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Race Report
2014.11.16
Rd.8 決勝GT300:GAINER DIXEL SLSがポール・トゥ・ウィン。3位のグッドスマイル 初音ミクZ4とタイトルを分け合う

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第8戦 ツインリンクもてぎ : 決勝 GT300レビュー

11月16日午後、AUTOBACS SUPER GT第8戦(最終戦)『MOTEGI GT 250km RACE』の決勝レースがツインリンクもてぎで行われた。ポールポジションのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)が、独走で今季2勝目を挙げ、逆転でドライバーズチャンピオンを獲得した。GT300クラスでは、No.11 GAINER DIXEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)が優勝しチームタイトルを獲得。ドライバーズタイトルは3位を死守したNo.4 グッドスマイル 初音ミクZ4(谷口信輝/片岡龍也組)が獲得した。

 

□決勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:16度/23度>中盤:18度/23度>終盤:16度/23度

 

 

好ダッシュを見せたGAINER DIXCEL SLSの後方では、序盤からバトルが激化

 フリー走行を終えてから、2時間足らずで決勝レースのスタート進行が開始された。相変わらずサーキット上空には青空が広がり、まったく雨の心配をせずに今季最後の戦いに挑めるのは、何よりだった。フリー走行を走れず、その後のサーキットサファリを1周だけ走った、No.60 TWS LM corsa BMW Z4も修復なってグリッドに並び、23台すべて整列することに。
 栃木県警の白バイ、パトカー先導によるパレードランの後、1周のフォーメイションラップを終え、グリーンシグナルの点灯とともに素早く加速、1コーナーにトップで飛び込んでいったのは、もちろんポールシッターのNo.11 GAINER DIXCEL SLS(ビヨン・ビルドハイム)。そして、4コーナーではNo.4 グッドスマイル 初音ミク Z4(片岡龍也)がNo.31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男)を抜いて2番手に浮上する。
 オープニングの1周だけで後続に1秒2の差をつけたNo.11 GAINER DIXCEL SLSは、その後も徐々に差を広げ続けていく一方で、周を追うごと激しくなっていたのがNo.4 グッドスマイル 初音ミク Z4とNo.31 OGT Panasonic PRIUSの2番手争いだった。再逆転を狙い、必死に揺さぶりをかける新田ながら、そのつど片岡もガードを固め続ける。16周目には予選10番手からNo.10 GAINER Rn-SPORTS SLS(山内英輝)が、No.65 LEON SLS(黒澤治樹)を抜いて3番手に上がってきたこともあり、これ以上の戦いは無用とばかりに、先にピットに入ったのはNo.31 OGT Panasonic PRIUSの方だった。タイヤ無交換で嵯峨宏紀をコースに送り出す。一方、片岡には山内が急接近。そればかりか、No.21 Audi R8 LMS ultra(リチャード・ライアン)を加えた3台での戦いとなり、24周目には山内に、そして26周目には片岡はライアンにも抜かれてしまう。
 レースはほぼ折り返しを迎えたこともあり、No.4 グッドスマイル 初音ミク Z4は27周目にピットイン。当初はタイヤ無交換も想定されていたが、これ以上の踏ん張りは不可能とチームは判断し、タイヤは4本すべて交換される。No.31 OGT Panasonic PRIUSは24秒のロスでピットを離れたのに対し、No.4 グッドスマイル 初音ミク Z4は39秒。そのため谷口信輝の前には嵯峨が出て、再逆転を許してしまう。

 

 

GAINER DIXCEL SLSに続いてOGT Panasonic PRIUSが2位入賞

 そんな激しい後続のバトルを尻目に、No.11 GAINER DIXCEL SLSは30秒以上のリードを稼いでいた。満を持して30周目にピットに戻り、しっかりと4輪を交換する。41秒かかるも、平中克幸がコースに入った時点で、No.31 OGT Panasonic PRIUS、No.4 グッドスマイル初音ミクZ4は遥か後方に。ギリギリまでドライバー交代を遅らせたNo.21 Audi R8 LMS ultraが、3周に渡ってトップを走行。藤井誠暢との交代と併せ、リヤタイヤのみの交換としたこともあって、4番手でコースに戻ることとなる。
 トップのNo.11 GAINER DIXCEL SLS、2番手のNo.31 OGT Panasonic PRIUSは単独走行。観客の視線を釘づけにしたのが、No.4 グッドスマイル 初音ミク Z4とNo.21 Audi R8 LMS ultraの3番手争いだ。もし、藤井に抜かれてしまえば、ドライバータイトルは獲得できなくなるため、谷口は必死にガードを固めていく。もっとも藤井もリヤタイヤだけの交換に留めたこともあって、無理はできず。逆に谷口にとってラッキーだったのは、何度もGT500車両が間に入って、その間にわずかながらも差を広げられたことだ。
 最後まで後続の脅威を感じることなく、唯一50周の走破に成功し、No.11 GAINER DIXCEL SLSが今季初優勝。後続を30秒以上引き離す、ポール・トゥ・ウィンを達成するとともに1ポイント差でNo.11 GAINERが、No.4 GOODSMILE & Team UKYOを抑えてチームタイトルを獲得する。そして、辛くも3位を守り抜いた、No.4 グッドスマイル 初音ミク Z4の谷口と片岡が、ドライバータイトルを獲得することとなった。ともに2回目の獲得で谷口にとっては3年ぶり、片岡にとっては5年ぶりの返り咲きとなった。4位はNo.21 Audi R8 LMS ultra、続く5位はNo.10 GAINER Rn-SPORTS SLS(山内/植田正幸)が獲得した。

 

 

 



 

 


 

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