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2015.07.16
GTドライバーとエンジニアが横浜市内の中学校を訪問。キャリアと環境を語る

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 7月16日、神奈川県横浜市にある横浜市立秋葉中学校にSUPER GTに参戦ドライバーとエンジニアがマシンを携えて訪問。中学生、小学生を前に『小・中学生が学ぶ「キャリア」「環境」について』をテーマに特別プログラムを行った。これはSUPER GTが横浜市と進めてきた「水源エコプロジェクト(W-eco・p [ウィコップ])」、横浜の水源を守る活動の一環となる教育プログラムで、併せて小・中学生に職業への夢、キャリアへの意識を持ってもらい、さらに環境への意識を高めてもらおうというものだ。

 


体育館ではSUPER GTの紹介ビデオを鑑賞してから、特別授業が行われた。

 


 秋葉中学校は横浜市内で唯一、同じ敷地内に市立秋葉小学校が隣り合っており、秋葉中の小池毅校長先生によると「小中連携の行事も多い」とのこと。今回は秋葉中の全校生徒475人に加えて、秋葉小の5年生114人も特別プログラムに参加した。近づく台風11号の影響で前夜から早朝にかけて暴風雨に見舞われたが、特別プログラムが始まる前には天候も持ち直し、一部のプログラムがキャンセルされただけで済み、SUPER GTマシンのエンジンサウンドが中学校の校庭に響き渡り、歓声が沸き上がっていた。

 


SUBARU BRZの前には秋葉小学校の5年生が集まり、
日浅コーディネーターの話しに聞き入った

 


あいにくの天候のため、NSX CONCEPT-GTはキャリア上からの見学となったが、
塚越選手らがていねいにGT車両を紹介していた。

 

 特別講師として、この日、秋葉中学校を訪れたのはGT500クラス参戦の松田次生選手(No.1 MOTUL AUTECH GT-R)、国本雄資選手(No.6 ENEOS SUSTINA RC F)、塚越広大選手(No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)、そしてGT300クラス参戦の井口卓人選手(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT)という4人のドライバー。さらにNISMOで1号車を担当する中島健エンジニア、トヨタテクノクラフト(TRD)の佐々木孝博エンジニア、本田技術研究所の渡邉昇エンジニア、そしてスバルテクニカインターナショナル(STI)の日浅英之コーディネーター。まさにSUPER GTの最前線で活躍するメンバーだ。

 

 特別プログラムでは、秋葉中学の2年生と秋葉小の5年生がAグループ、秋葉中の3年生と1年生がBグループと生徒と児童が2組に分かれて行われた。Aグループの講師は、松田選手と塚越選手、中島エンジニアと渡邉エンジニア。Bグループは国本選手と井口選手、佐々木エンジニアと日浅コーディネーターが担当。体育館でのパネルディスカンションと、マシンが置かれた校庭でのプログラムを交替で実施した。
 当初は校庭での屋外プログラムでは、GTマシンを使った様々なコンテンツを予定していたが、あいにくの悪天候もあって、実車に触れるはNISMOのMOTUL AUTECH GT-R(2013年仕様)を使ったエンジン始動やコクピットの体験乗車だけが実施された。エンジン始動では、約300人の生徒・児童がマシンの周囲に集まる中、NISMOの中島エンジニアがスターターを回してエンジンが始動したとたん全員が耳を押さえる一幕もあった。また、NISMOのスタッフはGT参戦車両ではめったに行わないエンジンボンネットとトランクフードを開けるサービスぶりで、男子生徒たちがエンジンや駆動系を興味深そうに見入っていた。

 

 


MOTUL AUTECH GT-Rのエンジン始動では、思わず耳を塞ぐ生徒が続出。
でもその顔には笑顔もあった。

 


NISMOスタッフは、めったに見られないSUPER GTマシンのエンジンルームなどを公開。
多くの男子生徒が詰めかけ、興味深げにエンジンに見入っていた。

 


国本選手はレーシングマシンの特徴的な装備である多機能なステアリングを紹介。

 


井口選手はレーシングドライバーが使用する耐火性能が高いレーシングスーツを披露。
児童たちにその素材を実感してもらった。

 

 

 体育館での特別プログラムではFMヨコハマのパーソナリティー、栗原治久さんが司会を務め、壇上のドライバーやエンジニア/コーディネーター各氏が語るかたちで進められたが、さらに女生徒が臨時のレポーターとなり生徒や児童の質問を受けるなど盛り上がった。

 壇上のパネリストはレーシングドライバーやエンジニア/コーディネーターという“夢”に辿り着くまでの経緯を披露するとともに、レースやレーシングマシンについて解説を進めていく。

 さらにレースと環境問題とのかかわりについても触れた中では、STIの日浅コーディネーターが「富士重工でクルマを生産する際に使用する水(工業用水)について、1999年は25mプール13個分を使っていましたが、2013年には25mプール7個分まで使用を抑えるようになりました」と分かりやすい例えを挙げながら、自動車メーカーでも環境に配慮していることを紹介。子供たちも真剣な顔つきでうなずいていたのが印象的だった。

 特別プログラムの最後には秋葉中学を代表して生徒が講師陣にお礼の言葉を述べ、この日のプログラムを締めくくることになった。

 


松田選手と中島エンジニア

 


渡邊エンジニアと塚越選手

 


国本選手と佐々木エンジニア

 


日浅コーディネーターと井口選手

 


この日の特別プログラムに対して、生徒代表が選手たちにお礼を述べた。

 

 

※GTAは2012年から同水道局の水源保全活動「W-eco・p(ウィコップ)」に協賛しており、横浜の水源を守るため“SUPER GTの森”や“SUPER GTブランドの横浜の水”などを展開しています。詳しくは横浜市水道局の公式ウェブサイトの「道志水源の保全」(http://www.city.yokohama.lg.jp/suidou/kyoku/torikumi/suigen-hozen/wecop.html)にて紹介しています。

 

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