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Race Report
2015.05.03
Rd.2 決勝:MOTUL AUTECH GT-Rがパーフェクトなポール・トゥ・ウイン!

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第2戦 富士スピードウェイ : 決勝 GT500レビュー

5月3日午後、2015 AUTOBACS SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」の決勝レースが富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスはNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組がポール・トゥ・ウインを達成。GT300クラスはNo.10 GAINER TANAX GT-Rのアンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎組が連勝した。

 

□天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:25度/39度>途中:22度/32度

 

  

 

 

 

■2台のGT-Rが僅差でトップ争いを繰り広げたレース前半

 この週末の富士スピードウェイ周辺は好天に恵まれた。決勝日は、時間が経つにつれてやや雲は増えてきたものの、スタート前の14時で気温25℃、路面温度39℃という好コンディションだった。
 ポールポジションのNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)はクリーンなスタートを決め、予選2位のNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がぴったりと追っていく形でレースは進んでいく。一方、後方ではNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)がダンロップコーナーでNo.46 S Road MOLA GT-Rに追突されて、最後尾までポジションを落とすことになってしまう。No.46 S Road MOLA GT-Rはドライブスルーペナルティとなり、後方にポジションを下げた。
 そして、3周目にはNo.36 PETRONAS TOM'S RC F(ジェームス・ロシター)が3番手を走っていたNo.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路)をパス。その後、6番手スタートからひとつポジションを落としていたNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)がNo.24 D'station ADVAN GT-R(佐々木大樹)をパスして、6番手に上がった。
 その後、6周目にはNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(平手晃平)がNo.24 D'station ADVAN GT-R(佐々木大樹)をパスしてポジションを上げると、9周目にはNo.6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也)、No.19 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛)も順位を上げた。
 一方、4番手を走っていたNo.38 ZENT CERUMO RC FがGT300と接触。このダメージのため、CERUMOは約2時間の修復を行ってマシンをコースに戻すも完走周回数には届かなかった。 レース序盤はNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rを1、2秒差でNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rが追う展開だ。9周目にGT300のマシンがタイヤトラブルのために1コーナー入り口でスピン。マシンから出火したために10周目からセーフティカーが導入され、レースは規則に従って、メインとストレートで隊列を整え、15周目に再スタートが切られた。

 

 

■クインタレッリが終盤にデ・オリベイラを突き放す

 トップを走るNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rはレース再開後も盤石の走りを続ける。No.12 カルソニックIMPUL GT-Rも食い下がるがテールを脅かすまでにはならない。40周目にはトップNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rがピットイン。クインタレッリから松田にバトンタッチ。次の周にはNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rもピットに入り、デ・オリベイラから安田に代わる。このピットアウトでわずかに12号車が先行するが、温まっていないタイヤもあって1コーナーでふらつき、結局No.1 MOTUL AUTECH GT-Rが実質のトップに戻る。この後も、この2台のマッチレースの様相は変わらなかった。2度目のピットインでもNISMO、TEAM IMPUL共に素早く正確な作業で差を付けるには至らない。レース終盤になると、ジワジワとNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(クインタレッリ)が、No,12 カルソニックIMPUL GT-R(デ・オリベイラ)との差を開いていく。3番手No.36 PETRONAS TOM'S RC F(ロシター>伊藤大輔>ロシター)はそのさらに20秒以上後方だ。4番手にはNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大>武藤英紀>塚越)、5位がNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(平手晃平>ヘイキ・コバライネン>平手)となっていた。また、ペナルティで順位を落としたNo.46 GT-R(本山)も攻めの走りで徐々にポジションを上げていったが、100Rで左リアタイヤのバーストのために大きくポジションを落とすことになってしまった。
 そして、レースは終盤戦に入っていくことになるが、63周目には快調なペースで7番手を走行していたNo.64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐)の左リアタイヤがバースト、緊急ピットインを強いられることになり、ポジションを大きく落とすことになってしまった。
 結局、No.1 MOTUL AUTECH GT-Rは11秒以上の差を2位No.12 カルソニックIMPUL GT-Rに付けて、110周のゴールをくぐる。ディフェンディングチャンピオンは今季初勝利をノーミスのポール・トゥ・ウイン、GT-Rワン・ツー・フィニッシュで決めてみせた。3位には堅実な走行を見せたNo.36 PETRONAS TOM'S RC Fが入り、4位はNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTとなった。  この優勝で松田次生は勝利数で通算2位の本山哲と並ぶ15勝目を獲得。松田/クインタレッリ組はドライバーズランキングでも2位に浮上。予選14位からしぶといレースを行ったNo.37 KeePer TOM'S RC F(アンドレア・カルダレッリ>平川亮>カルダレッリ)が6位となり、ランキングリーダーはキープした。

 

 

 

 

 

 

 


 

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