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2015.08.26
【Special Preview】ピエール北川のこれを言わせて!「第5戦鈴鹿は複雑なレース。でも予想は堅めで……」

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SUPER GT Special Preview

 

第5戦鈴鹿
[SGT公式アナウンサー]ピエール北川のこれを言わせて!

毎度! ピエール北川です。今週末はSUPER GT夏の三連戦最後となる「鈴鹿1000km」ですね!! SUPER GTオフィシャルアナウンサーになる前から、この鈴鹿1000kmは実況しているけど、“夏の耐久”に相応しいドラマチックな展開が多いこのレースは、シーズン中一番テンションが上がるかも! 一緒に楽しみましょうね。

 

富士の優勝予想は今回も見事に外れ……

 それにしてもレースは終わってみるまでわかりませんね! 第4戦富士では、No.24 D'station ADVAN GT-RがGT500クラスを、そしてNo.55 ARTA CR-Z GTがGT300クラスを制しました。なんと、私の優勝予想は今回も見事に外れました(泣)。まだまだ修行が足りません……(苦笑)。
 5年ぶりの優勝となったNo,24 KONDO RACINGの皆さんは本当に嬉しい久々の勝利! 改めて「おめでとう!」と言いたいです。No.55 ARTAは決勝後表彰台の裏でドライバーのお2人から、猛暑の中クールスーツを下ろしていたことを聞かされ、直線スピードが圧倒的に負けているクルマでも、知力、体力、全力総動員で勝利を狙ってくる執念とプロ魂を感じました。いいチームですね、ARTA!

 

 

鈴鹿1000kmの“ウサギとカメ”!? 作戦にも注目

 次の第5戦鈴鹿1000kmはシーズン最長距離を走るレース。当然ピット回数も多いし、ドライバー交代の回数も多い。さらに長丁場のレースでは、夏ならではの気温変化や天候急変も考えなくてはいけません。いつも以上に複雑なレースですよね。裏を返せばファンにとっては“おもしろいレース!”とも言えます。
 現在のGT500マシンで初の1000kmとなった昨年は、天候にも恵まれ戦略の違う2チームが最後まで素晴らしい優勝争いを展開してくれました。優勝のPETRONAS TOM'S RC Fは「ウサギさん作戦」(燃料流量リストリクターのハンディなし)、2位のNISMOは「カメさん作戦」(燃料流量リストリクターのハンディあり)。実は今年もこの2チームは同じような状況で鈴鹿に挑みますが、今年はどうなるでしょうか?
 さて、GT500クラスの鈴鹿優勝予想ですが、候補はやっぱりNo.36 PETRONAS TOM'S RC FとNo.1 MOTUL AUTECH GT-R、そしてNSX CONCEPT-GT勢を本命に。NSX CONCEPT-GTは去年に比べても戦闘力はアップしていると思いますし、ミッドシップのマシンは鈴鹿のコースにフィット。今回、特に押したいのはNo.8 ARTA NSX CONCEPT-GTとNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT。No.8は富士の速さも印象的でしたから、鈴鹿も来るでしょう。

 

 

 

GT300はBMW Z4が本命か?

 ウェイトハンディが重い車はかなりタイヤにも燃費にも辛そうな1000kmですが、GT300はいつもどおり群雄割拠なレースを期待しましょう!  鈴鹿サーキットはコーナリングマシンが得意なコース。去年はBMWがワン・スリー・フィニッシュ(優勝:TWS LM corsa BMW Z4、3位:Studie BMW Z4)でした。一昨年はSUBARU BRZ R&D SPORTが勝利。今回もこの2車種がGT300上位に来ると考えます。まずNo.7 Studie BMW Z4ですが、この鈴鹿は必勝体制で挑むはず。富士では良いところを走りながらトラブルから脱落でしたからね。今回こそは。またNo.51 JMS LMcorsa Z4は、鈴鹿1000kmに今シーズンの照準を合わせてきているようです。さらに、前戦富士を見るとこちらも期待大。No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTはタイヤが昨年と違う分データが少ないですが、ドライバーも実力があるので上位を争うのは確実と見ています。
 さらに今年はマザーシャシー勢がかなり上位を賑わせる予感。予選でNo.2 シンティアム・アップル・ロータスがかなりのスピードを見せて、レースではNo.25 VivaC 86 MCがBMW勢にとって怖い存在に!? GT300はいつもどおり最後まで目が離せません!

 そうそう、鈴鹿1000kmでは第3ドライバーも登場します。これも興味深いですね。No.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fには元F1ドライバーのクリスチャン・クリエン(コバライネンとダブルF1級!)が、GT300でも全日本F3でタイトルを争うニック・キャシディ(UPGARAGE BANDOH 86)、福住仁嶺(No.55 ARTA CR-Z GT)がエントリーし、F3でライバルである山下健太(No.33 Porsche Team KTR)とのGT300での対決も楽しみです。

 

 

1000kmの最後は花火で納涼気分

 夏の終わりの一大イベント、鈴鹿1000kmレースはゴール後の楽しみも魅力。スタートから6時間近く暑さに負けずレースを観た後は、ゴールの感動と共に夜空に咲く花火のお楽しみいただけます。毎年この花火を見ると『今年も夏が終わったなぁ〜!』と実感。
 夏休み最後の週末ですからご家族やお友達もお誘い合わせの上、ぜひ鈴鹿に来てくださいね!!
 少年少女たち! 君らは夏休みの宿題をしっかり終わらせてから来るんだよ〜!(笑)

 

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