GT500クラスの車両で使用される共通モノコックなど、最先端のカーボンファイバー強化プラスティック(CFRP)技術を持つ東レ・カーボンマジック株式会社(滋賀県米原市)の新工場が、このほど竣工。12月5日に記念式典とプレス発表が行われた。
記念式典では東レ株式会社の日覺昭廣社長、東レ・カーボンマジックの安藤伸哉社長のあいさつに続き、滋賀県の三日月大造知事と米原市の平尾道雄市長が祝辞を述べ、来賓として招かれたGTアソシエイションの坂東正明代表も登壇。「SUPER GTは東レ・カーボンマジックと一緒になって国内のモノづくりを重視しながら、東南アジアへの情報発信を進めて行きます」と祝辞を述べた。
あいさつする坂東GTA代表
その後に行われた祝賀パーティでは、本田技術研究所の新井康久取締役専務執行委員らが祝辞を述べた。また東レ・カーボンマジックの製品として、“下町ボブスレー”や宇宙ロケットなどとともに、今季GT500クラスに参戦したNISSAN GT-R、LEXUS RC F、Honda NSX CONCEPT-GTが展示。そして、それらが使用しているモノコック、あるいは来シーズンから開催されるFIA-F4用マシンの童夢F110など東レ・カーボンマジックによる製品も置かれ、普段は間近に見ることのできないレーシングマシンやその内部に多くの来場者が興味深く眺め、カメラに収めていた。
今季活躍した3メーカーのGT500車両が展示された。
GT500共通モノコックを前に解説するスタッフ。聞き手は司会を努めたピエール北川氏。
2015年にスタートするFIA-F4車両のシャシーも東レ・カーボンマジックが製作。
東レ・カーボンマジックは、かつて童夢カーボンマジックとしてレース車両開発や各種CFRPパーツを国内外の企業に提供してきた。その技術を継承し、国際的な化学製品企業である東レの傘下として2013年に再スタート。
さらなる事業拡大、ことにカーボンファイバーの成型商品を生産していく過程の施策~評価~改良の部分をこれまで以上に増強するため、従来からあったヘッドオフィスと第1、第2工場に加えて、今回お披露目された第3工場(敷地面積12000平方メートル)を増築するとともに、約3000平方メートル、高さ30mの立体倉庫を併設した。さらに系列のカーボンマジック・タイランドでも増床工事が計画されているという。
東レ・カーボンマジック社屋全景。左手側が新設の第3工場と立体倉庫
今回お披露目された第3工場と立体倉庫。30mもの高さの倉庫が目を引く。
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
8/31-9/01 | Round5 SUZUKA | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI |