News

Special
2014.09.30
【Special Preview】ピエール北川のこれを言わせて! Rd.7 タイ編

【Special Preview】ピエール北川のこれを言わせて! Rd.7 タイ編の画像

SUPER GT Special Preview

第7戦タイ(Chang International Circuit)直前
[公式アナウンサー]ピエール北川のこれを言わせて!
「未知の国、未知のサーキットでの一戦。私、自信を持って言わせていただきます!」

 

■鈴鹿のGT500はウサギ作戦対カメ作戦、おもしろかった!

 毎度!ピエール北川です。第6戦鈴鹿にご来場いただいた皆様、ありがとうございましたー。
 今年はなんだかちょっと涼しい鈴鹿1000kmだったような気がしませんでしたか? 例年はもう一週間早い開催だから、夏の暑さもまだまだ残っていて、トラブルやクラッシュも多い過酷なレースになることが多かったんだけど、今年は8月最終週でやや涼しく、トラブルの車両も少なくてスピード勝負って感じでした。
 実際、優勝車のレースタイムは去年より20分ほど短かったんだ! ってことで、6時間近くを1人で実況する僕的には、大変ありがたい今年のレースでした(笑)。

 レースは今年スピードアップした新型GT500マシンのバトルが、スタートからがんがん飛ばす「ウサギさん作戦」チームと、燃費を気にしながらピット回数を減らす「カメさん作戦」チームの勝負となりました。結局”ウサギ”のNo.36 PETRONAS TOM'S RC Fが勝利したんだけど、最後まで各チーム良い勝負でした! 終わってみれば3メーカーが表彰台に並び、実力伯仲のGT500らしい混戦の戦いでおもしろかったなー。

 GT300クラスはNo.60 TWS LM corsa BMW Z4が初優勝! もともと自動車ディーラーが母体のチームで、メカニックたちもレース経験が少なかったそうだけど、最後までミスの無いピットワークと実力派ドライバーのがんばりで大きな勝利をつかんだのは感動的でした。

 

 

■タイ戦はRC FかGT-R、はたまたNSX… 予想は無理(苦笑)

 さてさて、夏の風物詩「鈴鹿1000kmレース」が終わると、シーズンもいよいよチャンピオン争いが気になってきます。今シーズンも残すところ2戦。このタイミングで今年のSUPER GTは海外遠征、しかも初開催の場所でレース! ドキドキです(笑)。

 開催場所はタイのブリーラムにある「チャン・インターナショナル・サーキット(ネーミングライツで名称が変わったんですよ)」。初めての開催国で、生まれたばかりのサーキットが舞台となれば、私、自信を持って言わせていただきます。

「優勝チーム予想は不可能!!!」←逃げた

 だってさ、誰も走ったこと無いから情報無いし、僕はタイすら行ったこと無いし、しかも、第7戦は現地タイへ行きませんし(汗)。残念ながらこの記念すべきSUPER GT初開催のタイ戦は、スケジュールの都合で現地実況は叶わないのです。ゴメン!

 でも気持ちを切り替えて、レースを想像してみましょう。
 まず、チャン・インターナショナル・サーキットのレーストラックは、かなりフラットな印象ですね。高低差は無く、2本の長い直線が印象的。コーナー部分には傾斜もなさそうなので、コーナリングマシンよりはストレートに向かってトラクションが良く、スピードに自信のある車が有利かな?  この大会から両クラスともウェイトハンディが緩和され、第7戦は今までの半分の重量(1ポイントに対して1kg)に変更されるので、GT500クラスについては燃料リストリクターでウェイトハンディ換算され苦しんでいたチームは、息を吹き返しそうかな? 特にRC Fや、富士の直線が速かったGT-Rは要チェック。トラクションという点ではミッドシップのNSX CONCEPT-GTも侮れない!

 気候は鈴鹿1000km並みの暑さも考えられる気温と路面温度だけど、現地はまだ雨季らしい。ってことはタイヤのチョイスも気になるところ。路温が高くなればミシュランも強いだろうけど、前戦を見るとブリヂストンも素晴しい。急に降り出すスコールなんて予想できないけど、ドライでもウエットでも、各メーカー誰もこのサーキットのデータ持ってない訳だから、ある意味平等にチャンスはあるはず。GT500は各チーム&メーカー、そしてドライバーの英知を結集してガチバトルを期待したいね!

 ん〜〜〜、やっぱり優勝予想はできないわ(笑)。

 

 

 

 

■GT300は本命GAINER? 初登場のマザーシャシー車も気になるぞ

 GT300クラスはサーキットのレイアウトを見ると、FIA GT3のメルセデスベンツ勢が有利かな? と予想。特に注目はNo.11 GAINER DIXCEL SLS。ここは2台体制のチームだから、初サーキットでもスピーディーにセットアップを進められるし、ダンロップ筆頭チームだからタイヤも色々選択できそうだし、何よりもウェイトハンディが軽くなることが復調に繋がりそう。悲願のチャンピオンへ向けて落とせない一戦。来るかな?
 対抗馬には、昨年のセパンでも優勝したNo.55 ARTA CR-Z GTを挙げてみます。

 そうそう、今回はレギュラーチームに加えて、現地タイのチームが2台参戦するのも話題。中でも8月の鈴鹿1000kmで発表されたGT300マザーシャシーを使ったハチロク(No.194 arto-MC86)が早速初参戦するね。どのくらいのポテンシャルを示すのか興味深い! ドライバーも久々に土屋武士選手が登場するし、いきなりの優勝は難しいけど、ぜひ完走して良い結果を残して欲しいと思います。

 とにかく、初開催のサーキットでSUPER GTレースなんて、最近なかなか無かったチャンス! 観戦する皆さんは歴史に残る一戦をぜひ見逃さないでくださいねー!! 僕はニコニコ生放送で観戦しまーす!(笑)

 

  

 

Page Top