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2015.05.20
日独米のステアリングコミッティ会議がドイツで開催。エンジン規定が合意に至る

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エンジン規定の合意で国際規定「CLASS ONE」が実現に近づく

 

2015年ニュルブルリンク24時間耐久レースから一夜明けた5月20日、日本のGTアソシエイション(GTA)、アメリカのIMSA、そしてDTMを統括するITRの各代表者が集まる今年最初の「Class One(クラス・ワン)」ステアリングコミッティ会議を開かれ、ここで画期的な決定が下された。

 

昨年9月には3団体により技術規則の基本部分が合意されていたが、今回の会議ではエンジン規定に関する合意がなされた。また、車両の空力面の仕様に関しても一歩前進し、今後、詳細部分のテストおよび開発に着手。それらの技術的な実現可能性について確認されることになった。
「Class One」車両は、現在のDTMおよびGTA車両の車体とエアロダイナミクスがかなり反映されたものになり、約600馬力の新しい4気筒ターボ・エンジンが搭載される。

 

ITR 会長のハンス・ウォルター・アウフレヒト氏は、「あらゆる面で合意することができました」と今回の会議の成果に喜びを示した。「共通の目標の実現に向けて大きな一歩を踏み出すことができました。様々な大陸から「Class One」マシンが集まり、競い合う日が来るのが今から楽しみです」

 

SUPER GTのプロモーターであるGTAの坂東正明代表取締役もClass Oneレギュレーションの基本部分に関して合意に達することができたことに喜びを示した。
「今回の合意により私たちSUPER GT、DTM、そしてIMSAの2017年以降の発展に向けた協力関係がさらに深まることでしょう。Final Race Event(World Final)についての具体的な議論が始められ、統一戦というSUPER GTがDTM、IMSAと協力関係を結ぶに至った大きな目的にまた一歩近づくことをたいへんうれしく思っております」

 

異なるシリーズが競い合う機会を提供すべく、日本とドイツ各メーカーの車両がジョイントレース大会という枠組みの中で競うことになる。頂上決戦は2017年シーズン終了時に日本で開催される予定で、その後2018年シーズン初めにドイツでも開催される。参加6メーカーは、3つの統括団体に適切なコンセプト作りを委ねることに合意している。

現在、DTMにはアウディ、BMW、メルセデスベンツが、またSUPER GTにはレクサス、日産、そしてホンダが参加している。また、アメリカでシリーズが開始され次第、アメリカのメーカーも関与する予定だ。

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