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Race Report
2014.08.31
Rd.6 決勝:優勝記者会見

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第6戦 鈴鹿サーキット : 優勝記者会見

GT500 Class

No.36 PETRONAS TOM'S RC F

 

「23号車を抑えきったところで優勝を確信できた」

中嶋 一貴

 昨日の予選でポールポジションを獲ることができましたが、それでも、優勝できるという確かな手ごたえはなかったんです。でも今日は作戦通りの展開で、思っていた以上の結果を残すことができました。ジェームス(ロシター)も僕も鈴鹿1000kmは初優勝なので、本当に嬉しいです。レース中のベストラップをマークして、追い上げてきた23号車(MOTUL AUTECH GT-R)をアウトラップで完璧に抑え込んだ。そして最後は2スティントを走りきった。今日はもうジェームスに尽きると思います。23号車を抑えきったところで優勝を確信できて、あとは安心してピットでテレビモニターを見ていることができました。
 僕自身の2回目のスティントが終わった時点で、残り2スティントはジェームスで行く作戦でした。その前のドライバー交替の時にシートベルトの装着で手間取ってタイムロスしていたことと、今日のジェームスが乗れていたことで、この作戦にしました。だから最後のピットインではドライバー交替する予定はなかったんですが、まぁレースは何があるか分からないので、もしもの時に備えてヘルメットを被って(交代に)備えていました。
 残り2戦。これを弾みにして良い流れに乗って良いレースをしたいですね。僕自身は(ル・マン参戦などで2戦を欠場したため)チャンピオンがどうのこうのは関係ないですが、もちろんがんばって優勝を目指します。次回のタイ・ラウンドはまったく初めてのコースで展開が読めません。もちろんこれは誰にも読めないのですが、誰にも読めないレースだけに良い結果が残せるんじゃないか。何となくそう思っています(苦笑)。

 

「優勝できて気分はもう最高です」

ジェームス・ロシター

 今日は居心地の良いレースになりました。最初のスティントではトラフィックにつかまることもあって少しタフな展開になりました。GT300のバックマーカーを処理する時、最初に右にウィンカーを出したので左からパスしようとして行ったら、相手も左に寄ってきた。ぶつからないで良かったけど、それからはもう(バックマーカーのウィンカーが)信用できなくて、自分のラインを走るようにしました(苦笑)。2回目のスティント以降はライバルに差をつけることができ、それでもずっとプッシュし続けました。自分たちのクルマはオーバーテイクしづらいセットだったから、トップから突っ走ってポジションキープするのがベスト。そう思ってプッシュし続けました。松田さん(No.23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生)と競り合った時は、絶対に抜かれたくないと思って、ギリギリまでブレーキングを我慢しました。彼の方が左側にいて、タイヤかすを拾ったようで、そこでリードを拡げることができました。ギャンブルでしたが、結果的には大正解でした。
 素晴らしいクルマに仕上げてくれたレクサスのスタッフと、やはり素晴らしいタイヤを用意してくれたブリヂストンに感謝しています。燃料をセーブして5スティントで走るのではなく、6スティントで思いっきり走る作戦でしたが、正直言ってポディウムに上がることができれば、と思っていました。優勝できて気分はもう最高です。ファンの人にも十分に楽しんでもらえたと思っています。残り2戦は今日と同じようなセットで挑めると思うので2戦とも優勝するつもりでがんばります。

 

 

 

GT300 Class

No.60 TWS LM corsa BMW Z4

 

「チーム全員で手に入れた初優勝で、とても嬉しい」

飯田 章

 1000kmレースは長いと思っていましたが、終わってみるとあっという間でした。予選が終わった時点では、今日、ここ(優勝記者会見)に来ることなど考えてもいませんでした。新生チームで1勝することを目標にしてはいましたが、まさか鈴鹿1000kmで勝てるとは…。それにこのところのSUPER GTはコンディションがコロコロ変わったり、運不運で勝敗が分かれたりするレースが多かったのですが、今日は最初から最後までドライコンディションで、ライバルも全員が力を出し切って勝負する。こんな状況のレースで勝てたことを誇りに思っています。
 ただし内容的には手放しでは喜べないところもあって、いろいろとミスも出ました。でもドライバーのミスはチームがカバーし、チームのミスはドライバーがカバーする格好で、チーム全員で手に入れた初優勝なので、とても嬉しいです。
 今回の勝因は、まずウェイトハンディが少なかったこと。そしてタイヤのパフォーマンスが素晴らしかったこと。それにタイヤのマネージメントがし易かったことも大きなアドバンテージになりました。争っていた55号車(ARTA CR-Z GTのタイヤ)がスティントの中盤は速いけど、終盤になったらきつくなると感じたので、スティントの終盤に勝負をかけよう、と。それがバッチリ決まりました。自分たちはチャンピオンがどうのこうのではないから、チーム力を高めるためにも残り2戦、着実にポイントを獲りに行こうと思っています。

 

「最後のスティント以外、ずっとプッシュし続けていた」

吉本 大樹

 昨日の朝にはクルマが全然走らなくて…。レース前にもパーツの手配など大変で、エンジンの載せ替えも金曜日になってしまったほど。今回は本当に試練のレースになると思っていました。でも今日は最初からクルマのバランスが良くて、それにタイヤもベストでスティントをきっちり走りきれるパフォーマンスがあって、最後のスティント以外、ずっとプッシュし続けていました。
 序盤に争っていたプリウス(No.31 OGT Panasonic PRIUS)は130Rでパスすることができました。高速コーナーではJAF GT300車両が速いイメージがありますが、実はBMWも速いんです。だから今日も何度かライバルを抜くことができました。1000kmで優勝できて嬉しいです。
 次回のタイ戦は初めてのサーキット。海外参戦の経験のある自分たちには、それもアドバンテージになると思っています。それにBMWはオールマイティで、特別に直線の長いサーキットでなければどこでも速く走ることができます。記念すべき初レースなので良い結果を残したいと思っています。

 

「またあの景色を見たいと思いました」

佐藤 晋也

 今日は走ることはなかったんですがピットで、2人のドライバーをサポートできるよう心がけていました。タイミングモニターで、走っている2人のタイムをチェックしていましたが、2人ともインラップが速かった。それも勝因に挙げておきます。もちろん、僕にとってはいい勉強になりました。表彰台の素晴らしい景色を見せてもらったので、次は自分も走って、またあの景色を見たいと思いました。
 第3ドライバーが登録できるのは今回限り。次回からはまたチームスタッフになりますが、タイ戦の遠征にも帯同して、ドライバーならではの立場で2人をサポートできれば、と思っています。

 

 

 

 

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