目にはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R、No.12 カルソニック IMPUL GT-R、No.6 ENEOS SUSTINA RC Fもピットインし、70周目に再びNo.36 PETRONAS TOM'S RC F(ロシター)が首位に浮上。No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越)は2番手ながら、戦略の違いから30秒以上のギャップがつくことに。

 

 

■MOTUL AUTECH GT-Rを振り切ってPETRONAS TOM'S RC Fが優勝

 75周目、ピットインしようとしたNo.32 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐)にNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が追突。No.32 Epson NSX CONCEPT-GTはピットへの導入路入り口付近でスピンを喫してしまい、大きく後れを取ることとなったが、この接触によりNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rには15秒のペナルティーストップが科せられてしまう。
 レース中盤、87周目にトップのNo.36 PETRONAS TOM'S RC Fが3度目のピットに入ったが、その周の130Rで2番手のNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTがコースアウト。コース復帰を果たした塚越だったが、バリアにリヤを接触させてダメージを負い、88周目にトップ浮上もガレージへ入ることとなり、残念ながらそのままリタイア。代わってNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(クインタレッリ)がレースをリードすることとなったが、クインタレッリが104周目にピットインすると再びトップはNo.36 PETRONAS TOM'S RC F(中嶋一貴)の手中に。
 No.36 PETRONAS TOM'S RC Fは4度目のピットを終えた117周目、アウトラップのヘアピンでロシターが松田の攻勢を受けたものの、サイド・バイ・サイドで接触しながらもトップを譲らず。シケインでも両者の攻防は続いたが、ロシターはトップを死守することに成功し、以降はNo.36 PETRONAS TOM'S RC FがじりじりとNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rを突き放して行く。
 結局No.36 PETRONAS TOM'S RC Fはそのまま大量リードを築いて173周を走破。伝統の一戦で見事なポール・トゥ・ウインを飾ることに。一方2番手に破れはしたものの、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rが7位に終わったNo.37 KeePer TOM'S RC Fを逆転してポイントランキングトップに。また、147周目にNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fがタイヤが脱落しリタイア、その後3番手を得たNo.8 ARTA NSX CONCEPT-GTも158周目にピットイン、4位に後退したことで終盤ポジションを上げたNo.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTが3位を獲得。終わってみれば、予選同様3メーカーが表彰台を分け合う結果となった。

 

 

 

 

 

 


 

クルマのことならオートバックス

Page Top