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2015.10.06
【公開タイヤテスト オートポリス・1日目】初日はカルソニック IMPUL GT-R、GT300は2台のハイブリッドとブリヂストン勢が速し!(更新:タイム追加)

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SUPER GT公開タイヤテスト オートポリス 1日目

今季第7戦「SUPER GT IN KYUSYU 300km」を3週間後に控えた10月6日、オートポリスではタイヤテストの初日が行われた。このテストは明日までで、一般の観覧もできる。この日は、GT500クラスが7台、GT300クラスが10台の計17台が参加。午前10時から11時25分、午後2時から4時45分の間に、合わせて約4時間の走行セッションが行われた。総合のトップタイムはブリヂストンタイヤを履くNo.12 カルソニックIMPUL GT-R、GT300クラスは同じくブリヂストンのARTA CR-Z GTとなった。

 

◎走行1回目 10:00-11:25 天気/晴れ一時曇り 路面/ドライ
 気温/16℃〜20℃ 路面温度/21℃〜27℃(開始時は16℃/21℃)

◎走行2回目 14:00-16:45 天気/晴れ 路面/ドライ
 気温/20℃〜22℃ 路面温度/27℃〜30℃(開始時は20℃/29℃)

 

 

第7戦に向けてタイヤ選択とライフの確認が中心

 今回のテストは一般のファンにも公開されているが、GTAが主催する公式テストではなく、タイヤメーカーが協力して行うタイヤテスト。そのために、GT500ではクルマ各車種と装着タイヤのメーカーごとに1台ずつ、言い換えればGT-R勢ではミシュランを装着したNo.1 MOTUL AUTECH GT-R、ブリヂストンを装着したNo.12 カルソニックIMPUL GT-R、ヨコハマを装着したNo.24 D'station ADVAN GT-Rの3台が出走。同様にRC Fはヨコハマを装着したNo.19 WedsSport ADVAN RC Fとブリヂストンを装着したNo.36 PETRONAS TOM'S RC F、NSX CONCEPT-GTはダンロップを装着したNo.64 Epson NSX CONCEPT-GTとブリヂストンを装着したNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTという計7台が顔を見せている。だが、参加していないチームのエンジニアやドライバーも顔を見せており、今回のテストデータをチームに持ち帰って第7戦に備える、といった対応もしているようだ。
 一方、GT300勢に関しては参加自由。ただし、セッション途中で赤旗を出してしまうと、以後そのセッションを走ることができず、2回赤旗を出してしまうと、その場でテスト終了。これがタイヤテストの“ルール”。実際に参加したのは10台に留まったが、直前になって出走を取りやめたNo.3 B-MAX NDDP GT-Rを除けば、ランキング上位のほとんどが顔を見せており、各チームの第7戦に懸ける想いが伝わってくる。
 当初は午前10時からと午後2時から、それぞれ2時間ずつのセッションが予定されていたが、午前のセッションが11時25分に赤旗中断となった際に、今回の主催者であるタイヤメーカー各社のスタッフが相談し、午前のセッションはそのまま終了。その分、午後のセッションを延長することになった。そして午後のセッションも午後2時〜4時35分の予定で始まったが、終盤に来て赤旗中断があり、最終的には午後4時45分に終了した。

 

 

 テストゆえに、タイムを出す予選シミュレーションは、各チーム様々なタイミングで行っていたようで、単にトップタイムだけ見てマシンやタイヤの状況を計ることはできない。だが、好調なヨコハマ勢を逆転してNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が1分34秒211で初日のトップタイムとなった。No.24 D'station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ミハエル・クルム)とNo.19 WedsSport ADVAN RC F(脇阪寿一/関口雄飛)がこれに続いた。
 GT300では2台のハイブリッドが午前と午後でトップタイムを分け合ったが、午後に逆転したNo.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志)が初日トップとなりNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)が総合2番手。驚くべきはランキングトップ、No.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正)で、第7戦で積む74kgのウェイトハンディを背負いながらも、3番手タイムをマークしていた。

