2015.06.21

Rd.3 決勝GT300：またもGT-Rがワン・ツー！B-MAX NDDP GT-Rがタイを連覇

第3戦 タイ : 決勝 GT300レビュー

6月21日午後、2015 AUTOBACS SUPER GT第3戦「BURIRAM SUPER GT RACE」の決勝レースがチャン・インターナショナル・サーキット（タイ）で行なわれた。日本の盛夏に匹敵するタイの暑さの中、GT500クラスはNo.46 S Road MOLA GT-Rの本山哲／柳田真孝組が予選3位から逆転優勝。GT300クラスはNo.3 B-MAX NDDP GT-Rの星野一樹／高星明誠組が昨年のタイ戦に続き連覇を果たした。

 

 

  

 

　GT300クラスのスタートは大きな波乱なく切られたが、予選2番手のNo.3 B-MAX NDDP GT-R（星野一樹）の勢いは1コーナーに入ったところから加速。ポールポジションからトップをキープしていたNo.25 VivaC 86MC（土屋武士）を豪快にパッシングして見せ、1周を待たずにトップを奪ってみせた。No.10 GAINER TANAX GT-R（アンドレ・クート）もVivaC 86MCを抜くと、早くもGT-Rのワン・ツー体勢となる。2台のGT-Rのバトルになるかと思われたが、ペースは明らかにB-MAX NDDP GT-Rが勝る。わずか5周で2番手GAINER TANAX GT-Rに3秒近いリードを築き、周回ごとにその差は開いていった。だが、GAINER TANAX GT-Rも遅いわけではなく、次第にトップ3は単独走行の様相となる。
　一方、4番手はNo.65 LEON SLS（黒澤治樹）以下、No.11 GAINER TANAX SLS（ビヨン・ビルドハイム）、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT（嵯峨宏紀）、No.7 Studie BMW Z4（荒聖治）、No.0 グッドスマイル初音ミクSLS（片岡龍也）、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT（山内英輝）の6台が一団となってバトルを繰り広げる。
　トップのB-MAX NDDP GT-Rのペースは中盤に入っても衰えず、GT500に絡まない限りは1分35〜36秒台をキープ。追うべきGAINER TANAX GT-Rは1分36から37秒台で、結局共にピットインする29周を前に約13秒まで開いていた。

 

 

　ピットインを40周目まで引っ張り、暫定トップに立っていたNo.2 シンティアム・アップル・ロータス（加藤寛規）がピットインすると、再びNo.3 B-MAX NDDP GT-R（高星明誠）がトップに戻る。2番手No.10 GAINER TANAX GT-R（富田竜一郎）との差は約16秒まで開いており、ルーキーながら星野に匹敵する速さを見せる高星にとっては、十分過ぎるマージンだ。終盤、高星は若干ペースを落とすが、それでもラスト5周までその差はほとんど変わらなかった。
　47周まで3位をキープしていたNo.25 VivaC 86MC（松井孝允）は、4位グループの激戦を勝ち抜き、前半キープで後半勝負という作戦がはまったNo.7 Studie BMW Z4（ヨルグ・ミューラー）に迫られる。ルーキーの奮戦叶わず、ベテランのドイツ人に抜かれるも再度追い上げを狙うVivaC 86MCだったが、55周目に緊急ピットイン。ガス欠症状が出たと言うことだったが、これは暑さから来るパーコレーションによる症状で、後方No.11 GAINER TANAX SLS（平中克幸）との差は14秒近くあり、ピットに入らず走り続ける方が正解だった。ルーキーの経験不足というのは酷だが、ピットでのエンジン再スタートにも手間取ってしまい、25号車は表彰台のチャンスも失った。
　ラストラップはペースダウンをしたNo.3 B-MAX NDDP GT-Rの高星は、それでも余裕を持ってタイ大会のゴールラインをトップのまま通過。2位にもNo.10 GAINER TANAX GT-Rが入り、前戦富士とは順番が違うがまたもGT-Rのワン・ツー・フィニッシュを決めることとなった。
　B-MAX NDDP GT-Rは昨年の第7戦に続き、タイ戦を2連覇。ルーキーの高星は嬉しい初優勝だ。GAINER TANAX GT-Rの2位で、クートはドライバーズランキングトップに浮上。3位にはNo.7 Studie BMW Z4と昨年の2位に続き、こちらも連続の表彰台となった。

 

 

 

 

 

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