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2014.09.12
GT300用マザーシャシー・シェイクダウンテスト2日目

GT300用マザーシャシー・シェイクダウンテスト2日目の画像

 好天に恵まれた9月12日、岡山国際サーキットでは株式会社GTアソシエイション(GTA)の「GT300マザーシャシー構想」に則って製作された第1号車のテスト走行が前日に続いて行われた。

 雲はすっかり秋の様相を呈していたが、まだまだ厳しい日差しが照りつけて気温が上昇する中、マザーシャシー(MC)車両のシェイクダウンテスト、第2日目の走行が始まった。この日は、午前8時~9時、午後1時15分~1時45分、午後3時55分~4時25分の3セッションで計2時間の走行が行われた。最初のセッションでは初期トラブルもあってマイレージを稼ぐことはできなかったが、それでも前日に悩まされていた燃圧低下に関しては走行後の作業でしっかりと対策が施され、この日の走りだしからエンジンは好調さを取り戻していた。

 

 

  

 

 

 午後1時15分から行われた2回目のセッションからは、ロングラップを周回したが、このセッションの最後に1分30秒台のタイムをマーク。前日に続いてステアリングを握った土屋武士選手は「まだまだ」と苦笑いするものの、シェイクダウンの域を出ていない状況でこのタイムは充分に評価できるもの。「(このクルマに)よりマッチしたタイヤなら…」、「セッティングを詰めて行ければ…」、とテストに立ちあったスタッフたちの間でも、そんな話題が盛り上がる。それだけ、好調にテストが進んでいる証拠だ。
「昨日、初めて乗った時と印象は全く変わりません。強いて言うなら、その印象が少しずつ現実感を持ってきた。最初に乗った時からポテンシャルが高いことは直感できていましたが、今日はそれがもう少し確信に変わった、というところですね」とここまでを総括した。そして「ストレートスピードが伸びないから高速コースは厳しいだろうけれど、テクニカルなコース、例えば岡山とSUGOのようなコースだったら間違いなく優勝を狙えるところに来る」とポテンシャルに太鼓判を押していた。

 

 

  

 

 

 マザーシャシー車両1号車は、この後、タイに運ばれてシリーズ第7戦の行われるチャン・インターナショナル・サーキット(旧名:ブリーラム・ユナイテッド・インターナショナル・サーキット)で実戦デビューを果たすこととなる。もちろんこれがデビュー戦だけに、簡単に好成績が残せるほどSUPER GTは甘くないが、それでも「もしかしたら…」と期待が高まっていく。そんな気にさせる2日間だった。

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