 

 

 

GT300ランキングトップに見るテストメニュー

 GT300クラスでランキングトップに着けるNo.10 GAINER TANAX GT-Rは午前中に最初のニュータイヤでセットを確認した後、幾つかの仕様の違うニュータイヤに交換しながら予選のシミュレーションを行い、午後にはそれぞれのタイヤ(ユーズド)で本番を見据えたロングを走ってタイヤライフをチェックしている。
 ブリヂストンを履くハイブリッド勢のNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTも同様で金曽裕人監督は「今回はブリヂストンさんに用意してもらったタイヤのテストが、そのままテストメニュー。持ち込むセット数は制限されていないので多かったですよ。今日は7セットも履き替えて走りました」と笑う。一方のNo.10 GAINER TANAX GT-Rだが、ダンロップの石橋隆志エンジニアは「ブリヂストンさんと同程度ですが、正確なセット数はちょっと…」と口が堅め。ただしタイヤの方向性に関しては「オートポリスに向けては耐摩耗性と、ピックアップ対策を盛り込んでいます。ただし、GT-Rで走るのは今回が初めてなので、予想とはちょっと違って好いタイヤが見つかったり、期待していたのが意外に厳しかったり、と難しいですね」と正直にコメントしてくれた。
 ランキングリーダーのNo.10 GAINER TANAX GT-Rを指揮する福田洋介チーフエンジニアは「GT-Rが速いと思われていますが決してそうじゃない。今日だって、ウチとしてはまずまずの手応えでしたが、ハイブリッドのタイムは見えてきません」と厳しい表情。午後のロングランに関しても「それぞれ10ラップずつくらいしか走ってないので、そこから先に(タイヤライフが)どうなるのか。これは明日のテストで見極めようと思います」とコメントした。ドライバーのアンドレ・クートも「テストメニューもしっかりこなせたし、いい感じのタイヤを選ぶことができました。明日、もっと長い距離を走ってみる必要がありますが、今日は充実したテストデーになりました」と振り返った。

 

 

 一方、No.31 TOYOTA PRIUS apr GTの金曽監督は「今日のコンディションだと明らかにブリヂストンに分がありました。だから(3週間後の第7戦が)今日のようなコンディションになれば、間違いなくウチか55番(No.55 ARTA CR-Z GT)がポールに行ける。でもヨコハマさんの本番のペースが良いことはウチも十分に分かっていて、ひょっとしたらダンロップさんは、その両方(予選の一発と決勝の安定した速さ)を持っているんじゃないか、と心配しています」と苦笑。それでも、「ここ(第7戦オートポリス)で10号車に20ポイント(優勝)を獲られたら、チャンピオン争いも終わってしまうから、絶対にそれだけは阻止しないと……」と、3週間後に迫った第7戦に照準を定めているようだった。
 なお、オートポリスでは明日も、公開タイヤテスト2日目が行われる予定。走行セッションは午前10時〜12時、午後2時〜4時の予定で、お昼のインターバルにはコースの体験走行も実施されることになっている。

 

 

 

 

 

 

タイヤテストということもあり、同じタイヤを使うドライバーが他チームのマシンに乗ることもあった。
No.1 MOTUL AUTECH GT-Rに乗り込む、柳田真孝(No.46 S Road MOLA GT-R)。

 

GT300クラスのランキングリーダー、クートは午前にクラス3番手タイムを記録し、チーム首脳陣と手応えを確認。

 

PETRONAS TOM'S RC Fのピット裏には、今回テストには参加していない同じRC F&ブリヂストンタイヤを使用する
No.6 ENEOS SUSTINA RC Fの山田 健二チーフエンジニア(右)と
No.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fの田中耕太郎チーフエンジニア(左)の姿もあった。

 

 

SUPER GT公開タイヤテスト オートポリス 1日目

 

走行1回目 (10月6日午前)


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走行2回目 (10月6日午後)


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