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Race Report
2015.09.20
レーストピック : あのとき、なにが!?

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決勝26周目のバックストレッチ。熾烈なポジション争いを繰り広げていたNo.38 ZENT CERUMO RC FとNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fが接触し、コースサイドの芝生に足下をすくわれた39号車がコントロールを失った状態でコースを横断。激しくガードレールにぶつかり、セーフティカーが導入されることとなった。果たしてどういう状況下にあったのか、ドライブしていた39号車の平手晃平選手と38号車の立川祐路選手に話を訊いた。

平手晃平(No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F)

最終的には38号車に幅寄せされ、コースオフすることになりました。スタートから混戦の中で38号車を追いかける形でレースをしていたのですが、それより前に2回ほどサイド・バイ・サイドで38号車とは当たっていたんです。故意ではなく混戦の中での出来事でした。バックストレッチの出口で外にはらんで、グラベルの上から復帰したときに38号車が後ろにいて、向こうが僕を抜こうとしたんです。僕のタイヤには土とかがついて汚れていたのでちクルマがフラフラしていて、その横を38号車がすり抜けようとしたときに1回当たっているんですよね。もしかしたら、僕が飛び出していたのに当てた、っていう感情があったのかもしれないですね。確かにあのとき当たったことは申し訳なかったんですが、コントロールできない範囲でもありました。

(38号車の前にいた)17号車が失速したので立川さんがそれを抜こうとして横にいたようですが、もし17号車が幅寄せしてきて立川さんが寄せたならまだわかるんです。でも完全に僕は38号車の横にいましたし、17号車は寄ってなかったですからね。最初の接触で38号車に強く当たったわけでもないし、なんでだろうと残念です。乗っていたのが(去年までコンビを組んでいた)立川さんだっただけに余計そう思います。38号車の脇に半分くらい入っていたのに、行き場がなくなりましたから。あの状態で寄せられたらブレーキを踏んでも芝に落ちるのはわかってたし…。なんででしょうね。接触後はクルマをコントロールできないのはわかっていたので、守りに入りました。足を少し打ちましたがあのあと1時間くらい安静にしていたので大丈夫です。今回は身体より気持ちのほうがしんどいですね。


立川祐路(No.38 ZENT CERUMO RC F)

競っている中のことなので、見たままがすべてですよね。もちろん39号車が後ろに迫っているのはわかっていました。ただあそこまで来るとは思いませんでしたね。感覚的には横にいたというより後ろにいた、という感じなんです。なので、(あの状況なら)僕は(平手が)引く(下がる)と思いました。でもそうじゃなかった。気配は感じていたけれど、寄せたら引くだろうな、という感覚でした。向こうはストレートが速かったので、そのまま行くと抜かれることはわかっていたしね。でも芝のほうから(並びに)来るとは思わなかったですね。

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