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2015.11.29
3万人の日産ファンがNISMO FESTIVALで両クラスのチャンピオン獲得を祝う

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 11月29日(日曜)、好天に恵まれた富士スピードウェイでは日産/NISMOファンの祭典「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2015」が開催された。今年は、SUPER GTのGT500クラスで松田次生/ロニー・クインタレッリ組のNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rが連続チャンピオンに輝き、GT300クラスのNo.10 GAINER TANAX GT-Rもチャンピオンとなったことで、3万人ものファンが詰めかけ両クラスの完全制覇を祝った。


【オープニング】

 

 

 スタンド裏のイベント広場にあるメインステージでは、朝一番、午前8時半から参加したドライバー/監督/レジェンドドライバーが勢ぞろいしてオープニングセレモニーが行われた。まずはGT500クラスで連覇を果たしたNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生がドライバーを代表して挨拶。続いて柿元邦彦日産系チーム総監督がシリーズ2連覇を報告してファンからは温かい声援を受けることになった。



【サーキットサファリ、サーキットタクシー & レーシングカー同乗】

 

 

 レーシングコースを使った参加型イベントとして、午前9時半からはレーシングカー同乗走行/サーキットサファリ/サーキットタクシーが実施された。レーシングカーの同乗走行ではプロのトップドライバーが、日産が誇る新旧のレーシングカーをドライブ。見ているだけでも充分に感激できるところを、そのサイドシートに同乗できるとあってファンには堪えられないプログラム。またサーキットサファリではNISMOの鈴木豊監督やMOLAの大駅俊臣監督らがガイド役を務める豪華版で、バスから降りてきたファンは皆、満足げな顔をしていた。

 



【SUPER GTトークショー】

 

 

 午前11時50分からメインステージではSUPER GTトークショーが行われた。SUPER GTのGT500クラスに参戦していたNISMOとTEAM IMPUL、KONDO RACING、そしてMOLAの4チームから監督とドライバーが顔を揃えた。スケジュールの関係で前半は監督によるトークとなったが、7月の第4戦で5年ぶりの優勝を果たした近藤真彦監督は、優勝直後に星野一義監督から「マッチ、長い間(勝てなくて)辛かったなぁ」と声を掛けられて涙が出そうになったと感動のエピソードが語られ、会場に集まったファンもうなずいていた。また監督陣が降壇した後は9人のドライバーが様々なエピソードを語った。シーズン終盤に激しいチャンピオン争いから接触もあったNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信とNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rの松田も、すでに過去のことと、接触を笑いの種とするなど、日産/NISMOの仲間として1号車の連覇を喜ぶ姿が印象的だった。

 

【グリッドウォーク】

 

 

 イベントの華である「NISMO GP 2015」を前にグリッドウォークが行われ、日産のドライバーやレースカーを間近にした多くのファンが笑顔。さらにサインをしたり、一緒に写真に収まったりと、フェスティバルならではの交流をドライバーも楽しんでいた。
シリーズ戦で行われるグリッドウォークも毎戦盛況だったが、今回も負けず劣らずの盛況ぶり。今年もまた柿元邦彦総監督と鈴木豊監督がMOTUL AUTECH GT-Rを“教材”にGT500のマシン解説を行うことになったが、柿元総監督が「GT-Rはエンジンがパワーもあって燃費も良い、素晴らしいエンジンだから、お見せしたくても見せられません」とアドバンテージをアピールしていた。



【NISMO GP 2015】

 午後3時からは、今季活躍した日産のレーシングカーが参加するエキシビションレース「NISMO GP 2015」が始まった。SUPER GTからはGT500、GT300両クラス、計10台のGT-Rが参加する予定だったが、GT300クラスのNo.3 B-MAX NDDP GT-Rは最終戦のクラッシュからの修復が間に合わず欠場。また、スタート前のフォーメーションラップでNo.47 DIJON Racing GT-Rがクラッシュしてスタートできなかった。SUPER GT参戦車両の他には、ブランパン耐久シリーズの23号車(10号車のタイトル獲得に貢献した千代勝正がチャンピオンとなる)をはじめとしたGT-RとフェアレディZが並び、まさに日産/NISMOの今季集大成である顔ぶれが揃った。

 

 

 周回数は12周で、GT500クラスはドライバー交替とタイヤ交換のピットインがあり、ピットワーク競争にも賞典が掛けられており、スタートからドライバーもチームも気合が高まっていた。好スタートを切ったNo1 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)が先行し、3周を終えたところでピットイン、ドライバー交代(松田次生)。この間にNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信)がトップに立ち、6周を終えたところでピットイン。カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)はMOTUL AUTECH GT-Rの12秒前にコースインするも、ピットロードの速度違反でペナルティ。結局、ピットワーク競争でもトップタイムをマークしたNo.46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝>本山哲)が優勝。ピットインで弱冠ロスタイムしたNo.24 D'station ADVAN GT-Rは、優勝を逃したものの前半を走った佐々木大樹(>ミハエル・クルム)がベストラップをマークし、その速さをアピールした。

 

 

 


【フィナーレ】

 

 楽しいフェスティバルの最後は、GT500クラスのNo.1 MOTUL AUTECH GT-RとGT300クラスのNo.10 GAINER TANAX GT-R、ブランパン耐久シリーズを制したGT-Rの23号車、そしてスーパー耐久シリーズのST-3クラスのフェアレディZと、今季のチャンピオンカーを筆頭に、日産の名だたるレーシングカーが勢ぞろいする「フィナーレ」だ。(トップ写真)
4組のチャンピオンへの花束贈呈が行われた後、昨年に続いて恒例となった“ゼッケン剥がし”が行われた。今年はGT500に加えてGT300のゼッケンも剥がされることになったが、アンドレ・クートと千代勝正、富田竜一郎のドライバートリオがGAINER TANAX GT-Rのゼッケン10番を剥がすと、その下に用意してあったゼッケン0番も一緒に剥がしてしまい、元々のゼッケン10番が現れるハプニングにスタンドも大爆笑。千代が慌ててゼッケン0番を張り直す一幕があった。続いて行われたNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rのゼッケン剥がし。1番のシートを剥がしても、どうせ1番だから、とファンも思っていたに違いないが、なんとそこにはゼッケンナンバーのないシートが現れた。またもスタンドから驚きの声が上がる。しかし、ここは松田がポケットに用意していた1番の数字シートを改めて貼るという趣向で、大きな拍手が贈られた。最後はNISMOの宮谷正一CEOが「今年はまさにGTーRの年になりましたが、来年もがんばります」と力強いコメントで、今年のNISMO FESTIVALは幕となった。

 

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